元新体操選手ろる(ロールパンナ)

新体操10年以上、全国大会入賞経験のある教育系大学院卒。小学校・中高国語・保健体育免許…

元新体操選手ろる(ロールパンナ)

新体操10年以上、全国大会入賞経験のある教育系大学院卒。小学校・中高国語・保健体育免許保持。今は小学校の先生。新体操について、スポーツについて、ちょっとだけしっかり考えてみませんか?ゆっくり投稿中です。

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私とクラシック音楽と新体操

 前回このような記事を書きました。音楽から世界をイメージし、その世界を自分の中で深く解釈することにより、音楽を元にした自分の世界観が表現できる。表現スポーツとも言われる新体操にはかなり大切な作業ですが、最近では技を完成させることに精一杯で、そこまでできていない選手が多いように思います。(私もできていなかった…。)歌詞のある音楽ももちろん素敵で私もよく聴きますが、歌詞のない曲の、歌詞がないからこその深みを感じ取れるような選手が増えたら、もっと新体操は芸術的で面白くなるのではない

    • いつまでも好きなスポーツをするために

      はじめに私が今年学びたいことは、「新体操」です。 私は5歳から高校卒業まで、13年間新体操をしていました。 競技をしていた頃は、全国大会に何度も出場させてもらい、 挫折やケガや嫌なことも含め、いろんな経験をさせてもらいました。 自分のことを話すなら、新体操のことは必ず話す、 それくらい、私にとってなくてはならないものです。 そんな新体操ですが、今、新たに学びたいと思っています。 それは、これまでとは違う新体操に出会ったから。 大人になっても、自分のやりたいことをするには 多

      • 「選手」という選択をずっと後悔していた

        私は5歳から高校3年生まで、新体操というスポーツをしていました。 人生には何度か、大きな選択を迫られることがあります。私は、新体操をしている間、たくさんの選択の場面がありました。そして、幼少期の自分の選択をずっと後悔していました。 私の新体操生活の選択について、振り返ってみました。 始めたての選択新体操を始めたのは5歳で、幼稚園の年長の頃。 近くに住んでいた友達が体操をしていて、「うちのチーム新体操もあるし、バスで送迎もあるからやってみたら?」と、同じマンションのお友達

        • 新体操が「美のスポーツ」と言われる所以とは?

          実は、この2年、社会人として新体操の練習に励んでいました。昨年から試合にも出場するようになり、今年も挑戦しています! 今回は、久しぶりに実践者の立場になって改めて感じたことを書いてみようと思います。 久しぶりに動いて感じることできない私は人前で演技をしてはいけないと思った  競技を高校3年生で引退し、しばらく体を動かすことがなかった私。 久しぶりに動いて、一番に感じたことは体の衰えでした。笑 足は上がらないし、腰は曲がらない。早く回ることもできず、ジャンプを跳ぶのも一苦

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        • スポーツ全般について考えた記事
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        • アーティスティックスポーツ論
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        記事

          アーティスティックスポーツにおける芸術性とは?

          元新体操選手ろるです。  アーティスティックスポーツについて考える、第3弾は芸術性について。 「アーティスティックスポーツ」についての考察について、元からあった「芸術スポーツ論」のマガジンの名前を「アーティスティックスポーツ論」に変更し、こちらにまとめることにしました。これまでの投稿を見ていただけるとより理解できると思います☺   アーティスティックスポーツの特徴 「アーティスティックスポーツ」とは、町田樹さんが提唱した概念です。競技規則の中に芸術性を求めるスポーツのこ

          アーティスティックスポーツにおける芸術性とは?

          芸術とスポーツの融合!「アーティスティックスポーツ」とは?

          前回の文章を読んでからこちらに来ていただくと、より理解が増すと思います♪  こんにちは。元新体操選手ろるです🎀 前回は、上の記事にて「スポーツと芸術」の関係について考えました。スポーツは芸術ではない!ですが、芸術とより近い位置にあるスポーツがあり、それらのスポーツを、元フィギュアスケーターの町田樹さんは「アーティスティックスポーツ」と名付けました。  今回は、その「アーティスティックスポーツ」とはなんぞや?ということについて、町田さんの書かれた『アーティスティックスポーツ

          芸術とスポーツの融合!「アーティスティックスポーツ」とは?

          芸術とスポーツは融合しうるのか?

           元新体操選手、ろるです🎀  今回は、「スポーツ」と「芸術」の関係についてです。  スポーツは、人を熱狂させ、感動の渦を作ります。  フィールド上で汗を輝かせながらひたむきに挑戦し続けるスポーツ選手の姿は、時に芸術作品に値するような美しさを感じさせます。スポーツの場面には、数えきれないほど、「美しい」と感じる契機があります。ひたむきに挑戦する選手、選手の肉体、整ったフィールド、一致団結し声を出し合う観客の姿…。  しかし、結論から述べると、「スポーツは芸術ではない」というの

          芸術とスポーツは融合しうるのか?

