ルールの中のバランスって考えていますか?
何が正しいとか、何が悪いとか、基本的に社長はちゃんとルールを定めなければなりませんが、そのルールでは語れないものが、雰囲気という謎の存在があります。これは僕もたびたび悩まされてきました。言い換えると会社のテンションという物なのかもしれません。
時折、ルール通りにちゃんと組織運営しても、なんかやだ、とか、組織としては、正しいのはわかるけど個人的には付いていけない、なんて感じのことが起きます。
多くの場合は、それがたまると会社を辞めようとか、仲間を募ってそれが聞き届けられない時は会社を辞めようとか、考えたりしてしまうものです。また、個人的な人間関係やらなんやらが加わると途端に複雑になります。
ルールというものは誰かにとっては良いけれど、誰かにとっては良くないものである側面があるので、そういう事を思ってしまう事は悪いことでは全くないのです。
むしろルールの中でちゃんとバランスが取れてないので不平不満を起こしてしまうのです。
社長をはじめ、上司はそれを仕方がないで済ますだけではいけません。まず、どうしてそういうルールになったのかの真意をちゃんとみんなに理解してもらう事が重要です。そして更にルールの中に潜む不公平をなるべくバランスよく整えることが大事であると思います。
ルールの中でバランスがとれていれば、上司なり社長がルールの意図を説明すれば、大体の場合は、ああ、これはちょっとやだけど、ここは良い点があるんだなとか、自分だけ不利なわけじゃないんだなとか、ちゃんと考えて納得して貰ることがあります。それでも納得がいかない時は、上司を通じてルールの問題点を報告してもらうなり、課題を整理するなりして改善をしていけば問題の解決につながります。
まずいのは、自分さえ我慢すればいいとか、上司である自分は良いと思ったので大丈夫とか、ルール的にはこうだけど自分は要らないなどの勝手な判断をする、この3つです。
自分さえ我慢すればいいという考えは当然、不公平なので解決するべきですのでそういう方が出たときはすぐに改善に動かねばなりません。
自分は良いと思ったので大丈夫というのは部下の声を聴かないということにつながるので独善に陥らないように考えねばならないです。
ルール的にはこうでも自分は辞退するというのは、他の人たちの自主規制を引き起こしたり、上司がそれに気が付かない可能性も高いので解決できない課題として永遠に不平不満の元になってしまいます。
その3つの根本原因を常に探りながら会社のルールはバランスを整え、時には部署や組織での細かいルールや制度作りをして、なるべく不満のたまりやすい部分は分離して、全体としての組織のあり様を模索することが大事だと考えます。組織は生き物でありますし常に進みながら変化をしますので、決めつけに陥らないように、社長は時に気を使い、心配をし疑問を持ち、悩まず全てを課題としてとらえ進むしかありません。
なんて書いてしまうと、ちょっと格好をつけすぎですが、
真の平等なんてものはないので、なるべく個人的な理想ではなくバランスをとることを念頭に進むことが出来れば、あまり大きな間違いをせずにすむのではないかと思ったりします。
今回のお話は人が辞めない会社を目指して進みつつ気が付いた考え方だったりしますので、それで過去のお話ということで書かせていただきました。何せ、株式会社アールアールジェイは進行中ですので、過去だけ、と割り切る話ばかりではないので、そういう事でご容赦を頂けますと幸いです。
創業15周年を迎えましたので一区切りという事で昔語りをさせて頂きます。宜しければご覧くださいね。