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最近の記事

流行りものは流行っているうちに摂取しておこう…という話

こんにちは。SF素人の読書記録です。 これもまたSF……ということで今回は手天童子(永井豪・永井泰宇 1976-1978)の読書記録を兼ねた紹介をしていきたいと思います。 こちらは言わずと知れた『デビルマン』などでお馴染みの永井豪先生作品『手天童子』のノベル版であり、ご兄弟であり文筆家である永井泰宇(ながい・やすたか)氏が執筆を担当された作品で、「鬼」の存在をテーマの一つに組み込んだ『伝奇SF』と呼ばれるジャンルの作品です。 SFというだけあって時間移動技術なんかも出てきま

    • SF素人の読書記録

      こんにちは SF素人の圧縮ロフトです。永井豪先生の『手天童子』小説版(永井豪・原作 永井泰宇・著 )を読み始めました〜! 永井豪先生作品は前から好きなんですが、ちょいと小耳に『手天童子』がおもしろいと聞いたもので 本当は漫画版を読むつもりだったのですが小説版の方が手に入ったのでこちらを読んでみることにしました。 いやー読書家の道はまだまだ遠いですね。

      • SF大喜利

        「コイツ……未来から来てるな」なぜそう思った? ・夕日を見て涙を流す 大気汚染のすごい未来から来たのかな? ・なんかすぐ手を上げてやめる癖があるな〜、と思ったら目の前の空間に投影式モニタを呼び出そうとしていた 小癪〜〜〜〜! ・どんなロボットを見ても「かわいい〜〜〜〜!!」って言う 女子のあるある行動じゃなかったのか ・打ち切りジャンプ漫画への食いつきがヤバい 未来に残ってない作品のほうが新鮮に感じちゃう ・「じゃあね、おやすみ〜」って言って酸素吸入器みたい

        • SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑩ ~死神永生(下)《最終》~

          圧縮ロフトです。この記事は三体感想記「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑨」の続きです。ここまで読んで頂いてありがとうございます。本編の感想もついに最終です。 トマス・ウェイドという男 いろいろあって、程心は掩体計画のプレゼンを見にまたもラグランジュ点まで来ていた。宇宙空間に浮かべた岩塊を掩体にしてTNT火薬三億トン分に相当する超水爆を宇宙空間で爆発させるテストである。 このテストに人間が参加する事は科学というよりは掩体計画を世間に強くイメージさせるためのパフォーマンスに過

        流行りものは流行っているうちに摂取しておこう…という話

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑨ ~死神永生(下)~

          こんにちは。三体感想記である「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ」です。 この記事は読書家になりたい圧縮ロフトが非常に難解で現代SFの最先端に輝くという劉 慈欣の『三体』の読破に挑戦しようという試みです。 早速最終巻である『三体 Ⅲ〈下〉』の感想をやっていきたいと思うんですが、今回はいつものように感想文を書き連ねていくのには非常に悩みまして、 読破した結果「これはすごいもんを見たな………」という思いになり、とてもボケづらいこれを公開していいのかという気持ちになったからです。

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑨ ~死神永生(下)~

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑧ ~死神永生(上)~

          圧縮ロフトです。この記事は三体感想記「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑦」の続きで、同じく三巻(上)の感想を記述していっています。 執剣者 階梯計画を未来でもコントロールするためコールドスリープで未来へ送られた程心は、 実は地球人型生命の居住に適していそうな事が分かったDX3906星の権利関係で目覚めさせられることとなった。 残念ながら階梯計画は歴史の流れで忘れられてしまったが、この程心が目覚めた未来は「三体」2巻より後の時代で、羅輯に地球は救われた後である。地球と三体

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑧ ~死神永生(上)~

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑦ ~死神永生(上)~

          こんにちは。三体感想記である「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ」です。 本編では最終巻である『三体 Ⅲ』までついに来ました! この記事は読書家になりたい圧縮ロフトが非常に難解で現代SFの最先端に輝くという劉 慈欣の『三体』の読破に挑戦しようという試みです。 なるべくネタバレなしでやっていきますので、早速三巻 上を紹介していきましょう。 プロローグ 1453・コンスタンティノープル 『三体Ⅲ 死神永生 (上)』のオープニングはコンスタンティノープル陥落の1453年まで

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑦ ~死神永生(上)~

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑥ ~黒暗森林(下)~

          圧縮ロフトです。この記事は三体感想記「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑤」の続きで、同じく二巻(下)の感想を記述していっています。 冷たい方程式 変わって艦隊全滅の報告を受けた章北海。三体艦隊を前に「逃亡主義」を行った北海は三体文明と地球の彼我の戦力差を最も冷静に分析し正しい選択を行ったとして 北海の艦を追うため「水滴」に破壊されなかったアジア艦隊≪藍色空間≫、≪深空≫、北米艦隊≪企業≫、欧州艦隊≪究極の法則≫に自艦≪自然選択≫を加えた五隻の宇宙艦隊総司令の地位を任されよ

