解散
JUDY AND MARYは8年で解散した。GOING STEADYは7年。NUMBER GIRLも7年。はっぴいえんどは3年? 曖昧な解散というのもあるのかもしれない。ちなみにビートルズが10年。たぶん調べればもっと出てきます。意外に短いバンド。
一方で、ミスチル、B'z、サザン、あるいはU2やRadioheadみたいに長く続くところもあります。
つい、長い方が良いと、解散しない方が良いと考えてしまっていました。お店、ブランド、企業についても同様にです。長いことが勝ち。
いちユーザーとしてももちろん、馴染みの店、愛してやまないバンド・グループ、あるいは勤め先が解散(会社は倒産はするけど解散はあまりしないかもしれない、バイアウトはあるけど)するというのは、感情的にも物理的にもネガティブなことです。到底受け入れられない。
つい、解散にたいして、その瞬間は特に、悲しさに目を奪われてしまうけれど、解散事態の悲しさは変わらないかもしれないけれど、僕は今JUDY AND MARYの曲を久しぶりに聴いています。なんて心を揺さぶる曲を残しているんだ!
ミュージカル・映画「RENT」のRogerの曲「One Song Glory」に、
one song, glory
one song, before I go
(1曲でも、すばらしいものを
1曲でも、自分が死ぬ前に)
という歌詞があります。
バンドとして、人の耳に、心に残る曲を(しかもバンドによってはほんとうにたくさんの人に何曲も!)つくれたことって、これ以上ない喜びだと思うんです。
昨日も触れましたが、漫画「BLUE GIANT」で主人公Dai Miyamotoがヨーロッパで結成したバンド「Number Five」も、熱狂のうちに惜しまれつつ、実際どれくらいなんだろう、1年もやってないんじゃないでしょうか。読者としてすら解散は惜しかった。
でも、きっとそれもまた、悲しみつつも、惜しみつつも、残してくれたものに感謝するのだと思います。
ちなみに学生は、長くやる前提がない。3年で卒業する、4年で卒業する。引退は2年生かもしれない。今思えば、極めて短い期間を前提にしてましたね。それ故の煌めきもあるのかもしれません。
解散したっていいのかもしれない。
長い継続だけが至上の目標じゃない。
そのチームは何を目指しますか?
僕はもう少し考えてみます。
でも、解散は恐れないことにします。
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