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タイトル通りの現実です。もはや年金だけで生活は無理なのです。下のグラフをご覧ください。

厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」


厚生労働省「2021年国民生活基礎調査の概況」

上のグラフが2019年、下が2021年における、厚生労働省の調査結果です。

これは、「年金のみで生活している世帯の割合を示したグラフ」です。2019年は、年金だけで生活している世帯が、全体の48.4%だったのに比べ、2021年では、24.9%と、大幅に減っているのが分かります。

ようするに、年金だけで生活している世帯がものすごく減っていて、貯金を崩しながら生活しているか、もしくは働いて収入を増やしているかのどちらかになっているということです。

「老後2000万円必要だ」という話がありましたよね。私にはそんなお金ありません。これからそれだけ貯めることも不可能です。あなたはいかがですか? もしかしたら、この発言により、働きに出る人が増えたのでしょうか?

年金だけで生活できる世帯というのは、おおむね長年サラリーマンを務めた方ではないかと推測します。

▶国民年金 月額6万4816円(1人)
▶厚生年金 月額21万9593円(夫婦2人)

私は自営業ですので、国民年金を払ってきました。満額いただけたとしても、一ヶ月6万円くらいしかありません。6万円で一か月生活することできますか? 私には無理です。でも、一ヶ月21万円いただけたとしたら、たぶん生活できます。厚生年金を満額いただけるとしたら、その金額です。

だから私のような自営業者は定年退職がありませんので、自分の体が動く間はずっと働くつもりでいます。サラリーマンの人にそう言うと驚かれます。これは「働く」という概念の違いだと私は思います。私は率先して働いています。働くことが好きでもあるし、一生働いていたいのです。一方、サラリーマンの人は、働てあげている、もしくは、働かされている、というような、ちょっと言葉は悪いかもしれませんが、自ら率先して働く積極的な感覚ではないように感じます。

サラリーマンは労働者としての権利があります。定年退職後、延長する人もいますが、それでも5年程度だと思います。70代になったら、「もう働かなくてもいい」「十分働いた」という意識が生まれるそうです。「定年」「引退」という言葉があるように、どこかで終わりという区切りをつけることになります。

自営業者にはそれらの言葉はないし、そもそも働くことが好きなので、やめたくない気持ちの方が大きいと思います。それは私だけかもしれませんが、ある商店の看板娘は90歳という現実もあります。働くことが生きがいらしいです。私もそうなりたいです。

「老後資金」というのは誰もが気になる問題です。実際にお金が無くなれば生活ができなくなります。そうならないためにも、早くから想定しておきたいものです。今は物価がどんどん上がる一方です。5年後、10年後なんて全く想像もつきません。だから今から節約して、1円でも多く残そうと考えている人もあるはずです。

でもそれはもしかしたら、老後を考えすぎて、今を楽しむことを捨てることになるかもしれません。人生の楽しみ方は人それぞれですから、正解はありません。先のことを考えすぎるがあまり、今を台無しにしないように、適度に、人生を楽しみたいものです。

サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。