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【大学オワコン?】働き方改革も大事だけど「教え方改革」はどうなのよ?

ロッシーです。

大学生は、いまはコロナ禍のため、オンラインで授業を受けていると思います(実験などは除いて)。

でも学費は変わりませんよね。あくまでもコロナ対応で一時的なものだから学費を減額する必要はないということなのかもしれませんが、納得いきますでしょうか?

学費下げないとおかしくない?

仮にコロナが収束するのが遅れ、オンライン授業があと2、3年続くとしたらどうするのでしょうか?それでも通常どおりの学費を維持するのでしょうか。

一般的に、学費は通信制だと安くなります。オンライン授業と通信制は同じようなものです。ロジカルに考えれば、オンライン授業をする大学は学費を減額するべきだと思います。年単位でオンライン授業での対応を継続するのであれば、もはや一時的とはいえないのではないでしょうか。

もし私が学生だったらそうしてもらいたいですね。ツイッターで学生運動でもしているかもしれません(笑)。

大学側としては、少子化による経営難もあったり、学生が大学に来ても来なくても固定費が発生するため、学費の減額には踏み切りにくいのかもしれません。

でも、それはあくまでも大学側の事情であって、学生には何の関係もないことですよね。だから学費は下げるべきだと思います。

ちなみに、米国では60を超える学校で、「教育の質が下がった」として学生が授業料返還を求めて訴えを起こしているようですよ。さすが権利意識の高い人達ですね。

権利の上に眠るものは権利を得られません。権利のための闘争をきちんとしたうえで、権利というものは得られるわけです。

私が大学経営者だったら

もしも私が大学の経営をできる立場にあるとしたなら、速攻で学費を下げてオンライン授業がメインの大学にするかたちに経営方針を切り替えますね。

それが時代の流れだと思います。

もし「私の経営する大学」がそうやってファーストペンギンになったら、ほかの大学もそうせざるを得なくなるでしょう。そうしなくても良いのは、一部のブランド大学だけだと思います。

知名度のない大学の場合、学生のニーズは就職のための「大卒という肩書」なのが実態です。であればよりリーズナブルな学費でその肩書が手に入るようにするのは学生にとって良い事です。両親の学費を捻出する負担だって減りますしね。

オンラインに特化した大学で大卒資格が得られるのであれば、それを支持する学生は増えると思います。しかも、オンラインですから学生の収容可能人数にはリミットがないという圧倒的なメリットがあります。もし多くの学生が入学すれば、授業料収入も増大する可能性が高いです。

そうなると、これまでの「通学がメイン」タイプの旧式大学は勝つことができません。だから、そういう大学も遅かれ早かれ重い腰をあげて、オンライン化して、学費の値下げをするという流れに追随せざるを得なくなると思います。

でも、どうせそうしなければならなくなるのであれば、さっさと最初にやってシェアをとってしまったほうが合理的です。オンラインの世界では、先行者利益が莫大ですし、後から参入してもシェアを先行者から奪うことは非常に難しいですからね。

まあこういったビジネス的な考え方は教育業界では通用しないのかもしれませんけど。

「教育はビジネスじゃない!」とか言うんでしょうね。でも、それなら授業料取るなよっ!て話になりますけど。

具体的な運営方針

もちろん、単に値下げをするだけでは、大学の経営状態を悪化させるだけですから、何らかの方策は必要です。私だったら、以下のような運営方針で経営をします。

①オンライン授業を担当する講師は、大学としてのカリキュラムをきちんと教えることができることはもちろんのこと、とにかく面白い授業ができる人を講師として選びます。ここの品質はコア部分なので絶対に妥協はできません。リソースはここに注力します。

②オンライン授業は、自学の学生だけではなく、社会人などにも開放します。別に自学の学生だけに限定する理由もないですからね。その場合、授業料は「各講義1回視聴〇〇円」とするパターンや、「サブスクリプションの形態で月々定額〇〇円」とします。そういった方々を集めるため、YouTubeなどにCMも入れます。中田敦彦さんともコラボしようかな。

③大学の図書館、食堂、実験室、運動場など、固定費がかかる施設は全部廃止します。だから、基本的に理系の学部は設置できないのでしません。文系メインです。オンラインであればほとんどの施設は不要ですが、図書館はやはり必要ですから、他大学と提携します。他大学の図書館を自学の学生が利用できるようにします(図書館のシェアリングですね)。そもそも、各大学ごとに図書館を維持するのって効率悪くないですか?

④オンラインばかりでは、学生同士のつながりができません。これはやはり青春を過ごす場としてはなんとかしないといけませんので、オフ会を定期的に開催します。学生だけではなく、講義を視聴している社会人などの参加も一部可能とします。学生と交流をしたい社会人(JDとの交流に下心のある社会人は出禁にします)と、社会人の実態について知りたい学生の双方のメリットになると思います。(ただし、不純異性交遊や3密が発生しないように注意します。笑)

という感じでしょうか。

大学ってなんなの?

ここまで見てくると、もはや大学ってなんなの?

