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ボタニカル哲学(後集22)自然の中に生きる
松林の間を流れる谷川のほとりを、杖を頼りに一人で散歩をして立ち止まると、ボロ衣に雲が纏(まつ)わる。また、竹が覆い茂る窓辺で、本を枕にして安心しきって眠り、ふと目覚めると、破れた粗末な敷物を名月が照らす。
つまり、達人の暮らしぶりは、質素で極めて穏やかが宜しいということ。
言い換えれば、都会の喧騒を離れ、一人静かに自然を相手に本来の己と同行二人という生き方が達人らしいのかも知れない。
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