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ボタニカル哲学(後集94)主体性の確立

自分が主体となって物事に働きかける者は、上手くいっても取り立てて喜ばないし、失敗しても取り立てて嘆きはせず、大地のような心境で悠然としている。物事が主体となって自分に働きかけれれている者は、逆境になれば、他を憎み、上手く行けば執着し、極めて些細な事にでも拘り囚われ、身動きが出来ない。

つまり、人間は自立していれば自然体の世界の住人として悠然と生きてゆけるが、自立できず依存した生き方をしていれば、他責の世界の住人として一生苦しみ続けるのである。

言い換えれば、達人とは自立した自然体の世界の住人なのである。

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