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妄想話

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【妄想話】太郎・34話

【妄想話】太郎・34話



「太郎・第34話」

3人は鬼ヶ島につきました。
赤鬼を見つけます。
そして、おばあさんも見つけます。
おばあさんを連れ戻し、おじいさんと末長く仲良く暮らしてもらうために鬼を退治をします。
桃太郎とサル役の龍太郎、キジ役のおじいさんが鬼に向かって走りました。武器は何も持ってません。
そして手を上げて、「ワー!」と言いながら走ります。アホです。

強い。強かったです。
3人は全く歯が立ちません。

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【妄想話】太郎・33話

【妄想話】太郎・33話



「太郎・第33話」

「あの時、桃の中から取って警察に届けた?」
龍太郎は興奮して声がうわづります。
「うん。そうだよ。」
「お前さん、あの桃太郎か?」
おじいさんは興奮して声がうわづります。
「さっき言ったやろ!そうやって。」
「…。そうかそうか。よくきたの〜」
おじいさんはそう言い桃太郎の身体をベタベタと触りまくります。
「ちょ。ちょっと、そんなに触るなよ。気持ち悪い。」
「す、すまん…」

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【妄想話】太郎・32話

【妄想話】太郎・32話



「太郎・第32話」

2人の話を聞いていた少年が口を開く。
「おじいさん離婚しそうなの?」
「だから先も言ったじゃろ!…そうなんじゃ。」
「なんで?」
「だからそれも言ったじゃろ!…これは言ってなかったの。簡単でいいか?」
少年はうなづく。
「ばあさんが鬼ヶ島にいる鬼とアバンチュールな恋がしたいんだってさ。」
「なんか分かったような分からんような…なんせ今はおばあちゃんがいないわけだ。」
おじ

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【妄想話】太郎・31話

【妄想話】太郎・31話



「太郎・第31話」

少年は目をゆっくりと開けた。
「あれっ?龍太郎お兄ちゃん、おじいさんになってない…」
「当たり前やろ!」
「ワシを呼んだか?」
おじいさんが少年に近づく。
「呼んでない。呼んでない。」
おじいさんは少年が手を振って制止したので、立ち止まった。
龍太郎が箱の中をのぞきます。
「んっ?これは…」
「あっ、それは…」
おじいさんは梅干しを食べた表情で龍太郎を見ます。
龍太郎が箱

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【妄想話】太郎・30話

【妄想話】太郎・30話



「太郎・第30話」

少年は立ち上がった。
「もう充分楽しんだから、僕はこれで…」
龍太郎はイカリングをはずしてテーブルに置き、
「なんだもう帰るのー。楽しかったのに。
そうだ!おじいさん何か手土産あげや。」
おじいさんは真顔に戻り棚を探り始めた。
「そうじゃな。…なにかないかのぉ。」
少年は両手を大きく振った。
「そんないいですよ。いいって。」
龍太郎は棚の上にあった1つの箱を見つけた。

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【妄想話】太郎・29話

【妄想話】太郎・29話



「太郎・第29話」

おじいさんが急に立ち上がりました。
「そうじゃ。アンコールじゃわ。」
そして、手を叩き始めます。
「アンコール♪ アンコール♪」
少年はため息を吐きます。
「おじいさんだけノリノリやね。」
突然おじいさんは手を叩くのをやめます。
「よし。もう1曲やるぞ!ミュージック スタート!」
「♪ とても大事な キミの想いは」
「♪ 無駄にならない 世界は廻る」
「♪ ほんの少しの 

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【妄想話】太郎・28話

【妄想話】太郎・28話



「太郎・第28話」

少年は続けて言う。
「おじいさんは3人に全く似てないし、かしゆかは髪の毛ロングでサラサラで一番似てないぞ。」
おじいさんは首を傾げます。
「そんなに似てないかのぉ?何故じゃ?」
「ハゲとるからや!」
「…。」
そこに龍太郎が割って入ります。
「まぁまぁ。で、誰の役やりたい?」
「ていうか、やっぱり僕もやらないとダメなの?」
「もちろん!」
「もちろんじゃ。まぁ誰がどの役や

