徒然草とともに 4章 ⑽ 107段、女の物言いかけたる返事
女が、ものを尋ねたりしたとき、さっと、ほどのよい言葉を返してくる男はいい男だとして、亀山院、第90代の天皇(1259年(10歳)から75年まで在位)の時代、都の女官たちのなかの、痴れたる、つまり軽薄と訳文にはあるが、もう少し厳しくいうと、生意気でアホな女房(女官)たちが、退屈まぎれに、参内してくる若い公卿たちに、ためしに「ホトトギスは鳴きましたか」と聞いてみて、答えの良し悪しを品定めして楽しんでいた。と云う話で始まる。そして、問いに答えて、ある大納言は“数ならぬ身”でありま