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新型コロナウイルスはどうやって感染するか 4 飛沫・飛沫核のエアロゾルで感染
1.飛沫、飛沫核、エアロゾルの復習
まず、簡単に復習です。本当に簡単ですよ。
そう、大きさの違いだけです。直径が5μm以上か、それより小さいかだけ。よく、いろいろなところに「飛沫が乾燥したものが飛沫核」と書いてありますが、とりあえずこれ忘れてください。ここに引っかかっているとわからなくなります。
そして、飛沫や飛沫核が霧状に広がっているのを周囲の空気も含めてエアロゾルと呼ぶのです。
新型コロナウイルスはどうやって感染するか 1 コロナよ、お前のことを知らなすぎた...
新型コロナウイルスの拡大が止りません。
先週の三連休のほのぼの気分もどこへやら...、いよいよ東京にもオーバーシュートが起きるかどうかという瀬戸際です
手洗いしてマスクを着けているのにどうして止らないのか?
それは、私達が新型コロナウイルスのことを知らなさすぎたからです。
と教えられてきましたがどうやら考えを変えなければならないようです。
感染した人や、その人がさわったものにさわらなけ
新型コロナウイルス関連のアルゴリズムまとめ(医療関係者向きだと思います)
新型コロナウイルス感染症が広がりつつある現状で、どうやって日常の臨床で発熱や風邪症状の患者さんへ対応すればよいかをまとめてみました。
このアルゴリズムは患者さんと御家族のために作ったものです。患者さんの立場で医療機関や「帰国者・接触者センター」をどのように利用するかを判断する役にたてることを目的にしています。
次に、これは医療関係者あいてに医療機関でどのような場合に新型コロナウイルス感染を疑っ
コロナはトイレで待っている。
トイレが危なそうなのでポスター風にまとめてみました。
もととなる論文はここです。
そして、0.1%次亜塩素酸(ハイター)で消毒するとほぼ完全にウイルスを殺せるようです。
そういえばこんなのも作りました。
いつ病院にいったらいいの 3.病院に行きたいときどうすればいいか? (後編) つらいときこそ病院に行こう
私は田舎の一臨床医です。感染の専門家でも大学の教授でもないしがない医者にすぎません。
本当はこのような内容を書くと世の中に誤解を招いたり間違った行動に人を導かないかと不安です。本音を言えば書きたくありません。
でも、あえて書かせていただくのは、つらつら世の中を見るにつけ、新型コロナウイルスのことで世間は混乱に満ち、ところどころでパニックが起き、あまつさえそれを利用して金儲けしようとしたり、名前
メガクラスター化リスクレーダーチャート
新型コロナウイルス感染のメガクラスター化リスクをレーダーチャート化しました。
まあ、評価はフィーリングですけどね。
普通に考えればオリンピックはヤバいです...。
普通の診療所にコロナが来たら
新型コロナウイルス対策の影響でいま政府は熱が出たり風邪の症状がある人に対して病院や診療所にいくことを控えるよう求めています。
① 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。(熱冷ましを飲み続けなければならないときを含む)
② 強いだるさや息苦しさがある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
一般の人には4日間、重症化しやすい人でも2日間は病院に行かず自宅
新型コロナウイルスのメガクラスターを阻止せよ 危ないぞパチンコ店!
1 韓国 2月中旬以降の急激な感染拡大
お隣の韓国では2月中旬までは新型コロナウイルス感染者の数は30人で安定しており増える様子はありませんでした。それが2月17日に31人目の感染者が出ると、それからは異常な勢いで患者数が増えました。2月26日には1000人を越え29日の本日は2931人!
ちょっと絶望的な増加速度なのです。
1万人を越えるのを避けられそうにありません。もはや大都市の閉鎖も
コロナウイルス感染のためにわたしたちひとりひとりができること ー 接触感染を防げ!
1 重大な分岐点
2月25日政府から発表がありました。
「いまが感染が急速に拡大するかそれとも収束するのかの分岐点」
本当に収束して欲しいと心から願います。もし、全国に蔓延した場合は国民の6〜7割が感染しなければ流行は収束しません。そうなれば少なく見積もっても数万人は亡くなるでしょう。少なくない病院や施設がメガクラスターと化して施設ごとに入院患者や入所者の1割以上が亡くなると思います。
ダイヤモンドプリンセス号の日本人下船者を公共交通機関を用いて帰宅させた理由について
ダイヤモンドプリンセス号乗船者の下船が終了しました。下船という判断や、帰宅に公共交通機関について不安や懸念の声が広がっています。不安を煽るようなインターネット記事も出ています。
実際はどうなのでしょう。
1 新型コロナウイルス感染の診断について
新型コロナウイルスの診断は現在のところコロナウイルスの遺伝子を検出するという方法で行われています。PCRです。
これは痰や咽頭ぬぐい液など「検体」の
ダイヤモンドプリンセス号でのCOVID19の蔓延と船内検疫の効果
ダイヤモンドプリンセス号とその検疫体制についてよくわかる文献を読みました。
現場からの概況:ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID-19症例
厚生労働省、DMATなど関係者の皆さんはベストを尽くされています。
「COVID19が船内で培養」は検疫開始前はまさにその状態でしたが、開始後はほぼ完全にコントロールされています。あの努力がなければ船内の全員が感染するか、あるいは下船して発症し日本