グッド・タイミング?

物事にはタイミングというものがあり、特に、多くの人に納得してもらえそうだと見込める場合、そのタイミングを逃すことなく、準備を進める必要がある。

国家レベルとなると、今から振り返れば、平成から令和への切替のタイミングが記憶に新しい。

平成の元号で換算する場合、今の令和5年は、平成何年にあたるかというと、すぐに平成35年と出てくる。

それは、平成31年が令和元年だからである。

つまり、一の位の数字が一致するのである。

来年は平成36年だが、消費税が初めて導入されて4月1日で丸35年を迎える。(消費税は平成元年に導入された)

もうひとつ、昨日の憲法改正の話と絡むが、国家レベルになると、改正のタイミングは水面下で調整されているはずである。

2025年といえば、ちょうど戦後80年になる。

もし改正憲法の施行をこの年にするならば、国民に広く改正条文を周知する期間も考えて、短くとも施行日の半年前に、天皇による公布がなされなければならない。

現行の憲法は、1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行された。公布から施行まで、ちょうど半年であった。

この半年という期間の定めは、現行の憲法第100条にしっかりと明記されているので、興味がある人は確認するとよいだろう。

戦後80年に新憲法が施行されるのかは分からないが、このタイミングを逃すことになったとしても、2027年がある。

この年であれば、憲法施行からちょうど80年、2026年の文化の日に公布できれば、現行憲法のたどった道に合わせられる。

ただ、そんな悠長なことを言っていられないのも現実問題として目前にある。

2026年は、台湾をめぐって中国が動きを見せるのではないかと言われている。(知らない人は、自分で調べたり人に聞いたりすると良いだろう。)

その2026年問題を、どれだけの国会議員が危機感を持って考えているかで、改憲への動きのスピードは変わってくる。(野党議員も含めて)

現行憲法を変えないと本当に日本は何もできないのか、改憲せずとも対応可能な方法はあるのか、ということを、憲法第9条を中心に議論を深めないといけない。

私は今のところ、その動きを注視しているところである。来たるべき国民投票の日には、自分なりの結論を出したいと思っている。



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