昔読んだ本の記憶の話【魔術】
呪いや魔法の概念を、端的に研究した本だったような気がします。
何しろ読んだのが20年以上も前で、その本のタイトルも忘れてしまったので、今回は完全に印象に残っている記憶で書いてみます。
その本によると魔術には二種類の考え方があるみたいで。
✅接触したものに魔力が宿る
魔術の考え方の１つに、接触した物同士は念が宿る的な事が書いてありました。
たとえば、「袖振り合うも多生の縁」っていう考え方がありますよね。
これも、１つの接触魔術の考え方になるみたいです。
ちょっとでも、触れあった事があるものは、魔力を宿し何かしらの力を送る事ができたりするという考え方。
昔はウイルスや菌も接触魔術の１つだと考えられていました。
当時はそれらが見つかっていなかったので、接触したものが同じ病気になるのはこの接触魔術の考え方で説明をしていました。
✅模倣したものに魔力が宿る
もう一つは模倣した物に魔力が宿るという考え方です。
有名なのが陰陽師の人型や、わら人形でしょうか？
わら人形は更に、相手の髪の毛をわらの中に入れるので、接触魔術の考え方も取り入れているのでより強力になっていると考えられていたはずです。
そうそう、ひな人形の魔除けの考え方も模倣魔術の考え方ですよね。
模倣魔術は接触魔術と比べてちょっと高等魔術の考え方になります。
直接接触で何かしらの力の伝達があると考えるのは楽ですが、模倣した物に魔力が宿るというのは、少し知恵が必要になってきます。
✅まとめ
意外とこれら魔術の考え方は現代でも生きていて、知らず知らずの内に生活に溶け込んでいたりします。
たとえば、お守りとかそうではないでしょうか？
聖なる所（お寺や神社）に触れてきた物を持ち歩く事で、自分を守護するというのは、接触魔術の考え方になります。
仏像なんかは、模倣魔術の方の考え方になりますよね。
仏の姿を真似ることで、何かしらの御利益を得るというのは模倣魔術になります。
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