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Keep the Dream Alive

むかしどなたかが「夢見る少女じゃいられない」と歌っていましたが、ずっと夢見る(少)女がここにいます。

何かにいたく感動したり、憧れなどを抱くと「いつかわたしも!」と目標ではなく「夢」にしてしまう癖があります。

「夢が叶う」と、不器用でダメダメな自分でも少しはやれるんだと自信になり、人生への満足度、幸福度が上がっていってる気がするので、夢多きことは悪くないと思ってます。

そのうちの一つ、「ニューヨーカーになる」という「夢」を叶えてニューヨークシティに住んでいるわたしなんですが、


先日、このNYCで別の夢が叶った話を書き留めておこうと思います。

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約20年前当時の流行りでもあったんですが、20代のわたしはUKカルチャーにハマっており、好きなUKロックバンドの一つがOASISでした。
(もしOASISを知らない方がいらっしゃったら >> Wikiでどうぞ。)

まぁ、時代・周囲に流されやすい人間、いわゆるミーハーなんですよ。


フジロック・フェスティバルのモデルになったというイングランドのグラストンベリー・フェスティバルという音楽フェスがあります。

2004年。
このグラストンベリー・フェスの一番大きい会場に、OASISがトリで出演しました。

わたしは東京に住んでいて、編集されたものをTVで見ました。

▲ You Tubeにありましたが、わたしが見てた映像はミュートになってます・・

当時のDVDはNYCに持ってきていて未だ手元にありました


太陽が落ちた満員の巨大な野外の会場で
UK各地(ヨーロッパを始め、その他の国・地域からも多くの観客が来てると思いますが)から集まった観客たち。

旗振ったり、
カップルでいちゃついたり、
肩車したり、
みんな好き勝手に楽しんでいるフェスなんですが、
フェスのほぼフィナーレ曲であった「Don't look back in anger」では、バラバラな観客たちが、凄まじい団結を見せるんですよ。

さすがイギリスの第二の国歌。笑
英語の曲なので観客の発声にも迷いがなく、迫力があり、その一体感に魂が強く揺さぶられました。

この時点で、わたしはOASISのライブには2回行っておりましたが、いずれも日本国内の屋内会場。同じOASISのライブでも随分異なった印象を受け、「夢」を持ち始めました。

いつかOASISが出演するグラストンベリーで「Don't look back in anger」の合唱に加わりたい❗


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しかし、その夢を叶えるには困難な状況になりました。

OASISは2009年に解散。

わたし自身も、アメリカのニューヨークに住みはじめていました。

アメリカでは、UKロックはそれほど人気がありません。

好きな音楽は?と聞かれて「OASIS」と答えても特に話は広がらない。

一人だけ、ニューヨークでOASIS好きな男の子に出会えましたが、彼は自分のやりたいことはロンドンにある、と言って結局アメリカを出てロンドンに旅立ってしまいました・・・。

わたしにできることは、いつかの時に備えて、「Don't look back in anger」を歌えるようにしておくことだけでした。


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2023年の今年。
パンデミックも明け、ミュージシャンたちはとにかくツアー、ツアー、ツアー!

ノエル兄ちゃんの現在のプロジェクトNoel Gallagher's High Flying Birdsがニューアルバム”Council Skies”ツアーで、ニューヨークのセントラル・パークで公演するという情報が運良く耳に入りました。

ノエル兄ちゃんがNYCにやってくる!?
しかもセントラル・パーク⁉︎(←会場は毎年恒例のSummer Stageという特設野外でそれほど大きくない)大興奮で一般発売開始と同時にチケットをとりました。

取りにくかったという感触は全くなく、当日までチケット販売してたみたいです。

ノエルギャラガー2023NYCチケット
こちら実際のeチケット


さすがアメリカ。
あんまり人気ないんだな、と思いました。
アメリカンバンドGarbageとのツーマンでなければ、もっと観客が少なかったのかも?

OASIS全盛期を知っているから、それと比べるとチケット取るの楽だな、という感想になってしまいました。


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若い時は、なるべく前方、ステージに近いところに行こうと努力していましたが、いやー、年齢を感じますね。

ゆっくりマイペースに聴きたい、という思いがあってベンチ席から観ました。

NYCの観客にもきゃぴきゃぴしている若い子たちはあまり見当たらず、30~60代の人達が多かった印象です。

イギリス英語の人たちもちらほらいて、わたしの真後ろに座ってた人たちもそうでした。

なかなかに暑い日でしたので野外なのに汗の臭いが充満してました。

客層は高めだったので、きっと加齢臭もミックスされてたかな。

アルコールでも飲みながら聴きたいと思いましたが、購入のために列に並ぶのが面倒で諦めました。

ハッパか何か吸ってる人もいて煙がちょっと臭かったな〜。



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約20年経ってて、その間ずっとアメリカに住んで、特にこの10年は妊娠して出産して子育てしてパンデミックで解雇になって新しい仕事も始めて、娘ちゃんERに連れてって・・など、あくせくしてたんですよ。


正直、OASIS熱も冷めてましたよ。
ノエル兄ちゃんも、リアムの情報もほとんど追いかけてませんよ。

だから、OASISの曲1曲でいいからやってくれたらいいな、それが大好きなアンセム「Don't look back in anger」だったらいいな、くらいの気持ちで下調べもせずに、新しいアルバムも聴いて行かずに、聴きに行ったんですよ。
(この後"Council Skies"買いました。良い!これから買う人は”Deluxe”がおすすめです。)

*以下少しセットリストのネタバレしてます。見たくないかたは2スワイプくらい飛ばしてください。

そしたら、さすがノエル兄ちゃん!
客がこれを演ったら喜ぶ、のショービジネスを分かってらっしゃる。
新しいアルバムのツアーなのに、
OASISの曲、たくさん演奏してくれた!


特に
The Masterplan
Little by Little
Live Forever
Don't Look Back in Anger

やってくれて視界が滲んでしまった。

このコンサートでのNoel Gallagher's High Flying Birdsの演奏時間は短めで、アンコールもなかったのですが、非常に満足するものでした。


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いつかOASISが出演するグラストンベリーで「Don't look back in anger」の合唱に加わりたい❗

が、

元OASISのノエルギャラガーが出演するサマーステージで「Don't look back in anger」の合唱に加わった!

と、結果は少し変わってしまいましたが、

夢が叶いました!


2023年の現在。
OASISは存在しないし、
わたしもグラストンベリー・フェスに行けるほどエネルギッシュではないし、

わたしのこのような現状では、NYCのセントラル・パークの野外ステージで(英語圏、しかもイギリス英語の人が真後ろで歌ってた )で「Don't look back in anger」合唱に加われたことは、

この「夢」のベストな叶い方だったのではないかと思っていて、感無量でした。

コンサートに行くとつい買ってしまうツアーT


アメリカツアー内でもノリの悪い地域はあったようだけど(Youtubeで見てたら、TXは酷いwww)、NYCのこじんまり野外の会場に集まった観客のノリは悪くなかったと思う!

叶えてくれてありがとう、ノエル兄ちゃん&NYC!

みんなもKeep the Dream Alive!

▲ 様々な商業の中心地なだけあって、NYCでは世界中からのアーティストがやってきて公演をします。日本国内で行くコンサートとは少しノリの違うNYCでのコンサート参加。良い経験になると思います。機会があればぜひ!

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