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9月23日~29日のきろく

もう9月がおわりなのか。はやいなあ。今週は、友達にたくさん会えてほんとうにうれしかった。 → まえ


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9月23日 にちようび

ひさしぶりにだいすきな友達に会えたら、ひさしぶりに自分の話をたくさんしてしまった。自分の話ばっかりしてしまって申し訳ないとか、せっかく来てくれたのに楽しんでもらえたのだろうか、とか考えってしまって少し落ち込んでいる。

ポジティブな言葉、感謝、喜びを素直に言える人になりたい。

聞いてくれてありがとう、って言えない自分がいやだ。


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9月24日 げつようび

三連休が二週も続いた。なんということだ。
休みがきっちりしてる仕事しかできないな、と思う自分と、別の職業にも手を出そうとしている自分。

まだ24歳、もう24歳。

今日より明日のほうが楽しくなる、なんて呪文は信じてない。
でも、過去よりも未来に期待している。たぶん、明日のわたしのほうが視野が広い。


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9月25日 かようび

結局、明日のために料理をしている時間が、一番の気分転換なのかもしれない。テレビも見たいし、早く寝たいけれど、昼ごはんにお弁当を持っていくことは、自己肯定感を上げてくれるし、胃もよろこぶ。

コンビニのご飯はおいしい。年々おいしくなっていることもわかってる。

でも、大学生のテスト期間、毎日のようにコンビニに通っていると、食べたいものがなくなった。昨日食べたからとかじゃなくて(種類は本当にたくさんあるのだ)、手作りのなにかを食べたいという欲求が溢れて止まらなかった。

母はコンビニにほとんど行かない。父がコンビニでお金を使うと、「高くつく」といつも怒っていたから、わたしはコンビニに行っていることを母に知られたくなかった。

たしかにコンビニは高くつく。バランスよく昼ごはんを選ぼうをすると、定食を食べに行くのと変わらない値段になる。それでもコンビニが便利なのは、近くにあって、早いからだ。

コンビニのご飯はおいしい。世の中には、毎食コンビニでも全然飽きない人がいることも知っている。

でも、わたしは無理だった。母が嫌うコンビニだから、避けているのではなく(昔はそうだったけれど)、テスト期間に毎日お世話になって初めて、手作りご飯の尊さに気づいてしまった。

野菜を切っていると、頭から離れない悲しいことが、少し遠くに行ってくれる。だんだんいい匂いで充満するキッチン。仕事に行くのは憂鬱でも、少しだけ明日のお弁当が楽しみになる。

きっとこれは、母が手作りにこだわって料理してくれたからなんだろう。行かず嫌い・食べず嫌いでコンビニを否定する母はどうしても苦手だ。でも、既成品を使わずに毎日料理してくれた母によって、わたしの胃は大きくなったのだ。


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9月26日 すいようび

待ちきれなくて、とうとう「半分、青い。」の本を買ってしまった。最終回が終わった土曜日に買いに行こうと思っていたのに。

やはり待ちきれなくて、後ろのほうのページをめくる。

大量に泣いたあと、内省タイム。ちょこちょこ書き始めている感想noteは、日曜日に公開できればいいな。


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9月27日 もくようび

好きなものを否定されるのは悲しい。でも、特にやっかいなのは、「好きなものを否定=それを好きな私の人格を否定」みたいにとらえてしまうことだ。これは、自己肯定感のなさが原因だろうと思う。

好きなものを好きだというのが苦手だ。自信がない。

同時に、よく知りもしないのに否定する人も苦手だ。こっちはこっちで幸せな気分になっているのだからほっといてほしい。

ほんとうは、わかっている。これはぜんぶ、母親に言いたい言葉なのだということ。母親と一緒にテレビを見ることがつらくなったのはいつからだろう。

大学生活で一人暮らしをして、ドラマや映画を思う存分録画して楽しんだ。そのあとにひたすら、内容について考えることが楽しかった。少ない時間に収められて、表現されなかった登場人物の見えない日常や感情を想像するのが楽しかった。

世の中にほんとうにわるい人なんていないのかなあ、と思うくらいには、いいところばかりを探した。「この人は絶対にこういう性格だから、私は嫌い」そうはっきり言い切る母親に反抗するかのように、少しでもいいから好きになれる部分を探した。

わたしの好きと母親の好きは合わなかった。ただ、ただそれだけのことなのに、いつしか好きなものを好きというのが怖くなった。

この呪いはまだしばらく続くだろう。もしかたら、一生消えないかもしれない。好きなものを好きと、安心して言える場所を作りたい。それは、きっと、実家にはない。

絶望にも似たあきらめを今日も抱えて生きる。


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9月28日 きんようび

生きるのはむずかしいな。つねにネガティブだな。物心ついた時から笑うのが苦手だ。

わたしのことをよく見てくれている友達のひとりが「あ、いまうれしいんだな、とかすぐにわかるよ」と言ってくれた。そのときは、めちゃくちゃおいしいパンを食べていた。おいしいものは正義だ。にやけていたつもりはないのに、しあわせがばれてしまった。

無理をしなくても、笑わなくちゃと思わなくても、気づいてくれる人がいてくれて、わたしは相当恵まれている。

あれもこれもは手が回らないから。本当に大切にしたいものだけ、大切にできたら。


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9月29日 どようび

友達の恋愛話を聞いて、少し楽しくなった。

わたしは全然恋愛マスターなんかじゃないけれど、人間関係とか親子関係についてたくさん考えてきたから、少しだけアドバイスできることもあった。赤ペン先生みたいに月一とかで添削して、まで言われて、うれしいんだか恥ずかしいんだか、わらっちゃった。

自分の考えていることを、まだ考えている途中でも話せる友達がいてうれしい。丸くきれいに整えた話だけじゃなくてもいいんだ、と思える。

きれいな言葉よりも、素直な言葉を。


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9月23日~29日のきろく おわり → つづく

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