歴史をたどるー小国の宿命(100)【最終回】

飛鳥・奈良時代から平安時代、鎌倉時代、室町時代前期まで、100回にわたって、本シリーズを続けてきた。

中国の唐に倣って、西暦701年に大宝律令を制定してから700年の時を経て、日本は、いよいよ本格的な戦乱の世に突入する。

1368年の応安の半済令(はんぜいれい)によって、室町幕府が守護の権限を拡大させたことが、結果的に、各地の守護の権力を高めることにつながり、守護大名がのちに誕生した。

100年後の1467年に起きた応仁の乱は、全国の守護大名が東軍と西軍に分かれてぶつかり合い、戦いは10年に及んだ。

そして、勝者が戦国大名としてさらに存在感を示し、織田信長をはじめとする有名な武将が、各地で台頭する。

応仁の乱からさらに100年が経って、1573年に、室町幕府はついに滅びるのである。

その後は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の時代となり、江戸時代が約260年、続くことになる。

1401年から現代までの600年間については、続編シリーズとして、後日再開する予定である。

その再開が、年内になるか年明けになるかは、今のところ考え中である。

続編シリーズにおいても、本シリーズと同様に、天皇や権力者の動向を中心に、主要な出来事をピックアップしながら解説していきたい。

それまでは、これまでのバックナンバーを適宜チェックしていただき、飛鳥・奈良時代から室町時代前期までの流れを改めて整理していただけると幸いである。

回を重ねるごとに、興味を持ってくださる方が増えていっているのはうれしいことなので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。

とりあえず、今年5月5日からスタートして半年あまり続けてきたので、いったん区切りを入れさせていただきます。





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