1001日目からの健康論⑦

本シリーズも、残り3回となった。今日から3日間は、「心の健康」について話そう。

「病は気から」と言われるように、いくら体を鍛えていても、メンタルが弱かったら、私たちはそこから体調を崩しやすくなる。

例えば、悩みがあるために夜に眠れなくて、十分な睡眠が取れない日々が続くと、自然と免疫力も落ちていく。

食欲不振が伴えば、栄養も十分に取れないわけだから、なおさらである。

これは、その人の性格も影響している。うつ傾向にあり、ネガティブな思考に陥りやすいと、やはりメンタル不調を引き起こすことになる。

私の場合は、どちらかといえば、楽観的な性格であり、あまりくよくよしたことはない。

こんな話をすると、じゃあ性格で決まってしまうじゃないかと言われそうだが、今の私は、昔と比べると、ずいぶんとメンタルが強くなっていることを実感している。

性格は変えられないものだと思い込んでいる人も少なくないだろう。

では、そういう人に聞いてみたい。

「あなたは、自分の性格を変えようと、何度も努力しましたか?」と。

私は、若い頃は人見知りだった。ところが、今では、まっすぐに相手を見据えることができるし、誰かに目を向けられたら「なんだ?」と見返すくらいのポジティブな行動がふつうに取れている。

そして、よく人から言われるのは、「理論武装」で戦えるだけの知識や経験がたくさんあることだ。

早歩きにしても、性格を変えることにしても、私は高校生のときから、常に試行錯誤しながら、経験を積み上げてきた。

メンタル不調を引き起こすのはどんなときかについても、自分自身を研究対象として、不調からの脱却を何度も試みた。

ついでに言えば、私は、大学では臨床心理学を学び、フロイトやユングの精神分析などの本をよく読んでいた。

そうした学問的知識が、私の言う「理論武装」であり、その中には対人関係理論やストレスコーピングも含まれている。

自分が得た学問的知識が、自分自身の実際の経験によって裏打ちされたものでもあることを実感することで、日々のストレスと向き合えるだけのメンタル強化につながる。

今、悩んでいる人は、心理学理論の本を手に取るだけでも良い。きっと、その本の中に書いてある何らかの文章が、心に刺さるはずである。


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