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元本保証と元本確保〜理解せず投資すると失敗する2つの違い〜

皆さん投資をするうえでこの2つの言葉を
見聞きしたことはあるのではないでしょうか。

「元本保証」
「元本確保」

これは似ている言葉ですが、本質的に意味が
異なります。

人それぞれ投資における「リスク許容度」には
差がありますので、

「元本が減るのは怖い」
「あまり増えなくても値動きが小さいものがいい」

こういったリスクを大きく感じる方もいれば、

「元本失ってでも増やせるならリスクを取る」
「増えるなら値動き大きくても耐えられる」

このようなリスクに平気な人もいます。

このようなリスク許容度にあった投資はとても
大切です。

特に、長期投資においてはマストです。

長期投資は継続における複利効果が最大の
メリットでありますが、リスク許容度に
見合わない投資をして、継続をやめてしまう
方が多いです。

これが1番意味のないものとなってしまいます。

そのため、必ず自分のリスク許容度にあった
投資を心がけましょう。

ここまでならリスクを取っていいけど、
これ以上は自分が怖くなるから無理!

この自分のボーダーラインを知ることです。


その中で、やはりリスクは最小限に抑えて
「元本」が守られる方がいいという方も
いらっしゃるかと思います。

しかし、この「元本を守る」という表現には、
「保証」と「確保」という2つがあります。

では、この2つの違いを確認しておきましょう。


・元本保証

皆さんがイメージされている「元本を守る」は
おそらくこちらの「保証」です。

これは預けたお金がいつ何時でも100%返って
くることを指します。

そのため、どこで中断しようが解約しようが、
満期を迎えようが、その時点で預けたお金の
全てが返ってくるということです。

例えば、普通預金や定期預金などがこれに
当てはまります。

100万円預けて90万円しか返って来ないので
あれば誰も預金しませんよね。

しっかり100万円戻ってくることが約束されて
いる「元本保証」だから皆さん預金をするのです。

これが元本保証です。

・元本確保

こちらがリスク許容度が控えめな方には注意が
必要なタイプです。

これは満期など定められた期限が到来した時点
において元本を守りますというものです。

そのため、満期を迎えるまでに中断したり、
解約などした場合は元本は守られていません。

例えば、その時点での運用成果が元本を割って
いたとしても、その金額だけが返ってくるため、
元本は返ってきません。

よって、元本確保は条件付きで元本を守るような
タイプです。

例えば、元本確保型の投資信託などが当てはまり
ます。

途中で解約などをした場合は元本は保証できない
けども、満期を迎えた場合は確保しているという
制約を設けている分、元本保証よりは成果が得ら
れるという場合が多いです。

これが元本確保です。


いかがでしょうか。
似たような言葉ではありますが、リスクの取り方
は全く別物ですよね。

そのため、リスクは控えめにという方は元本保証
を選ばねばなりません。

また、営業マン等の説明なども間違いがないか
しっかり確認をしましょう。

例えば、

「元本確保だから途中で解約しても大丈夫です」

と言ってる場合は「え?」となりますよね。

いつの時代も情報弱者が食い物とされます。
知識は時にして武器となります。

ぜひ自身で適切な判断ができるよう、こういった
細かな違いも理解しておきましょう。

それでは。

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