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑥ ~黒暗森林(下)~

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑤ ~黒暗森林(下)~

          こんにちは。三体感想記である「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ」です。 この記事は読書家になりたい圧縮ロフトが非常に難解で現代SFの最先端に輝くという劉 慈欣の『三体』の読破に挑戦しようという試みです。 なるべくネタバレなしで読書感想しますので、早速二巻 下を紹介していきましょう! 三体Ⅱ 下巻は満を持しての3人、鋼鉄のイケオジ軍人章北海、最強の物理学者丁儀、そして我らの面壁者羅輯を主人公とした群像劇である。 ヒュ~~~ッ!!一巻から登場している人物を中心とした頼れるタフ

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ⑤ ~黒暗森林(下)~

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ④ ~黒暗森林(上)~

          破壁人 面壁者の対となる存在、破壁人の事もお話しましょう。 破壁人は地球三体協会(ETO)という、文潔のような簡潔に言えば人類の敵、「地球滅ぼして教」の構成員であり、メンバーは3人。 やがて来る彼らの救いの主、三体人のために文字通り面壁者を倒す事を人生の目標としており、一人一人に対応する面壁者がいて、それぞれがそれぞれの専用の死神です。 ゲーム「三体」を使ったETOメンバーの会議ではフォン・ノイマン、墨子、アリストテレスと名乗っていました。 一巻で汪淼がゲームにフルダイ

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ④ ~黒暗森林(上)~

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ③ ~黒暗森林(上)~

          こんにちは。三体感想記、改め「SF素人が『三体』に挑戦するよぉ」です。 この記事は読書家になりたい圧縮ロフトが非常に難解で現代SFの最先端に輝くという劉 慈欣の『三体』の読破に挑戦しようという試みです。 『三体』二巻 黒暗森林(上)を読み終えたのでさっそくいってみましょう! 二巻の上は一巻の主人公格であった葉 文潔や汪淼達ではなく 「面壁者」の一人である羅輯(ルオ・ジー)を中心に話は進行していきます。 いきなり専門用語が出てきて面壁者とはなんぞやって話ですが、 この説

          SF素人が『三体』に挑戦するよぉ③ ~黒暗森林(上)~

          『三体』感想記②

          圧縮ロフトです。この記事は『三体』感想記①の続きで、同じく一巻の感想を記述していっています。 この感想記②では敵側の文明、三体人の視点で書かれた章について書いていきたいと思いますが、 その章の主役格である三体文明の宇宙電波監視員1379号の心理も非常に良く描かれています。 三体人はその居住している惑星の特徴から肉体は非常に頑堅で、環境も過酷である事から詩や音楽など豊かさから生まれるような文化を持っておらず、精神性は冷徹です。 しかし地球人と似た思考プロセスを持っているよ

          『三体』感想記②

          『三体』感想記①

          SF小説『三体』一巻の感想です。 こんにちは、SF素人の圧縮ロフトです。 私としてはSFというもの自体は好きなんですが、じゃあ今まで読んだ中でおもしろかったSFは?と聞かれるとパッと何かのタイトルが出てくるタイプではありません そんな私がアニメや漫画のフワッとしたSFの知識で『三体』に挑戦してみようという試み。 そんな訳で一巻を読破したので早速感想いってみようと思います! 私はエンタメを消費する時に新鮮な感動を得たいので事前情報をなるべく入れずに読み始めるんですが、

          『三体』感想記①

          『三体』読み始めました

          あけましておめでとうごさいます。まだ一巻の半分程度までしか進んでいませんが三体を読み始めました。 いや〜、ワンミャオがディン・イーからヤンドンの母に会ってあげて欲しいと言われて アパートメントに赴いたらそれが前の章で出てきたウェンジェだったってのは驚いたなぁ 実はエンタメを摂取する時は事前知識をなるべく入れずに観始めるので本当に先の事が全然分からんのですよ。 ネタバレ触れない程度の一巻分くらいずつの感想noteとかやってみたりとか、 今年はエンタメの感想とかまた他に何ら

          『三体』読み始めました

          noteを使って思う事

          高度情報化社会になってそこらじゅうに情報が溢れるようになりましたから ○大漫画雑誌、とか現代トップクリエイター○選とかトップメディアが取り上げていない人のファンをやるのは案外大変なもんです。 中には「自分はこの人のファンなんだけど、もしかしてこのクリエイターさんの事誰も知らないんじゃ……?」なんて事も思うくらい情報を拾えない事もある。 それでnoteをやってると「このクリエイターのファンなんで記事を書いてみました」「現行作品の書評をしてみました」とかの記事も気軽に流れてくるの

          noteを使って思う事

          『君たちはどう生きるか』視聴してきました

          青鷺敵やったんかワレ。 1. スタジオジブリの最新作、『君たちはどう生きるか』の感想をネタバレありで書いていきたいと思います。 監督自身が最後の映画だ、とか私自身もこの作品をどういう映画だと表現すればいいか分からない、というお話をされてるそうですが、 私としては元々映画などのエンタメを観に行くのに事前情報を入れていかないタイプなので 関係者の事前に公開されたインタビューとかには触れずに、標準的な感性を志して話していきたいと思います。 2. まず総合的な感想を言うと「おも

          『君たちはどう生きるか』視聴してきました