死ぬほど勉強する?

地域によって見かけることが多いか少ないかは分かれるところだが、通勤電車や通勤バスの中で、ノートや参考書を広げて、ひたすら勉強している小中学生や高校生を見ることがある。

いわゆる「お受験」に勤しむ子である。

私は、そこまでではなかったが、子どもの頃、親からは「死ぬほど勉強しろ」とよく言われたものだ。

実際は、親への反発もあってそんなに努力はしなかったが、夜遅く23時に塾から帰り、夜ご飯を食べて風呂に入って寝るのが、早くても深夜0時20分、ちょっと時間がかかると、深夜1時前だった。

そして、翌朝は、5時30分すぎには起こされ、6時すぎに朝食をとるのだが、完全に頭の中は寝ている状態で、咀嚼している実感もないまま、うつらうつらと食べていたものだ。

そんな青春時代を送っていたものだから、今でも4〜5時間睡眠は、身体が平気になってしまっている。

本当なら7時間睡眠は取りたいものだが、若いときの習慣は、簡単には変えられないものだ。

ただ、そんな短い睡眠であっても、ベストパフォーマンスを維持できるのであれば、ある意味、1日の自由な時間が、一般的な人間より多く確保できているわけで、ラッキーなことではある。

例えば、昇任試験や資格試験の勉強をしたくても、忙しくてなかなか時間が取れず、睡眠時間もある程度確保しないと翌日の仕事のパフォーマンスに影響する人は、泣く泣く少ない時間で勉強せざるを得ない。

そういう人が、時間的余裕のある人と、試験勉強で対等に渡り合うためには、やはりポイントを抑えた効率的かつ集中的な学習が必要である。

そうした学習方法は、どうやって身につけるかというと、ノウハウ本を読んでも意味がない。

最近になって私も気づいたことであるが、勉強を頑張る子は、子ども時代の生活習慣で、自然と鍛えられるのである。

塾でポイント指導を受けて、学校と塾にいる時間と睡眠時間以外の時間の中で、学校と塾の両方の宿題をこなし、さらには定期テストの勉強もする。

これは完全に受け身の学びであり、こうやって学習したことのほとんどは、大人になったら忘れている。

しかし、限られた時間の中で効率的かつ集中的に物事をこなす習慣は、大人になっても定着しているのである。


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