          元新体操選手ロールパンナ改めます

          こんにちは。 2022年度、夏。 私個人としては、社会人2年目。 小学校教員として日々忙しめな?毎日を送りながら、新体操やスポーツについて、あれやこれやと考える日々。 夏休みに入り、時間のある今のうちに、いろいろと一新しよう! そして、また自分の頑張りたいことをやろう! ということで、私のことを知ってくださる皆様に、ちょっとしたご報告です。 名前を変えます この度、「元新体操選手ロールパンナ」改め、「元新体操選手ろる」とすることにしました!  名前を変更した理由は、某キャ

          元新体操選手ロールパンナ改めます

          初の試み!体操・新体操フェスティバルを開催しました。

           ご無沙汰しております。いよいよ2021年が終わりました。本年は学生から社会人にシフトチェンジし、生活や考えることもガラッと変わって、激動の1年だったように感じております。  さて、そんな師走のさなか、12月25日(土)に、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館にて「体操・新体操フェスティバル」を開催いたしました。  このイベント、私も主催である「アイリ―ジムナスティックス」の一員として、運営に関わっていました。ここで宣伝したかったのですが、なんせ”師走”忙しく駆け回っておりま

          初の試み!体操・新体操フェスティバルを開催しました。

          東京五輪新体操金メダル騒動について~芸術スポーツとスポーツの結果の関係~①

           こんな題名をつけること、私には新体操の恥さらしのように思えるのですが、一番内容が伝わるのでこうした文言にしました。  先日行われた東京五輪。新体操では歴史的な1頁が刻まれることとなりました。 何があったのか 1年越しに行われたオリンピック。新体操は五輪の花形とも言われ、最後の2日間に行われました。個人ではイスラエルのリノイ・アシュラム(Ashram Linoy)選手が優勝。2000年シドニー大会から5大会連続で優勝してきたロシア(今大会はROCとして参加)を差し置いての

          東京五輪新体操金メダル騒動について~芸術スポーツとスポーツの結果の関係~①

          喜びを全身で表現できるということ

           おかげさまで、最近は新体操を指導する立場になることがあります。指導といっても、月2回、計4時間。彼女たちに何か影響を与えられているとは思えませんが、私にとっては楽しくて面白い時間になっています。  これまで私は、自分が実践者としてスポーツに関わる・関わってきたことに重点を置いて考えてきましたが、今回は、指導者としての立場から、「スポーツがくれたもの」について考えてみました。 できた出来事 思い返せば、私はいつ、どんな場面で側転ができるようになったのか、全く覚えていません

          喜びを全身で表現できるということ

          美を追求する競技が教えてくれたこと

           私は、新体操というスポーツの経験があります。幼稚園のときにはじめて、高校まで続けました。新体操の練習のために犠牲にしたことは数知れませんが、それ以上に得られるものの方が多かったことを確信しています。  今回は、私がnoteを書くきっかけと合わせて、「スポーツがくれたもの」、特に「新体操がくれたもの」について考えたいと思います。 スポーツだからこそ得られたこととは? 学生時代、大学の授業で、改めてスポーツから得られる学びについて考える授業がありました。スポーツの経験がある

          美を追求する競技が教えてくれたこと

          スポーツの「詩的」な在り方

           人はなぜスポーツをするのか。  私はなぜ新体操をしているのか。  私がnoteをはじめたきっかけとも言える、”スポーツの動機”。  大学院でスポーツの在り方、新体操の在り方や、自分の在り方について考えてきましたが、修士論文もほぼ完成を目前に控え(満足いかない出来なのですが。)noteでもその集大成を書いていこうと思っています。  今回はその第一弾、「スポーツの在り方」に関する私の考えです。 嫌いになりかけた新体操 私は、5歳から高校卒業まで、13年ほど新体操という

          スポーツの「詩的」な在り方

          新体操選手をデータで読み取る:オリンピックチャンネルを参考に

           前々から、新体操はいろんな運動能力が求められるスポーツだと思っていましたが、それを検証する試みがなく、うーん…と思っていたところです。(私に測定をする能力はありません。)  そんなときに、スポーツに関する雑多な情報を提供してくれる、youtubeのolympicチャンネルが、興味深いテーマの動画を投稿してくれました。題して、 「新体操選手を解剖:エカテリーナ・セレズネワの強さを分析」 動画元はこちらになります。 今回は、この動画をもとに、新体操選手をデータから見てい

          新体操選手をデータで読み取る:オリンピックチャンネルを参考に

          この度は#読書の秋2020 にて、受賞させて頂きました🙏 選んで頂いた方、読んで頂いた方、本当にありがとうございます! スポーツにはアート思考、美意識がいる!声を大にして言いたい内容です。これからもスポーツについて、新体操について、教育について、人間について、考えていきます!

          この度は#読書の秋2020 にて、受賞させて頂きました🙏 選んで頂いた方、読んで頂いた方、本当にありがとうございます! スポーツにはアート思考、美意識がいる!声を大にして言いたい内容です。これからもスポーツについて、新体操について、教育について、人間について、考えていきます!

          アート思考×スポーツでできること

           ここ2年で衝撃を受けた書籍のひとつが、『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?』(山口周・光文社新書)でした。そこから「アート思考」なるものに興味を持つようになったのですが、そんな”アート”に敏感な私に宝石のように輝いて見えたのが『13歳からのアート思考』(末永幸歩・ダイヤモンド社)でした。今回はこの「アート」を題材にした2つの書籍から、スポーツが目指すべき方向性について考えてみたいと思います。  はじめは書籍の解説になります。「アート思考について知っている」という方は

          アート思考×スポーツでできること