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【妄想話】太郎・28話

「太郎・第28話」

少年は続けて言う。
「おじいさんは3人に全く似てないし、かしゆかは髪の毛ロングでサラサラで一番似てないぞ。」
おじいさんは首を傾げます。
「そんなに似てないかのぉ?何故じゃ?」
「ハゲとるからや!」
「…。」
そこに龍太郎が割って入ります。
「まぁまぁ。で、誰の役やりたい?」
「ていうか、やっぱり僕もやらないとダメなの?」
「もちろん!」
「もちろんじゃ。まぁ誰がどの役やっても似てないから、どれでもいいじゃろ。」
「それをおじいさんが言うな!」
また龍太郎が割って入ります。
「まぁまぁ。とりあえず、あの曲やってみよ。」
それを聞いておじいさんが続きます。
「あの曲じゃな。」
3.2.1…
「♪チョコレート ディスコ」
龍太郎はノリノリで歌い踊ります。
「♪チョコレート ディスコ」
おじいさんも負けていません。
「♪チョコレート ディスコ…」
少年も渋々歌い踊ります。
「♪チョコレート ディスコ〜みんなイカリングを指にはめて!いくよ〜 せーの。」
「♪チョコレート ディスコ」
3人はもちろんイカリングを天井に向けました。
そして無言で食べて座りなおします。
「ついにイカリングなくなったね。」
少年が口を開きますが、部屋には重苦しい空気が満ち溢れてました。


つづく

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