見出し画像

息子にもらった一粒のブドウ:「与える」について考える

"Sharing is caring."

息子がこう言いながら、ブドウを一つ私にくれました。

画像1

おそらくお腹いっぱいのサインなのですが、
私と妻が呪文のように唱えていた言葉を
マネしたのだと思います。

3歳児にとって、おもちゃを貸したり、
食べ物をあげるのは、非常に難しいことです。

仮にお腹がいっぱいのサインだったとしても、
「人にものをあげることで人を喜ばせたい」
という彼の純粋な気持ちが、とても嬉しいことでした。

今日は息子からもらった
一粒のブドウから考えてみました。

1. 与える

画像2

「与える」については
これまで様々な角度から考えてきました。

外資系で勤務しているとアグレッシブな人もいて、
本当の意味のWinとは何かと考えてきています。

過去の偉人・起業家の本、小説、映画など
私なりに少しずつ読んでいますが、
私が「与える」について考えるときには
以下の動画を見ることにしています。

槇原敬之さんの『僕が一番欲しかったもの』です。
槇原さんの残念なニュースも話題になりますが、
私はこの歌が大好きです。

この歌には「与える」ということに加え、
「価値」や「生き方」について深く強いメッセージが
入っていると思います。

歌詞とともに動画をご紹介させていただきます。

僕が一番欲しかったもの 
作詞・作曲・歌 槇原 敬之

さっきとても素敵なものを
拾って僕は喜んでいた
ふと気が付いて横に目をやると
誰かがいるのに気付いた
その人はさっき僕が拾った
素敵なものを今の僕以上に
必要としている人だと
言う事が分かった

惜しいような気もしたけど
僕はそれをあげる事にした

きっとまたこの先探していれば
もっと素敵なものが見つかるだろう
その人は何度もありがとうと
嬉しそうに僕に笑ってくれた

そのあとにまた僕はとても
素敵なものを拾った
ふと気が付いて横に目をやると
また誰かがいるのに気付いた
その人もさっき僕が拾った
素敵なものを今の僕以上に
必要としている人だと
言う事が分かった

惜しいような気もしたけど
またそれをあげる事にした

きっとまたこの先探していれば
もっと素敵なものが見つかるだろう
なによりも僕をみて嬉しそうに
笑う顔がみれて嬉しかった

結局僕はそんな事を何度も繰り返し
最後には何も見つけられないまま
ここまで来た道を振り返ってみたら

僕のあげたものでたくさんの
人が幸せそうに笑っていて
それを見た時の気持ちが僕の
探していたものだとわかった

今までで一番素敵なものを
僕はとうとう拾う事が出来た

初めて歌詞を見ながらこの歌を聞いたとき、
込み上げてくる熱いものがあって、
テイッシュを片手に何回も聞いたのを覚えています。

2.  大人が子どもに与える言語材料

画像3

大人が思っているより、
子どもは大人の会話を聞いて覚えていると思います。

だからこそ、言語材料として大人が何を与えられるかが
大切だと思っています。

先日3歳の息子がブドウを持って、

"Sharing is caring. "
(シェアすることは、相手を想うこと)

と言って私に一粒くれたことは、
非常に嬉しいことでした。

私は幼児の言語発達の専門家ではないのですが、
息子が言語の意味を理解し、適切な場面で感情を示し、
行動したという現れだと思います。

大人が「与える」ことができる一つは、
毎日の会話の中での良い言葉だということを
改めて感じることができました。

息子は聞いていないようで、やっぱり聞いていました。

大人同士の会話でも、
言葉遣いは気をつけなければと思っています。

最後に

なかなか人に物を貸すことができなかった息子が、
大好きなブドウを私にくれたことが非常に嬉しく、
いつものクセで深く考えて書いてしまいました。

自分は人に何を与えられるか

を考えて毎日を過ごすのは楽しいものです。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

下のボタンを押していただくと、私の好きな言葉が出てきます。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

いつもnoteを読んでいただきまして、ありがとうございます。 サポートいただいた際は、私からのサポートに使わせていただきます。 記事をきっかけにみなさまと繋がることができれば幸いです!