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専業フレットレスベース奏者と魔窟(告知)

初めての投稿になります。

埼玉県入間郡三芳町出身、所沢高校卒業、東洋大学中退、都内在住フレットレスベース奏者、織原良次(おりはらりょうじ)と申します。

今までexciteブログをHP代わりにスケジュールや主なお知らせやコラムを書いてきました。
ご多分に漏れずFacebookやTwitter 、Instagramなど各種SNSも活用していますが、そういったものをひと目で見渡せる'WEB HUB'をローンチしました。

文字通りウェブ・ハブ・ページです。これはHPと比べて全く新しい要素のないものですが、SNSの乱立によってホームページが活動主のホームにならない現状から 'WEB HUB'というという命名に至りました。
昔のホームページの機能を個人的に再定義してみたというだけです。

WEB HUB 発想

私は​ジャズと名のつくライブハウスなどで演奏する機会が多く、都内のジャズのジャム・セッションのホストを長年務めていたことでジャズミュージシャンだと認識していただいている方が多く見受けられますが、そのジャズの現場を見てきて私自身'ジャズミュージシャン'ではないな、と思っています。


私の思う'ジャズミュージシャン'は私にとって生涯憧れの存在で、私を包括した場合、自分は'ジャズ'の要素はほとんど持ち合わせていないな、と思います。
私の肩書はただ、ただ事実である'フレットレスベース奏者'という冠がすわりがよいのでこう表現しています。

私には自分のカルテットがあります。
miD(ミッド) というツインギターカルテットでメンバーは、
織原良次(fretless bass)、滝野聡(gt)、市野元彦(gt)、本田珠也(ds)です。
バンド名や演奏曲の解説が以下リンクにあります。

2015年に結成して2016年まで5回しかライブをしていませんが、特別な思い入れのあるバンドで、現在は訳合って活動をしていません。

2015年miD結成当時、素晴らしいドラマーで最近'不穏な空気の中に淀むヘドロまたはヘドロ&カプリシャス'というバンドで共演させていただいている本田珠也さんがこのバンド評を書いてくれました。バンドのことをうまく捉えていてとても勇気づけられた文章でした。

日本で唯一(だと思う)のフレットレスベースプレイヤー織原良次くんの新しい(といっても昨年から活動してる)バンド。
私も参加させてもらっています。ギター好きの私にとってツインギターはとても心に感じやすい。
IRON MAIDEN、JUDAS PRIEST、THIN LIZZY??ツインギターって思い出すのはこんなところか。
織原くんのユニークな曲に対する二人のギターのアプローチが対比を成す時、平常と非常とか交差する時、織原くんの意図から脱皮した曲が本当の意味で「こんにちは」と言ってくれるよう。
2000年を軸に派生したNYはブルックリンを拠点とするポストジャズっていうのかな(プーさんはこのポストっていう言葉が嫌いだったな)、ECM系のサウンドとNY近辺のNO WAVEとジョンゾーンとアートリンゼイが混然とした、いかにも雑多なNYのらしいサウンド。

織原くんはそれら先人たちの薫陶を経て独自の解釈と自由な発想で最近にしては珍しいユニットとなっている。と僕自身の30年間では初めての感触。
まさにこれは日本初のアキバ系ジャズのはしり。

必見必聴です。

私もいつにも増してロックでありジャズでありボンゾ的でJim Black的なんだけども、でもやっぱり本田珠也なんだけどね( ^ω^ )

珠也

日本で唯一の(専業)フレットレスベース奏者というのは…どうでしょう?

Stom Takeishi/武石務...水戸出身、NY在住か…
二宮友和/元eastern youthさん..ギターも弾くし…
水野正敏さんはフレッテッドもアップライトも弾くし...
瀬戸尚幸さんがフレットレスベース専業かな…?
永井敏己さんはフレットレス専業ですかね?
浜瀬元彦さんは現在はフレットレス専業かもしれませんね...

