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the song lyrics

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昔に書いた歌詞をアップした記事をまとめています。 大体、曲がついています。
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記事一覧

【楽曲歌詞】 reflow

【楽曲歌詞】 reflow

ご無沙汰の更新になってしまいました。
制作した楽曲の歌詞アップです。
かなり前にほぼまとまってはいたのですが、
なかなか「完成」として踏ん切りがつけられずにいたものです。

戦争が、今も終わっていないから。

別にそれのつもりで書いた楽曲ではなく、もう2〜3年前とかになるくらいから作り始めてた楽曲です。noteを始めるよりもだいぶ前からタイトルとテーマはあって、
そこから楽曲としての練り上げやアレ

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【歌詞】 ロストワーズ

【歌詞】 ロストワーズ

制作した楽曲の歌詞アップです。
この楽曲についてはMV映像もまとめたのですが、ひとつ悩んだことがありまして。
それは度々悩む、普遍的なものでもあるわけですが。

というのも。
この楽曲のモチーフというか、着想のきっかけが、とある「映画」にありまして。その場合、「そのことを映像上でどのように扱えばいいのか」といった問題です。

例えば、文章とか名言とかを引用する場合って、その出典元は何かって付記する

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【歌詞】 君の代はり。

【歌詞】 君の代はり。

久しぶりの記事投稿で、近況報告などなど書くことは色々あるのだけれど、今日の日ということに合わせて、楽曲の歌詞をアップしてみました。
歌詞自体は20年前くらいには出来てたもので、今回楽曲としてまとめるにあたり、新たに手直しを施した感じです。

文章的な切り口としては、例えば「は」とか「へ」とかの仮名遣いの読み違いは現代でも自然に残っていて、現在僕らが国語で習う歴史的な仮名遣いっていうのも、すべてが完

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WASMINE [詞]

WASMINE [詞]

この先 行き違い
そう 間もなく

ねぇ どこから
もう合わない

合図がなくても進める と思ってた

ただ 僕は手を離し
ただ 君は「意地悪だね」って黙った
恣意 WASMINE

僕にはわかってて
口にはできなくて
君は知らないまま
まだ明日を描いた

近すぎたら 崩れるから
続くことはできなかった
きっと一度きりなんだって
君の声も遮って

ただ ひとり僕だけが
終わらせて許される

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「4分の午後」

「4分の午後」

街角は今日も 日差しにあふれて、
僕は少しだけ 目線をそらして、
君がいたあの日、
この角を曲がり、入り込んだ路地裏。

 無意識が軋むのは 口づけた僕の罪
 置き去りの純粋と 届かないこの掌

荷物も 目当ても 待ち合わせもない、
僕だけ自由を持て余した午後。
右側の景色、
気づかせるように痛む 甘やかな棘。

 感覚が残るのは 抱きしめた僕の罪
 何もない色彩に時折 垣間見える

 気づかない

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何が、「降り積もる」?

何が、「降り積もる」?

自分が書いたのと、同じタイトルのものがあったら、勝手にシンパシー感じて嬉しくなっちゃいませんか?
…ってか、なっちゃったんで記事書いたんですけど^^

「フィーリング似てるかも*」とか、「同じ感じが好きなんだ*」とか。

noteの「フォローした・された」の理由って、自分にないもの「リスペクト」も勿論だけど、自分と同じ「シンパシー」も大いにあるよなって、あらためて思ったのでした。

先日タイムライ

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フィクション

フィクション

舞い散った雪が舗装路に落ちて、
まっさらにとけて、滲んで消えてく。

季節が移ろう。
君のこと全部忘れるまで、あと何cm?

その先で「バイバイ」
手を振るの?

教えてよ、
つないでいた手の温もりは、本物ですか?

僕を見てわらっていた、
あの君が全部、嘘みたい。

乾いた涙の跡さえ薄れて、
このまま眠ってしまえばいいのに、

心が軋んだ。

つなぎとめるのは、
忘れてしまいたくないセンチメンタ

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Hz

Hz

春めいた轍に乗り上げた、
溶け出した水が音をたてる。

蠢めいた雑踏と喧騒は、
鳴り出したサイレンに消された。

閉めきった窓の外は、無声映画。
垂れ流した音楽は、昨日のままです。

余計なノイズに満ちた世界だ。

僕の耳元を過ぎてく、
子どもたちの声がする。

君の声はしない -

わざとらしい僕の笑い声は、
人一倍、毎日を汚すんだ。

いつかもう一度、君が呼んだら、
振り返ることができるかな?

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鍵

僕の毎日は何も変わらない
君がわらっていても変わらない
「二人で夢を泳いでるみたいだ」と
じゃれた毎日から何も変わらない

部屋の真ん中で大きく寝そべって
煙草をやめた僕を君は知らない
テーブルの上には飲みかけた昨日があった
沈黙と言葉と、夢の続き。

微笑って 
呼んで 
気取って 
また微笑って
泣いて 

結局二人は最後まで泣いた
いつものようにって 
いつかのようにって
それでも二人は明日

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テロワール

テロワール

深い雪の中
包み込まれる温もりで
巡り来る春を
また迎えられた

流れ行く季節
広がる空と大地の
あるがままを受けて
僕は生きている

思い通りにならない
こともあるだろう
きっとそれを嘆いても
何もかわりはしないから

風が吹き 日が射して
乾いた土に 雨が降る
そのすべてを体に受けて
君に届く僕になるように

弱音を吐いたり
うまく色づかなかったり
そんな不格好も
全部僕なんだ

嬉しいことも

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reflow

reflow

大丈夫
もうすぐ 長い冬は終わるよ

大丈夫
もうすぐ 次の春が来る

All goes well.

夏空 眩しく 
秋の実りは遠く
暮れてく早さに 気がつかないまま

華やいだ庭は 雪に沈んで
All goes well.

静かに過ごした 独りきりの時間も
滴の数だけ 幹を強くする

巡りゆく庭に 花はまた咲く
いくつもの時を紡いで また咲く
All goes well.

季節は巡る 

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去リユク人

去リユク人

今更もう何も言わずとも、
僕たちは受け入れてしまった。
物分かる大人のフリして、
成り行きに逆らうこともなく。

何気なく馳せているのは、
この先で途切れるまで続く
「それなりの思い出たち」と、
やがて来る別れに就て。

これからの君の毎日に
もう僕の出番はなくとも、
僕たちが共に過ごしてた時間は、
少しか君に残るだろうか?

去リユク人。
君は君で歩いていく未来があって、
僕を遠く離れていくこと

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漂う日

漂う日

深い森が見えた
緑色がひとつ 大きく揺れた
そのこと以外は わからなかった

僕の街が見えた
おもちゃ箱のように 散らかっていた
泣かせた時は いつもそうだった

君の気持ちも 嘘も
わかった気になってた
純粋という言い訳で
それとなく全部 わがままだった

僕のせいだよ

深い蒼が見えた
その先の景色を僕は知らずに
知るつもりもなく
知ったフリをした

上には夜があって
森や町を見てた 昨日

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君がおんなじこと考えててよかった。

君がおんなじこと考えててよかった。

ヨビステで呼べないこと
わらってごまかすこと
少しでもたくさんのこと
共有していたいこと

あの日 約束したこと
信じて待っていること
色々が変わってくこと
信じたくなかったこと

出逢ってしまったこと
運命だと思ったこと
二人で遠くまで来たこと
不安になっていたこと

君がおんなじこと考えててよかった
僕とおんなじだけ考えててよかった

あんなにも似つかなかった僕らが
こんなにも近づいていたなん

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