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【妄想話】太郎・27話

【妄想話】太郎・27話



「太郎・第27話」

部屋中に重苦しい空気が包む中、少年が口を開きます。
「イカリング美味しかったね。」
それを聞いたおじいさんが手を叩きました。
「そうじゃ!キミは踊りを見ながら食べたいのじゃろ?」
少年は困った顔を浮かべます。
「そうだけど…ここには乙姫さまいないから無理でしょ。」
するとおじいさんは目を輝かせて答えます。
「なんじゃ。簡単なことじゃ。」
「簡単?」
「ワシらが踊ったらいい

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【妄想話】太郎・26話

【妄想話】太郎・26話



「太郎・第26話」

「とりあえず、すぐに用意できるものは…」
おじいさんは棚をゴソゴソ探し始めます。
そして、それをテーブルの上に置きました。
「なにこれ?」
龍太郎が指を刺して聞きます。
「さっき買ったイカリングフライと唐揚げじゃ。」
「…。揚げ物ばっかりやん。おばあさんに煮物とか作ってもらいや。あっ、今は1人なんやった。」
おじいさんは淋しげな表情をして肩を落とします。
龍太郎は大きく手

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【妄想話】太郎・25話

【妄想話】太郎・25話



「太郎・第25話」

「えっ?ここって…」
少年は目を丸くして見つめます。
それもそのはず、そこには竜宮城には絶対見えない一軒の古びた家がありました。
「これって普通の家だよね?」
「ちょっと汚いけど、竜宮城みたいなものやって。」
龍太郎はおもむろに扉を叩きます。
「おーい。誰かいるかー。ドンドンドン。」
すると、扉が開きました。
ガラガラガラ
家の中から、おヒョイさんそっくりな老人が出てきま

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【妄想話】太郎・24話

【妄想話】太郎・24話



「太郎・第24話」

「ていうか亀じゃなくて大きな桃かぁ…」
少年は桃の中をまじまじと覗きます。
「なんか残念そうやな。ケンちゃんが先やけど桃の中に入るか?それやったら暇になるやろうし、このチョコレートでも食べといてや。フニャフニャやけど。」
「いやそれは絶対いいから。桃の中にはケンちゃん入れてあげて。」
「チェ。このチョコレート、フニャフニャやしいらんわ。」
龍太郎はフニャフニャになったチョ

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【妄想話】太郎・23話

【妄想話】太郎・23話



「太郎・第23話」

子供たちが取り囲んでいたのは亀ではなく、大きな桃でした。
少年は恐る恐る大きな桃に近づいていきます。
ソーっと…
ソー…
パカっ。
突然、大きな桃が真っ二つに割れました。
少年はビックリして、その場で尻もちをついてしまいます。
桃の中には男の子が入っていました。
「ちょっと痒いけど、桃の中は落ち着くわ〜。
ケンちゃん代わろうか。あれっ?ケンちゃん?」
桃の中に入ってた男の

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【妄想話】太郎・22話

【妄想話】太郎・22話



「太郎・第22話」

少年はおばあさんと別れ、再び浜辺を歩き始めます。
すると、砂に埋もれた銀色のコインが光に反射しています。
50円玉か?はたまた100円玉かも?
少年は一目散に銀色に輝くコインに近づき、それを取ります。
それは50円玉でも100円玉でもなくメダルゲームのコインでした。
「チェッ。」
少年は海に向かってアンダースローで投げました。
その投げるフォームは美しく、令和のサブマリン

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【妄想話】太郎・21話

【妄想話】太郎・21話



「太郎・第21話」

後編

ある日、1人の少年が浜辺を歩いてました。
浜辺には貝殻や見慣れないペットボトルやこれまた見慣れない緑色の袋に入ったお菓子が落ちていました。
そのお菓子を拾い上げようとした時に、声が頭上をかすめます。
「それ拾うのやめときんしゃい。」
そう聞こえ、拾う手が止まります。
顔を上げて、声がする方を見ます。
そこには笑みを浮かべる老婆が立ってました。
「そのお菓子はやめと

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