少なくともキャリアの全てが専業フレットレスベース奏者というケースは極めて稀で、社会的鈍感と音楽的鈍感、成功欲が希薄だったお陰で貧乏な20代を経て気がついたら演奏だけで生活できるようになっていた、という感じです。


「なぜフレットレスしか弾かないのか?」

お客様からもミュージシャンからもよく聞かれる質問です。

元々小器用(もちろんネガティヴな意味です)が祟って、根気とは無縁のだらしない物事への取り組み方しかしてきませんでした。

上記リンクにある日本ジャズ界の代表的魔窟、高田馬場Introに行き始めた初期にとんでもなく素晴らしいサックスを吹く人が遭遇しました。

ーーープロだ。とんでもなくうまい…!

とビビっていたところ、その方は佐藤ハチ恭彦さん、本職はベーシストで、しかもベースはそれ以上に素晴らしく、

「プロはこんなにすごいんだ。小器用な人間がフレットレスもフレッテッドも弾いて、ウッドベースも弾いて、いろいろな音楽をいろいろなスタイルで弾きこなそう、なんて考えていたら太刀打ちできない…」

と思い至り、その日からフレットレスに専念している、という訳です。

この頃、盲目的に「何でもできる」という若気の至り的な間違った万能感が漲っていた時期で、既にフレットレスベースがメインの楽器でしたがウッドベースやフレッテッドのベースも取り組んでいた時期でした。
この出来事は挫折、というよりは身の程を確認した、というような出来事でした。

フレットレスはコントラバスやベイビーベースのように特定のジャンルで重宝される楽器ではないので専業だから、といってなにもメリットもないですし、数多くのベーシストがシンガーやフロント楽器の人が望む音をセレクトして楽器を持ち替えたりするのに反してフレットレスだけを持ち歩くことは超的自己中心というか...
もちろん素晴らしいプレイヤーであればその表現自体に楽器の姿は関係ないとは思いますが、キャリアを全てをフレットレスで全うできているのはきっと周りに恵まれたからなのではないかと思っています。

鉄工所を経営する父は両親や家族を養うために仕事を選べなかった、高校を出たらすぐに稼げるような仕事に就いたと言っていて、常々私に「好きなことをやれ」と言っていたことが専業フレットレスベース奏者で在り続ける指針になったように思います。


さて本題(告知)です。

10月2日(金) に六本木Satin Dollにて「刺激的に溶け合う」と題されたライブがあります。
このライブは年に一回六本木Satin Dollさんで開催されるボーカリスト西村知恵さんと私のデュオ‘Virtual Sirence‘のライブにギタリストの井上銘くんが観に来てくれたことをきっかけに私が思いついたメンバーによるライブです。

この‘Virtual Sirence‘と上記活動休止中のmiDの音楽と、私の活動の中でも中核だと言っていいであろうBGA(BackGroundAmbient)『透明な家具』とを渾然一体としたライブ...
一見、西村知恵さんのリーダーセッションのようですが実は私、織原良次がパッケージしたライブです。

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先日のリハーサルで私の愛機Tokai1981 フレットレスを弾く井上銘くん。

‘Virtual Sirence‘は7つのリーダーバンドをもつ超多面的な活動(西村知恵4th album / SEVENTH SENSEのページ参照)をしている西村知恵さん発案の私とのデュオで、オーセンティックなジャズシンガーとしての彼女の活動のなかでは異色の歌詞のない歌に焦点を当てたバンドで、歌詞がないことによる想像の余地とBeBopレパートリーへのチャレンジ、そして時折アンビエントミュージックを配置して均整を保つ、という観る方も演る方もかなり消耗するような緊張感のあるライブを企画してきました。
‘Virtual Sirence‘で培ったコミュニケーションに井上銘(gt)と本田珠也(ds)を擁したカルテットでほぼ私のオリジナル曲を演奏いたします。
六本木のど真ん中の歴史あるジャズライブレストランSatin Dollを温度の低い静かな魔窟に塗り替える、そんなライブにしたいと思います。

刺激的に溶け合う

2020年10月2日(金)
刺激的に溶け合う
@六本木Satin Doll
西村知恵(vo)井上銘(gt)本田珠也(ds)織原良次(fretless bass/音楽監督)
Open 18:00
1st 19:00 / 2nd 20:30 / MC 3,800円
お問い合せ 六本木Satin Doll

ぜひ足をお運びください。
そしてnote初回の長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。
今後ともフレットレスベース奏者織原良次の応援をよろしくお願いいたします。


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