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エッセイ・思い出

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#私たちの選挙

日記 縄張り

日記 縄張り

また台所で寝ている。疲&労。一からわからない悪夢のような業務から解放された、と思ったがそう思ったのも束の間だった。こういう日に限って上司が不在で腹が立ちまくりだった。しかし今思うと、かえって良かったのかもしれない。生活のために労働しているがいい加減辞めたい。逆に仕事以外に悩みがない気がする。それは幸福だからというよりも、社会の基準から逸脱していること、すなわち変わり者の自分をある程度受け入れている

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雑記 落ち着け

ちょっと怖い体験をした。
駅の改札に入りICカードを鞄に入れようと下を向いた、ほんの一瞬だった。「ああ」という奇妙な声と、舌打ち。70代くらいの男性がいつの間にか目前、近距離にいた。驚いた。どうやら(男性にとっては)私が男性に向かっていくような歩みをしており、男性は避けなかったので、ぶつかりそうになったのだろう。本当に一瞬だったが、何が起きているのかよくわからなかった。ギョッとして立ち止まると「あ

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選挙3 日記

選挙3 日記

静かで住みやすそうな住宅街の中を迷う。金曜日の夕方の雰囲気は好き。きれいな文字の羅列の地名がニュータウンであることを示している。地元の人が「あの辺はなんか暗いんだよね」と言っていた街に出向いた。もともと自然が濃い地域は、コンクリートで埋められていても夜の闇や緑の匂いが濃い。例えば東京だと西の方、武蔵野あたりに感じる。暑すぎてマスクをずらして一呼吸すると、緑と水分の匂いがした。閑静な住宅街なのに森の

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選挙2

選挙2

なんかもう全部どうでもよくなる時がある。
昨年の今頃、一時のオリンピックのために公園の木が伐採されるのが嫌で一晩でZINEをつくった。今年は再開発のために神宮外苑の樹木が千本近く切られるらしい。ビル建設のために排除されるのだろう。加えて、電力が足りないから節電しろと言う。昨年はオリンピックがあったからだろう、そんなキャンペーンはなかったはずだ。

気づいたら生活や将来が金で語られて、金に追われて

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選挙

選挙

20歳からずっと、自分が投票した政党や立候補者が勝ったことは一度もない。
だから投票しても何も変わらないなんて、そんなことわかりきっている。そんなことわかりきっているし何も止められないなんて重々承知の上で「私はこの感じが続くのは嫌ですからね、許していませんからね」その気持ちを表明しに行く。選挙なんか意味ないじゃん、行っても行かなくても同じ、本当そうだと思う。だるい理由はよくわかる。だいたいみんな忙

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