(キャリア)「運転手」がいる人種について
おはようございます!
海外生活を5年くらいしたのち、何か国か海外で出産も育児も経験しているのですが、行く先々で出会う方々でたまに存在する「運転手がいる」人種について、書きたいと思います。
お金持ちのレベル感
海外で子供をインターナショナルスクールに入れていたところ、毎週のように呼ばれるクラスの子の「バースデーパーティ」の内容があまりにイメージとかけ離れているので、当初とても驚きました。
駐在ですので、私たちは会社が負担している「下駄」を履かせてもらっており、高額のインターの学費は払っていません。
最初の経験は、アメリカの「マイジム」での貸し切りバースデーパーティ。マイジムは日本にもありますが、英語の体操教室で、様々な運動(登ったり跳ねたり)をすることができる設備が整っています。食事やケーキつきのプランで、子どもたちは体をしっかり動かします。
アナ雪が流行っていた際には、映画関係の仕事をしているファミリーのパーティで、完璧にエルサの恰好をしたプロが登場し、みんなでLet it goの服を着てパフォーマンスをしてみたり。招待状からすでにすべてがアナ雪テーマなのです。
また、本物のサーカス団を呼んで、空中ブランコやトランポリンなどを設置、地方の広めの広場で催されるイベント級の、「ミニ遊園地」のパーティになっていたり、
とある有名クラブの子供ラウンジを貸し切ってピエロやら音楽隊やらを呼んだり、会員制乗馬クラブのパーティールームを貸し切って、子ども同士で遊んだり、
動物園のふれあいコーナーの大きいバージョンを、そのまま自宅の広い庭に呼んで設置したり(亀やら、蛇やら、羊やらが大量にいる)
男の子のパーティでは、某超高級マンションの一室で忍者のパフォーマー数名が来て、パフォーマンスと剣術の大会になったこともありました。
空手パフォーマンスでみんなで瓦割りをしたり、料理教室でクッキングバースデーパーティを本格的にやったり、とにかく自宅であっても部屋のデコレーションが素晴らしく、決まった「パーティーセット」ではなく、「オーダーメイド」や「貸し切り」が普通なので、最初は戸惑っていました。
ちょっと「ホッとする」レベルなのは、某ネズミの国にお揃いの名前入りTシャツで行くような、4人くらいの小さいパーティ。
小学生のバースデーで、主催者負担でネズミの国に連れて行く時点で、ちょっと驚きでしたが、さすがに5年もたつとだんだんと日本の習慣ではない「バースデー」や、「レベルの違うパーティ」にもなじんでいき、最後は自分たちでもいくつか、地味目のパーティを開けるようになりました。
パーティ好きなお金持ち
ゲームを行ったり、「パーティ」というママという人種に求められるスキルがある、ということも、プロの「パーティコーディネーター」という仕事があることも、「ピエロや道化師」という職業が本当に存在することも、知りませんでした。
このパーティ熱ってなんなんだ?と思いつつ、インターの種類によっては、現地の富豪の子供が通っているケース、裕福な駐在系の家族が通わせているケースなど、謎に金持ちがたくさんいるのです。
学費がある程度高いので、こういう人たちも集まるということですね。
大多数の親は、私のような普通の社畜だと思いますし、そう思いたいのですが・・・
いずれにせよ次元の違う人々です。
プレゼントをしっかり買って持っていたら、そのプレゼントが「グディバッグ」と言う、パーティに来てくれた人全員にお土産として渡されるもの(通常、お菓子など簡単なもの)と同レベルだったことがありました。
その人にとってのお菓子レベルのものをプレゼントにしてしまった・・・とショックを受けました。
感覚が違うんだな、と強く思ったことを覚えています。
そして、毎回ホームパーティ後は、子供に「○○さんのおうちは広いのに、なんでうちはこんなに狭いの?」とか言われます。
そりゃ、5LDKとか、城みたいな家に住んでいる人と比べたら・・・。
本当にモナコでパーティやチャリティばかりに興じている人種がいる、というのを最近本で学んだのですが、そういう方々も似た感じなのかもしれません。
「運転手」のいる層
私が思うに、このレベルの方々は日本にも都心3区には存在すると思いますし、たまにお呼ばれするパーティはこんな「レベル違い」の感じのものも、たまにあります。
そして、どの国でも、お金持ちのなかで一定の層には「専属ドライバー」がいます。
専属だったり、単発だったりしますが、普通に車を自分で運転する人種からすると、「運転手が雇えるのか!」というのは単純に衝撃でした。大企業の社長くらいにしかドライバーはつかないと思っていました。
おそらくみなさん自営業系の方で、あまり奥さんが運転しないタイプの場合なのかもしれません。
とある香港ママは3人お子さんがおり、常に習い事であちこち走り回っているので、一人で運転するのは不可能、ということで、「専属運転手」とヘルパー3人がいました。
とある日本ママは、ご主人でしょうか?と聞いたら「いえ、ドライバーです」とさらっと回答されていました。
社畜ワーママにとっては、「家事・育児のヘルパーを複数人雇う」まではついていけたのですが、「運転手」になると、その場で理解不能になり、ついていけませんでした。
「運転手がいる層」に関する考察
ちきりんさんの本で「ゆるく考えよう」というのがあります。
以前も紹介しましたが、この中で「人は値段を正当化する」という項目があります。
何かというと、人にはそれぞれ納得する価格がある、かつ自分が納得するものにしかお金を払わないということです。
5000円の服を1着買うのを高いと思う人
1万円の服を1着買うのを高いと思う人
2万円の服を1着買うのを高いと思う人
20万の物を買うのを頻繁に買う人
200万の物を頻繁に買う人
2000万のものを頻繁に買うのに、一応夫に相談する人
1億のものを買うのに、一応夫に相談する人
それぞれ、自分より高い層になると「あんな無駄なものを買うなんて」と自分の納得する価格層を「正当化」します。
私はおそらくどんなに稼いでも(たとえ年収1億くらいだったとしても)、1の「1万円の服を1着買うのを高いと思う人」にいそうな気がします。ユニクロやGUですら、しばらく悩んでから買います。しかも絶対にメルカリで売ります。
4-7あたりのカテゴリの人を見ると、ちょっと珍しいものを見たかのような気分になります。
「運転手を雇う人」が、私のとっての理解できない層の象徴であり、「正当化」なのかもしれないなー、と思いました。
私は運転があまりうまくないので、ボコボコにしても良いような、なんとかワゴンみたいな「軽」が欲しいなあとか、確かに運転手がいたらラクだろうなあ・・・と思うことは多々ありますが、いずれにせよ、私がランクが上の方のフェラーリやポルシェを買うことが今後もないように、お金を出してドライバーは絶対に雇いません。
パーティに命をかけたり、「運転手」を専属にするという、「理解できない層」については、ちょっと珍しい世界を覗き見たと思って、「ほー!」と感心しながら、今後も生ぬるい目で見守りたいと思います。
子どもが小さいうちは、自分も、お付き合いとして何かパーティ開催しないといけないのかなあ・・・などと思っていますけれども。
という、上の世界を垣間見た話でした。
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