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戦場のピアニスト~Chopin夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)~

国境や言葉、時代を超えたモノ。それが音楽。私の今までの人生にはそれが一番大きかった。

ずっと幼い頃から知らずに聴いていて大人になって、「あの曲好きだったな~」って検索して調べたら、ほとんどがショパンの曲だった。そして大人になってショパンの生き方、感じ方を知れば知るほど、曲への愛着もまた増していった。

先日映画のレビュー記録として「アウシュビッツのチャンピオン」についての投稿を終えた。

そして昨日娘が練習しているのを聴いて、すぐに弾きたくなった「戦場のピアニスト」のテーマ曲。すぐにライブ配信してしまった。

弾きながら、ショパンとユダヤ系ポーランド人のピアニスト、シュピルマンが私の中で重なった。

まったく演奏レベルは違うけれど(比べる対象になり得ない事承知で注意書きとして)、気持ちは通わせることは出来る、はず。どんな気持ちでこの曲を奏でていたのか。どんな気持ちでその時代を生きていたのか。体験は出来ないけれど、想像は出来るはず。

そして、前述した映画「アウシュビッツのチャンピオン」の中のワンシーン、ドイツ兵の前で演奏する囚人服を着たピアニストも今朝、脳裏に浮かんだ。どうしても書き留めておきたい衝動に駆られた。そのシーンがダイレクトに見られる動画はなかったので、一番短い見るにまだ堪えられる予告編の動画をリンクしておく。


どんな気持ちで、ドイツ兵の前で彼は演奏していたのか。体験は出来ないけれど、想像は出来るはず。

私がこうしてアウトプットすることで、どこかでうごめきもがき苦しんでいる何かが、少しは解放されていくはず。過去の事実は変える事は出来なくても、未来から過去を見て、感じて、共感して、アウトプットすることで、目には見えないけれど、何かは変わっていくはず。

映画「アウシュビッツのチャンピオン」に出てきたピアニストさんへ
苦しかったね。悔しかったね。悲しかったね。ごめんね、こんな言葉じゃ足りないね。でも精一杯の言葉を、思いを投げかけたい。大好きなピアノを、その人たちの前で弾くことが、どれほどの屈辱だったのか、悔しかったのか、でも、生きるためにあなたはあの場で演奏したね。そんなあなたがいたということを、知れた私は、ピアノを弾ける喜びを大切にします。決してこのことを当たり前だとは思いません。今、こうして、自由に思いを表現し、そしてあなたにこうしてお話出来ることが出来ることも。
こうして私があなたの体験を受け取ることで、少しは何かが明るくなるだろうって、信じています。目には見えないけれど、何かは必ず変わるはずだって思っています。あなたという人がいたことを、認識できた私はきっと幸せです。ありがとう。


過去を振り返って、誰かを悪者にするつもりは一切ない。ただ、同じような悲しいことが繰り返されないためには、自分は何を考えて何を選択してどう生きれば良いのかを、常に自分に問いかけたい。



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