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UXライターの年俸とその妥当性について考えてみた

お疲れ様です。長谷川リョウヘイです。

前回の記事では、UXライターの仕事や役割について、AppleやTikTokなどの最先端IT企業のJob Description(求人票)から読み解いてみました。

本日の記事では、UXライターになるといくら稼げるのか、そしてその給与に見合う仕事なのか?という考察をしてみたいと思います。

海外企業のUXライターの年俸

こちらのサイトに非常によくまとまっているのですが、アメリカ合衆国のUXライターの平均年俸が$138,000となっており、日本円にすると現状のレートで約1500万円/年と、非常に高水準となっております。

さすが米国ですね。他の国も同様にみてみます。(n数が10以上の国のみ)

オーストラリア:670万円
イギリス:790万円
カナダ:569万円

他の国を見てみると、意外にもアメリカの半分以下の年収となっていました。

他のサイトもチェックしてみます。こちらのサイトでは以下のような結果となっていました。

United States: $110,652.80(1186万円)
Switzerland:$85,527.00(917万円)
Canada:$69,569.70(746万円)
Australia: $62,859.33(674万円)
Norway: $62,516.67(670万円)

これらの数字を見ると、やはりアメリカがトップで、他との差は大きいように見えます。

恐らくですが、市場規模や資金調達のし易さ、デザインの重要性の理解度、物価などが関係してきていると思われます。

日本はどうなのか?

Google検索を行っても、UXライターと記載のある求人がそもそも少なく、かつ予定年収なども記載されていないので、具体的な日本のUXライターの平均年収については分かりませんでした。

ただ、ヤフーやReproなどの感度の高い企業では既にUXライターのポジションは存在しているようで、というのも以前からその様な業務はあったが、専門のポジションとしてあった訳ではなかっただけ、ということのようです。

そう考えると、日本ではまだ殆どUXライターのポジション母数が少ないことから、市場でこの金額が適切だというような判断基準すらないということになります。一応、UXデザイナーやディレクター、コピーライターに相当する職業となっているようなので、日本でUXライターを職業にしても、企業の平均年収にかなり引っ張られる形になるため、高収入かどうかは行先によるところが大きいようです。

海外のUXライターの年俸は妥当なのか?

UXライターの仕事は、サービスとユーザーのあらゆるタッチポイントをテキスト面からデザインするという仕事な訳ですが、手法としてデザイン思考やデータを利用することから、立派な高難易度の専門職と言えるでしょう。

言葉一つでユーザーのエンゲージメントや継続率、コンバージョンレートに影響を及ぼすとするならば、例えば、appleは公式サイトのデザインが良く取り上げられますが、その中でも、プロダクト毎のコピーは毎回目立って購入意欲向上に一役買っているのではないでしょうか。

つい最近のiPhoneSEでは、「手にしたくなるものを、手にしやすく。」
という言葉がありますが、こういった購入時のタッチポイントのコピーもUXライターの業務の一環ではないかと推測します。

もし仮に、それだけでサイトでのCVRが0.1 %改善するとするならば、iPhoneSEの年間予想出荷台数が6500万台(世界)をベースに考えるとすると、6500万台の0.1%は約6万台で、最低価格が5万円だとすると、30億円相当の売上に貢献すると言えます。

もし仮に0.0005%の改善でも、年収分はCVR改善に貢献しているということになります。もちろんiPhoneは単価が高いので、それだけ貢献度も上がりやすくなるので、全てのサービスにおいて、UXライターの平均年収1500万円が妥当と言うことはできませんが、かなり売上が伸びているサービスにとっては、ブランドイメージを上げ、ファンを獲得し、顧客ロイヤルティを高め、売上に貢献すると言う意味で、UXライターという専門職を雇う効果はかなり高そうだということがわかります。

まとめ

UXライターの年収は国によってまちまちですが、年収以上のリターンを発揮する確率が高そうなので、今後も情報を集めてUXライターとしてのスキルも磨くことで、サービスデザイン×UXライティングという希少価値の高い人材になっていけると面白そうだなーとやる気が出ました。

ということで今日はここまで!
お読み頂きありがとうございました!


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