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読書感想文『パラサイト・イヴ』瀬名秀明著(角川ホラー文庫)


こんにちは☀️凛です。
はじめて、2日連続で投稿します笑
本日は、読んだ本の感想を書きます。非常に面白い作品で、ぜひオススメしたいと思い、投稿することにしました。
その作品の名前は『パラサイト・イヴ』です。1994年に出版された古い小説ではありますが、メフィスト賞を受賞していることもあり、ご存知の方も多いかと思います。

🎄あらすじ🎄


薬学部の研究員である利明は、交通事故により脳死状態となった妻・聖美の死を受け入れられないあまり、医師に頼み込み、聖美の肝臓を手に入れ、その肝臓をもとに聖美の細胞の培養を行いました。そしてその後、その細胞は利明によって"Eve1"と名付けられ、大切に大切に培養され続けました。

しかし、Eve1は利明が知らないうちに、人間を一瞬で消し去れるほどの力を持ち合わせた恐怖の生命体へと変貌し、自らの増殖のために暴走を始めます。


🎄感想🎄

ホラーというと多くの日本人は、幽霊とか、妖怪とか、怪奇現象とか、そういうものを思い浮かべるのではないかと思います。しかし、本書はそうではありません。

全ての人間が必ず持っている、ミトコンドリアDNAが暴走するという、後にも先にも聞いたことがないタイプのホラー作品です。大変読み応えがありました。

主人公・利明の視点、その他登場人物の視点、そしてEve1の視点と、章ごとに別の視点で物語が進んでいくため、利明が知らないうちに、Eve1がみるみるうちに、兵器といってもいいほどの脅威の生命体に変貌していくドキドキ感が最高でした。
こういうドキドキが、ホラーの醍醐味ですね。

出版は1994年とかなり古い作品ではあるものの、むしろ新しさすら感じられ、楽しく読めました。
読んでいない方には、ぜひ読んでいただきいと思います。

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