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体重計での体脂肪率測定の限界


※体重計に詳しいわけではないので、あくまで個人的な見解だということを理解して読んでいただければと思います。


1.体重計の原理

一般的な体重計には生体電気抵抗法(BI法:BIOELECTRIC IMPEDANCE METHOD、生体インピーダンス法)が用いられています。

➡人体に無痛な微弱電流を流し、その生体電気抵抗値と身長や年齢などの他の測定値を組み合わせて体脂肪率を算出する方法です。

図1


除脂肪組織は水分が多いため電気が流れやすく、脂肪組織や骨は電気が流れにくい性質を持ちます。したがって、簡単には電気抵抗が高いと、その人は体脂肪が多いという結果が出てくるのです。



2.体重計の問題点

以上の原理から考えてみると疑問に思う人も多いのではないでしょうか?
問題点は体内の水分量にとても影響される点です。これが今回のテーマである体重計での体脂肪率測定の限界だと私は感じています。

以前、フィットネスクラブでアルバイトをしていた時に多くの人の身体組成を測定しました。体重計のような台の上に立ってもらい、両手でグリップを握るタイプの機械でした。もちろんお客さまは色んなライフスタイルを持っているので測定条件が変わってしまいます。測定する時間帯が違ったり測定はトレーニング前なのか後なのか、トイレに行く前なのか後なのか、食事のタイミングなど細かな条件の違いによって体水分は変化してしまうのです。

今の時期は夏でとても暑く汗をかきやすい時期です。そうなると、体水分が少なくなりやすいです。その人がしっかりと水分補給をする性格なのか否か。それだけでも大きく結果は変わってしまうのではないでしょうか。すると、もし冬に測定したデータと夏に測定したデータでは比べることすら難しくなってしまう可能性が考えられますよね。



3.糖と水分の関係

そして、今回特に言いたいことは糖質によって水分量が変化してしまうということです。糖質は水分を吸って体内に貯蔵されているので、糖質の摂取の有無で体水分が大きく変化します。糖質制限ダイエットを始めて1カ月で10㎏痩せた!なんて話を聞きますが、まさしくこの現象が起こっている可能性が高いと思われます。水分にも重さがあるので、糖質制限して体内の水分量も減少したことによって、その水分の重さが体重から減ることになるのです。反対に糖質を大量に摂取すれば水分も含まれるので体重が増えやすくなります。

筋や肝臓に貯蔵されている糖の量によって水分量も変化し、BI法における生体電気抵抗値も変化してしまうのです。したがって、体脂肪率の算出にとても影響を及ぼします。



4.最後に

今回は簡単にその原理と思いを書かせていただきました。もし詳しくしたいという方はご自身で調べて頂けたらと思います。

自分自身まだまだ勉強が足りていないので、最新の知見などもあるかもしれませんがご容赦ください。


大切なポイント
①BI法を用いた体重計における体脂肪率算出は、体水分にとても影響されるということを理解する。
②測定時の身体の状態や環境を気にしてみる。
③測定結果が全てだと思い込まない。
④糖質の摂取時間や量にも関係があることを理解する。
⑤特にダイエットされている方は変化しやすい。


最後まで読んでいただきありがとうございます。



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