という感じがしてきますね。YouTubeの有料チャンネル+オンラインサロンと何も変わらないような気がします。

でも、それで困らないのであれば、それでいいわけです。キャンパスをつくって、学生がそこに通って、教授の講義を聞いて単位を取るという形態に固執する必要はありません。

まあ、「こんなものは大学ではない!」と大反対が教育業界から起こると思いますが、どんなものでも最初はそんなものです。でも、学生が支持してくれれば問題はないわけです。最終的な顧客は彼らなのですから。教授は顧客ではありません。

だいたい、これまでの大学教育がおかしかったのではないでしょうか。大学に入るまではみんな勉強しますが、入ってからは勉強をしないのが当然とされていたわけです(きちんと勉強する人は失礼)。そんなのおかしいですよね?ちゃんと勉強する場にするべきです。

でも、学生ばかりを責めるのは筋違いでしょう。大学の授業が超絶つまらないということも大きな要因だと思います。講義内容を面白く伝えるプレゼン能力のない教授が、ぼそぼそと話して終わりという今までの大学教育はオワコンなのではないでしょうか(もちろん私の大学時代において、「稀に」めっちゃ面白い講義もありましたけど)。

研究と授業は分けたほうが合理的

「面白い?そんなものは学問には不要だ。」

というしかめっ面の教授の意見を否定はしません。でも、そういう人は自分の研究に専念したらいいじゃないですか。研究をすることは、それはそれで大事な仕事です。だから、そっちに注力していただいたらいいんです。学生に教えるのはそれが上手な人、得意な人に任せたらいいんです。そのほうが、教授にとっても学生にとってもメリットだと思いますよ。

どんな学問だって、絶対に面白いはずなんです。それなのに、教授の教え方が下手なせいで「つまらない」と思ってしまうのは本当にもったいないことです。

面白いと思ったり、興味をもてば、人は自分から勝手にもっと調べよう、勉強しよう、と思うものです。いきなり学問の面白さなんか分かりません。だから、最初の入門部分が肝心なのです。

「なんだかよくわからないけど、面白そう。もっと知りたい!」

という学生の意欲をいったん駆動させること。極論すれば、大学教育なんてそれができれば100点満点だと思います。あとは、学生が勝手にその駆動力で、学問という未知の道路を走っていくでしょうから。

教育に大金を払うのは時代錯誤

大学の授業に、大金を払うというのはもう時代錯誤だと思います。しかもオンラインですからね。オンラインだったら対価は減額されるというのは、どの業界でも当然です。なぜ大学だけが例外なのでしょうか。おかしな話です。

アメリカの大学でも学生から高い学費に対して声をあげる動きがでているようです。向こうの学費は日本とは比較にならないほど高額ですし、卒業してもみんな借金を返すために働かないといけないようですから切実な問題なのです。

そもそも、そんなに大金を払って教育を受けないといけないのっておかしくないですか?これだけITや通信技術が進歩したのだから、教育は誰もが受けられるようにしないといけないと思います。もちろん義務教育がその役割を果たしている部分はありますが、それだけでは不十分です。高等教育だって同じようにしたらよいじゃないですか。

もちろん、無償にしろとまではいいませんが、もっとリーズナブルな学費にして、本当に学生が学ぶことの面白さを知ってもらえるような大学にしないといけないと私は思います。大金を払ってつまらない授業を我慢して聞いて単位をとって卒業するだけなんておかしいと思います。時間の無駄です。

思いっきり勉強して、

「ああ、学問ってこんなに面白いんだ!」

と思えるような場所にすることが、本当の大学ではないでしょうか。そういう学生が増えたら、企業だって、日本だって変わると思います。

日本なんて人的資源しかないんですから、一番大事なのは教育なんですよ。そこをおろそかにしたら衰退するのは当然です。

大学が経営難?教育者なら生き抜け

多くの大学が経営難に陥っているといいますが、これからもっとその傾向に拍車がかかるでしょう。だって少子化に歯止めがかからないんですから。バタバタいろんな大学がこれからつぶれていくでしょう。

でも、それならオンライン授業に特化して多くの学生を集めたらいいじゃないですか。字幕機能とかを充実させて、海外からの学生にアクセスさせたっていいじゃないですか。世界中の人が学べるようにしたらいいじゃないですか。それで沢山の人が教育を受けられるようにしたらいいじゃないですか。

もちろん、これは私の勝手な意見です。でも経営難の大学は、何か具体的な対策をとっているのでしょうか?学生のニーズに真摯に向き合っているのでしょうか?

何もせずに、経営難だから国に補助金を出してくれといっているような大学はつぶれたらいいと思いますよ。

そもそも教育というのは、自分の頭で考え、社会で有意義に生きていけるようにするためのものですよね?

だったら、大学も教育を担うものとして、国に安易に頼らずに自分達で生き延びる方策を考えましょうよ。自分達で手本を見せてやりましょうよ。

「オンラインでは満足な教育ができない。」それは本当でしょうか?でも、満足な教育ができないなら、なおさら学費を下げないといけませんよね。オンラインでは教育できないという人は、だからといって100%通学にするのが良いと思っているのでしょうか?ゼロ百ではなく、できるところから変えていきましょうよ。

少子化だから、コロナだから、と言い訳ばかりしたってなにも変わりません。でも、危機というのは危険と機会(チャンス)でもあるわけです。

Chanceを生かすのであれば、Changeしなければならないのです。

それがいまの大学に求められているのではないでしょうか。

Thank you for reading !


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