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新しい生活様式により生まれた新しい「就活」様式【オンライン化、Twitter就活等】

新型コロナウイルスが流行し、マスクをつける、人との間隔をあける、3密の回避など「新しい生活様式」というものが定着してきた。

最初は、毎日マスクをつけて外に出ることへの違和感だったり、飲み会や大勢での旅行に気をつかうことだったり、これまでの「当たり前」が当たり前じゃなくなってしまったことに息苦しさを感じていたが、今となってはそれが「当たり前」になってきた。人間の習慣、おそるべしである。

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選考のオンライン化

現在私は大学4年生。21卒として就職活動をしていた。

新しい生活様式の影響は、私たちの就活にも大きな影響を与えた。

相次ぐ合同説明会の中止、説明会や面接のオンライン化、採用枠の変化など。学生はもちろん、おそらく企業の方も予想外の事態だったはずだ。

オンライン化の良さはある。
一番は移動時間交通費がかからなくて済むことだ。地方の就活生で関東方面に就職したい人ほど共感してもらえるのではないだろうか。

私の場合も、オンライン化が進むまでは夜行バスでよく東京まで通っていた。そしてネットカフェやカプセルホテルに泊まって。休むにしてもどこか心も身体も休まらない。肉体的疲労、精神的疲労どちらもあった。でもその疲れはどこかやりきった感じがあった。

オンラインになることで、自宅の部屋で説明会を面接を受けられる。スケジュールの組み立て次第では実際に足を運んだ際には考えられないほどの数の企業選考を受けられる。数多く受ければいいというわけではないことも今回分かったが。

でも私としてはどこか居心地が悪かった。
直接会うことで、緊張もするがその空気感が好きだった。
オンラインになることで画面という1枚の障害があり、ラグが生じ、面接の内容とはまた違う部分に神経をすり減らす必要があった。

オンラインは身体の疲労はない。せいぜい画面の見過ぎで目の疲労と長時間座って腰が痛くなるくらい。ただその一方で心の疲労、精神的疲労はとてもあった。バランスがとれなかった。

新型コロナウイルスの終息の目途はたっておらず、おそらくオンライン就活の流れは続くことが予想できる。またもし終息したとしても、地方↔東京など県外の移動をともなうものはこのままオンラインが主流になっていく気がする。

これがもう「新しい就活様式」なのだ。
これに適応するしかない。ネット環境を整える、とても大事。ネット接続が悪いとそれだけで神経をすり減らしてしまう。そんなことはもったいない。
これはもう準備したもん勝ちだ。

リモートインターン増加で生まれる地方生のチャンス

別視点でもオンライン化することは地方就活生にとってはチャンスだ。

それはインターンだ。

これまでだと、どうしてもインターンとなれば例えば大学を休学して実際に企業に入ってやるということが中心だったと思う。そして本当に関心を持っている人しかそういった情報を目にしていなかった気がする。

しかしこれからはどんどんリモートでのインターンも当たり前になっていくことが考えられる。私もある企業の選考の過程ではあるが3週間リモートインターンを経験した。

インターンの経験は貴重だった。そしてもっと積極的にやるべきだと思った。それと同時によく、「都市部の学生と地方の学生で意識の差が」といったことを耳にしたことがあるが、それも納得できた。機会の差を言い訳にしたくはないが、「当たり前」が違うなと思った。

アルバイトも社会経験ではあるが、またそれとは違う一つ気が引き締まる、学びの多い経験だ。それを東京の方に出なくても受けられるようになるのであれば、使わない手はない。オンライン化は地方学生にとってのチャンスだ。

Twitter就活

そしてこれも「新しい就活様式」といってもいいのかもしれない。
それが「Twitter就活」だ。


もしかしたらコロナが流行する前から多少は話題になっていたのかもしれない。しかしコロナが流行したことでより定着してきている印象はある。

私もTwitter就活で内定をいただいた。運が良かった。本当に巡り合わせで素晴らしい会社に出会うことが出来た。それまで使っていたリクナビやマイナビ、goodfind、Offer Boxなどでは目にしていなかった企業だった。

