太陽はひとりに一個ずつ
太陽の光が窓の外から差し込んで、二段ベッドのうえの僕の身体に触れるのを感じながら目を覚ます。シャワーを浴び、すっかり長くなった前髪を鏡越しに見て、つぎはいつ髪を切りに行こうか考えながらドレッサーへ向かう。春が待ち遠しくて、きっと外は暖かいだろうと期待しながら薄手の長袖に深緑のコートを羽織り、コーヒーを買いに行く。やっぱりこれでは寒かったとコーヒー片手に駆け足で部屋に戻り、ブランケットに身体を包みながら椅子に腰掛ける。大学の授業の文献とか趣味で買った本とかそういうのをぱらぱら読