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なぜ出来ないんだ?と怒る上司は、あなたが仕事が出来ない上司だから

私は今まで日本、カナダ、ドイツと多くの国で仕事をしてきました。中国企業で働いたこともありました。

この年齢になれば後輩を指導する立場になることも多くなってきました。このドイツでも新しく後輩ができ、指導係になりました。
私は恵まれているのか仕事が出来ない後輩など持ったことがありません。

ですが、仕事が出来てない。何でできないの。何回言わせるの。と後輩に怒る上司を私は今まで何人も見てきました。
私はドイツに来て理想の上司像を見た気がします。ドイツのマイスター制度は上司が後輩に指導し、後輩が出来ていなければ上司の教え方が悪いとして、マイスター資格を得ることが出来ないというものです。

ドイツでパン職人になる職業訓練をする日本人がいて、言語の壁があったりなど、上手く出来なかったみたいですが、その方の上司はあなたが出来ないのは私の責任でもあると言い、休みの日も勉強したいと言えば、付きっきりで教えたようです。その方は努力もありパン職人になれたみたいです。

簡単にいえば上司とは、自分の仕事は出来て当たり前、後輩が仕事が出来るようになり、はじめて出来る上司とされるということです。これは私が追い求めていた上司像であり、私がなりたい上司像です。

しかし、今の日本の労働評価制度で上司になれた多くの方は年功序列、終身雇用など、能力が認められて上司になれた方ではありませんよね。なので、指導力がない多くの上司は、なぜ出来ていないんだと後輩を怒りますが、それは仕事が出来ないあなたのもとで働いているからではないですか?日本語も通じますしね。自分の指導力のなさを後輩のせいにしてるだけです。それを怒るのはお門違いなような気がします。

上司の皆さん、後輩のことを真剣に考え、出来る限りの指導努力はしましたか?それをせずに怒るなんてしてませんよね。

後輩は真っ白な状態で入社します。それを出来るようにするかしないかなんて、上司の指導力でしかないと思います。
これから社会人になる方は、仕事が早い出来る先輩から仕事を教わってください。自分からどうやったらそんなに早く出来るんですかと教えを聞いてください。効率よく出来る方はやり方が全く違います。それを吸収してください。

今日本では働き方改革をしています。残業禁止、早く帰れなどではなく、労働評価制度の見直しを提案致します。

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