ただ直接メッセージを送ったのは内定をいただいた1社だけで、めちゃくちゃ活用できていたわけではないが、インプットという面では序盤から使っていた。

企業側もTwitter就活を積極的に取り入れているところが増えている印象がある。より多くのユーザーがいるTwitterを活用することで多くの人の目に留まることであったり、ある種独自でやっている分、紹介手数料などが発生しないなどいくつか企業側も取り入れる良さがあるのかもしれないが、今回は学生目線での印象を書きたい。

①スピード感

私は選考を受けていた企業から不採用の連絡がきて、心が折れかけながらも、でも「止まっていられない」という思いでTwitterの検索窓に「21卒採用」といれて検索した。

そしてある企業が目に留まった。
その企業を面白そうだな、と思ってホームページを覗いてみると、実際にとても興味深い事業をやっていて理念も共感出来て、すぐにDMを送った。

するともうわずか5分後くらいに返信が来た。

そしてとんとん拍子に話が進みメッセージを送った次の日に面談が決まった。今までに経験したことがない速度だった。

ここからはあくまで私の一考えである。

リクナビだったりマイナビだったり、就活サイトというとそのあたりが大御所であろう。掲載企業数の多さが何より多い。しかしスピード感というと少し遅くなる。連絡して2,3日くらいたって返信が来る。そうなると実際に説明会が決まった時に応募したときより熱量が多少落ちてしまっていることがある。

②よりリアルな声

またそういった採用サイトに載っている情報は企業としての情報であり、ホームページを見ればわかる部分でもある。一方でTwitterでは企業の公式アカウント以外にもその企業の人事の方であったり、経営者であったり、社員であったり、実際に中で働いている生の声がつぶやかれていることもある。いい情報収集になる。そしてよりリアルを感じられる。

日頃のつぶやきで、会社の方向性や雰囲気など伝わってくるものもあるだろう。

ここまではインプット面と実際に企業にメッセージを送った時の反応という面だが、アウトプット面でもTwitterは大きな役割を果たす。

実際に自分のビジョンやこれまでの実績、大事にしている価値観などを発信できるし、同じく就活を取り組んでいる仲間とコミュニティをつくることが出来る。

前半に書いたビジョンや実績等は、自分の履歴書代わりにもなる。履歴書はどうしても伝えたいことがあっても聞かれていることを決められた枠内で答えないといけない。できるだけその範囲で伝えられる努力をした方がいいが、全部を伝えられない可能性がある。しかし実際に自分が発信することで事前に伝えることが出来る。

後半のコミュニティの面に関しては、「コロナ禍の就活」ということでなかなか他の就活生と対面出会えず、どこか一人で戦っている気分になる。でも実際は多くの人が戦っているのであり、そういった存在を知ることでモチベーションにもつながる。

またコロナ禍でなくても、特に地方就活生には有効だと感じた。
私立大はわからないが、地方国公立大となるとどうしても周りの人が公務員試験や教員採用試験に向けて勉強している人が多い。

そうなるとどうしても悩んでいることが違ったり、モチベーションが違ったり、時間の使い方が違ったりがある。時には「自分も公務員目指した方がよかったのかな」と余計な心配をしてしまうことも。

そこに、Twitterで就活をしている仲間がいると知ると自分は一人じゃないということがわかる。

noteを就活に活かす

アウトプットという点ではこのnoteも就活に生かすことが出来ると思っている。それこそ文字数を気にせず、自分のことを紹介することが出来る。また面接で聞かれそうなことを自分なりに言語化して表現できる場所にもなる。

私自身、3年生の3月ごろから本格的にnoteに取り組みだしたのだが、多少は言葉にすることが出来るようになったと思うし、何より抽象的なものを言語化しようとする習慣がついた。

さらに最近では公式のnoteアカウントを持つ企業も多くなってきており、インプットの場としても有効になってきている。

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ここまでTwitter就活やnoteと就活に関することを書いてきたが、これから完璧にこういったSNS系のサービスに移っていくとは思わない。

あくまでリクナビやマイナビ、他にもWantedlyやOffer Boxなどそういった就活専用のサービスが主流ではあると思う。ただ、そういったサービスを使いながら他の選択肢としてTwitter等を持っていることは今後大きな武器になると思っている。


少し長い記事になってしまったが、オンラインが主流の選考、Twitter等SNSを使った就活、リモートでのインターンの増加。コロナ禍の就活で分かりやすいものだけでもこれくらい変化している。


これが「新しい就活様式」になるかもしれない。

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