水1

DV被害者の苦悩 2

DV被害者は、まず相談するのは親類や会社の同僚、親しい友人でしょうか。そんな時に、

「喧嘩なんじゃないの?」
「あなたの家だけじゃなくて、夫婦ってそんなものよ」
「男性のことはたてておけばいいのよ」
なんて言葉がかえってくると、

【共感してもらえなかった】
【私の話を理解してもらえなかった】
とガクンとなってしまいますね。

そして、もう誰にもわかってもらないのだろうか?

夜は眠ることができないし、体もだるい・・・【いつまた暴力があるか怖い】と不安でたまらなくなります。

身体的暴力もひどいですがーー刑法上の傷害罪になるような怪我をおおったり病院に行くこともありますーー精神的暴力の場合、【常に、ののしられる言葉、否定される言葉、バカにされる言葉】にさらされてます。

どうやって自分を守ればいいのか?
相談しても無駄だった・・・のに?

(ただ、暴力・暴言を受けていると辛すぎて感覚が麻痺してしまい、考える力がなく、ただただ相手のコントロール下から逃げる、誰かに相談するということさえ思いつかない人もいます)

あまりに辛くて、そして、思いつくことが出来る人はカウンセリングを利用するでしょう。心療内科、精神科に行っての対処療法、精神安定剤などを頂く人もいるでしょう。

最近では、医師は命にかかわるような場合(DV、虐待など)には、それなりの機関に通告しなくてはなりません。これはカウンセラーの場合でも同様です。


ただ命にかかわらなかった場合には?

その場合にも怪我をした理由を医師やカウンセラーには話しましょう。
そして、怪我のないの場合でもそうですが、【証拠を残すこと】が大切です。
受診した時に、医師やカウンセラーに「パートナーから暴力を受けました、その傷です」など伝えてください。
診察券、領収書を見つからない場所に保管してください。

今、これを読んでくださってる方だと、DVやデートDVを受けていないかもしれません。

なぜなら、もしかしたら、ご自分がDVを受けてるとも思いつかずにパソコンやスマホ、携帯から調べることが出来ない人もいることは少なくないからです。

もしも、あなた様が被害者であったら、ぜひ参考にして下さい。
知り合いの方でDV、モラハラを受けてる方がいたらお教えしてください。

【証拠の残し方の例】です

・暴言や罵りなど言われたことを録音する
・病院に行った時の診察券、領収書をとっておく
・怪我の写真を(出来れば自分の顔が入るように)撮影しておく
・いつ、どこで、どんな時に、相手が何を言ったのか、何か手に持っていたか、どんな顔つきで言われたか、身体的な暴力はなかったけれど何か物を投げたり壁をたたきながらののしったか、ほかにその場所にいた人、などをメモにしてください。
そのメモが何枚も集まってきたなら、ノートに日付順にぺたぺた貼っていきます。
多くたまれば、それが証拠とみなされることがあります。
なぜ証拠が必要かというと、【DV証明書】が公的機関から出されると、支援措置の時や離婚の時に役にたつからです。

普通の離婚はなかなか家庭裁判所は認めませんが...例えば別居して6~8年以上経過してないと、まだ夫婦関係修復可能とみなされることもーーケースバイケースーーただ、離婚せざるえない理由がある場合には短い期間での別居でも裁判所は離婚認める可能性高いです(加害者が離婚したくないと言っても離婚審判がおりる)
身体的暴力以外は残念ながら微妙な場合あります。
支援措置というのは、加害者に被害者の居場所を教えない申請をすることです。後々、詳しく書きたいと思います。

上に、カウンセリングのことや心療内科、精神科のことを書きました。
このようなケースの場

【カップルカウンセリング、夫婦カウンセリングは、しないで下さい】

相手には話せる相手だと思っても最初は個別のカウンセリングさえ誘わない方がいい場合もあるかもしれません(加害者側に自覚があり、更生したいと思ってる場合で、相談機関の判断がo.k.なら別)。

被害者の外出も管理されてしまうかもしれないのでカウンセリングや精神科、DVを相談する場所に行くことが出来なくなるかもしれません。
なので、ご自分が通院することは言わない方がいいのかもしれません。

カップリングカウセリングが何故、よろしくないかは次に書く予定です。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んでいただき、ありがとうございました。 心理職以外の仕事の1つとして、DV被害で困ってる方々に情報提供をしています。そちらへの支援に使わせて戴きますね。