ボタニカル哲学(後集32)無心の徳
洞窟から湧き上がる一片の雲は、宙に出た瞬間から無心にたなびく。
また、宙空に名月が照れば、地上の喧騒や静寂に関らず、地上を無心に照らす。
つまり、大自然は無の象徴であり、達人は泰然自若として一喜一憂しない流れる雲や名月のような生き方をしなさいということ。
言い換えれば、達人は、来る者を拒まず、去る者を追わず、淡々とすべき事を無心にしている人を指すのだろう。
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