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<おすすめ最新刊情報>〜5月小説編②〜

個人的におすすめ小説の最新刊をまとめておりますので参考にしていただければと思います。

「百花」川村 元気 (著)

「あなたは誰?」
息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。
ふたりにとって忘れることのできない“事件”とは? 現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。
現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。『世界から猫が消えたなら』『億男』『四月になれば彼女は』の著者、待望の最新刊!

「コンフィデンスマンJP<運勢編>」古沢良太 (著)

強欲な人間たちから大金を騙し取るダー子、ボクちゃん、リチャードの詐欺師トリオがかえってきた!闇金業者の阿久津から3億円をせしめる計画を立てるが、逆に5000万円を奪われてしまう。占いにハマっていたリチャードは、この失敗は、タロット占いの結果が最悪だったダー子が原因かもしれないと不安に。また、同じ時期に手相をみてもらったボクちゃんも、「身近に災いを呼ぶ者がいる」と言われ、それがダー子なのではと心配する。そんな二人の動揺をダー子は笑い飛ばしたが…。壮絶な騙し合いをくぐり抜け、最後に笑うのはだれだ!?

「水辺のブッダ」ドリアン助川 (著)

川辺で生きるホームレスの望太と、都会の闇に溺れゆく孤独な少女・絵里。誰の人生にも、冷酷な人間の心の闇に触れて絶望するときがあれば、人と出会い、深く語り通じ合い、光に満ちた美しい瞬間もある。絶望と希望。死とエロス。プリズムのようにきらめく、ふたりの“生きる”物語。世の中の片隅で懸命に生きる人々の傍らに立つドリアン助川が、魂を込めて描く、人生の再構築。

「魔法を召し上がれ」瀬名秀明 (著)

港町のレストランで働く青年マジシャン・ヒカル。彼には忘れられない人がいた。高校時代、突然目の前から失われた少女。ある日、彼は若きロボットを託されて――?

「悪の五輪」月村了衛 (著)

1963年、博打をしのぎにしている白壁一家の人見稀郎は、翌年の東京オリンピック公式記録映画監督を降板した黒澤明の後任に中堅監督の錦田をねじ込んで、興行界に打って出るべく動き出す。オリンピック組織委員会には政治家、財界関係者が名を連ねており、あらゆる業種が莫大な利権に群がっていた。日本が劇的に変貌を遂げた昭和の東京五輪をモチーフに、現代エンターテインメント小説の旗手が放つ、長編社会派クライムノベル。

「夢見る帝国図書館」中島 京子 (著)

わたしは、喜和子さんが生前に「もう一度読みたい」と言っていた本のタイトル『としょかんのこじ』を手がかりに、喜和子さんの半生、そして彼女が愛した図書館の歴史を辿り始める……。
わたしと喜和子さんの物語と、夢とも現ともつかない図書館が主人公の小説が、折重なり、近代化する日本で人々がいかに「図書館」を愛してきたかが浮かび上がる。

「風嫌い」田畑 暁生 (著)

なぜ、姉は風が嫌いなの?ちょっとこわくて、どこかおかしい。驚きあり笑いあり涙ありの、バラエティに富んだ傑作短篇小説集。

「彼女たちの場合は」 江國 香織 (著)

「これは家出ではないので心配しないでね」
14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。
ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく――。
美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える、江國香織二年ぶりの長編小説。

「御徒町カグヤナイツ」浅原 ナオト (著)

「月に人が住む王国があるの、知ってる?」――青春を無防備に過ごすヒロトの前に現れた一人の少女。何でも自分は月の王国の女王の娘で、間もなく月に帰らなければならないという。しかし、現実にはそんなことはあるはずもなく、何か事情がありそうで……。謎の少女に逆ナンされた少年と、特別な友情で結ばれた中学生たちが織りなす、卒業までの青春の熱きかけがえのないひと時。中学卒業と一緒に、僕たちは何を卒業するのだろう……。話題作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の浅原ナオトが描く、誰も見たことのない感動の青春群像劇。

「目撃」西村健 (著)

彼女が担当している静かな住宅街でストーカー立てこもり事件に続いて殺人事件が起きてから、背後に誰かの視線を感じるように。奈津実から相談を受けた一匹オオカミ刑事の穂積亮右は密かに罠を仕掛ける……。戦後史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が新たな地平を切り開いた、会心の長編ミステリー。私は殺人事件の「何か」を見てしまったらしい。自分で気がついていないだけで。



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