市販マスクの再生法

マスクの不足、枯渇が問題とされています。

なんとか再利用できないでしょうか。これにはいくつかの方法があります。あくまでも一般的に市販されているマスクについてです。

結論を先に言うとマスクは消毒できますが、どの方法を用いてもフィルターの性能が落ちるので布マスクと同等になります。新品の使い捨てがよいに決まっている。だけど無きゃしょうが無いということです。

コロナウイルスは乾燥すると死ぬ(第3節参照)ということを考えれば完全に乾燥させてやればよいだけのことです。まあ、ひょっとすると乾燥機にいれたり日干しでもイケる可能性はあります。

でも、それじゃやや不安だというのであれば以下の方法を参考にされてください。

1 アイロン法

現時点で便利さと安全さのバランスが一番良いと思われます。台のまな板は百円ショップなどで簡単に手に入ります。

マスクの再利用

 アイロンの熱さの目盛りは適宜調整してください。熱すぎるとプラスチックが溶けます。自宅にあるものでは「中の下」がちょうどよかったです。加熱時間は2-3分でよいかと。多少、試行錯誤が必要と思います。

これで乾燥しない飛沫などありえません。

加熱中は必ず観察していてください。放置すると発火する危険があるのは通常の使用時と同じです。

2 ハイター法

ハイター法

ハイターはネット等で探せば必ず見つかります。買い占めている愚かな人はいますが、これは100倍希釈で用いるため個人で使い切るのはかなり難しいです。5L買うと500Lできます。入浴できる量です。勝手にやってろ。0.1%倍次亜塩素酸ナトリウム溶液(ハイター50〜60倍希釈)を用いると新型コロナウイルスは1分程度で死滅します。

3 電子レンジ法

個人的に閃いたのが電子レンジの利用です。とても便利ですが、いくつか注意点があります。

まず、ぜったいにワイヤー入りのものを電子レンジに入れないでください。最悪の場合発火して火事になります。表示なしでノーズピースに針金が仕込まれていたりします。また、辺縁の部分に金属粉が混入してる場合もあるようです。これらがなければとても便利です。

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この方法を試みる前にまずはリスクを踏まえておいてください。

この方法で消毒していたある日突然マスクが発火しかかったので驚いて止めました。
箱にはノーズピースの素材はポリエチレンとあります。それで分解してみました。
明らかにノーズピースの中に金属が通されています。これは表示義務違反にはならないのでしょうか?

いずれにせよ。電子レンジで消毒なさる場合は加熱中によく観察し、ロットごとにノーズピースを確認するなどの注意が必要のようです。

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これを電子レンジにかけるとこうなります。

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包装の表示が不確実だというのは想定外でした。

さて、話を始めにもどします。この方法を考えついてネット検索すると次のような論文がみつかりました。

簡易滅菌法 としてのマイクロ波照射応用の試み

まず、ぜったいにワイヤー入りのものを電子レンジに入れないでください。最悪の場合発火して火事になります。

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この論文ではガラス瓶あるいはプラスチック瓶の内面に調整した細菌あるいはウイルス溶液を塗ってそのまま(湿潤)、あるいは乾燥させて(乾燥)試験しています。

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マスクのような線維ではないのでやや環境が異なることに注意が必要です。

結果)乾燥では10分、湿潤では5分でほぼ完全にウイルスは死滅しました。
だから電子レンジに入れる前に霧吹きなどで湿らせてなじませておくと効率がよいかもしれません。

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病院のマスクはほとんどワイヤー入りだと思うので使えないと思います。

→と思ってたら使えるんですよ!分解してみたら変形可能なプラスチックが入っていました。袋や箱のどこかに素材一覧があるから確認してください。金属無ければレンジでチン可能です。

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でも、表示にはなくても金属が使われている場合があるので必ずよくチェックする必要があります。

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霧吹きでなくて水道でビシャビシャに濡らしちゃってください。5分後には乾燥していい感じになります。

また、煮沸などの方法を紹介している方もいました。

マスクの殺菌(再利用、再生) …新型インフルエンザ騒ぎ

台所のスポンジの消毒にも秀逸だってのは初めて知りました。

電子レンジは強力な殺菌ツール.

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