「趣味」や「熱狂できる何か」がなくても幸せか?
奈良市・RYO整体院の鮎川良です。今日はある記事から、私の感想を書いてみます。
大手広告代理店の博報堂の子会社「100年生活者研究所」がアンケート調査を行いました。調査対象は、20~80代の728名、目的は「人生100年時代における幸福度と趣味の関係性を明らかにする意識調査」です。
ここで私が一番気になったのは、年代別の表示がなかったことです。人生100年時代を考えた上での趣味の調査であれば、20代の意識と、80代の意識は同じではないでしょう。
趣味とまでは言えないものを「隠れ趣味」という
この調査では、趣味とまでは言えないが、日々の生活の中で実は楽しくて、続けていることや習慣があるかないかを尋ねています。この調査のポイントはここですね。確かにハッキリと趣味と言えないけど、楽しみを持っている人はいるはずです。
上のグラフですが、幸せかどうかを尋ねて、隠れ趣味の数を表しています。赤色の印の入っている所は、「幸せ度:7.05/隠れ趣味4~6個」ということです。
これも違和感を感じました。隠れ趣味の数を、なぜまとめたのでしょう? 1個、2個、3個、4個・・・と、しなかったのは何か理由があるのでしょうか? 3個と、4個では、棒グラフが隣に入ってしまいます。
これらのグラフから見ると、何もない人に比べると、何か趣味のようなものを持っている方が、幸せを感じるというものです。でも、そんなことくらいだったら、わざわざ調査しなくても、ちょっと考えるだけで分かりそうなものです。それをキッチリ数字にするのが、シンクタンクの良いところです。
しかしここで私は言いたいです。せっかく調査するんだったら、なぜ年代別に調査をしなかったのだろうか?あるいは地域別、性別によってもおそらく結果は違っていたのではないでしょうか。私はそう思います。
「自分の100年の人生をイメージできますか?」と言われても、年代や仕事によって、感じ方はきっと違うと思います。そこに趣味がどう関係しているかを調査するのであれば、やはり年代別に調査結果を出してほしかったです。
都会と田舎の意識は絶対違う
20~80代の男女728名を対象としたわけですから、平均値を取ったとしても、年代別では約100人ずつくらいです。それを男女分けると、50人ずつになります。それでは調査対象数がちょっと少ないと思います。また、都会と田舎でまた全然違う結果になると思われます。
消費者の私たちとしては、このような調査を見て、出された数字やコメントを鵜呑みにしないよう、心がけたいと私は思いました。
さらに詳しい調査結果はこちらをご覧ください。
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