【商業出版する方法+305】自らの体験を残したい、まとめたいと思うのなら「自分史」扱いです。
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉です。
長年働いて、定年あるいはそれ以上の年齢に達し、それなりの実績と経験を積まれているエグゼクティブ層がいます。
そういった方にとみに多い相談が、、
「今までやってきた仕事の軌跡を残したい」
「自分が現場でこれまで経験したことを本にしたい」
「自分が体験してきた稀有なそれを本にして伝えたら面白いと思う」
「若い人にも読んでもらえたら・・・」
などです。
気持ちは重々わかるのですが、 この手のコンテンツは完璧に「自分史」です。
なので、自費出版会社やKindle出版(オンデマンド本)で「思い通りの本」を作った方が満足度も貢献度も高かったりします。
ビジネス書や実用書の商業出版は、あくまでも「ハウツー本」であり、ダイレクトな”学び”に直結しないと商品化は難しいです。
→評論してはいけません。
→俯瞰して記録と記憶に残る・・・てな本作りはやってはいけません。
→若いものに伝えたい!自分みたいなユニークな経験を本にして広めたいんだ・・・みたいな企画書を書いてはNGです。
(まあ、上記みたいな本を考えたいのであれば、新聞社系の出版部にアプローチされるのが常套でしょう)
ビジネス・実用書商業本の読者の年齢層はあくまでも30〜50代の「現役層」です。
その人たちが「モチベーションが爆上がりして、読んで動いて、成果を出したくなる」内容に終始しないといけません。
「それ用のコンテンツ」を醸成することが先決です。
ビジネス書は「カンフル剤」の役割。
要は「Red Bull」です。
読んで「おりゃっ!」と気持ちをあげさせ、「やる気にさせる」「行動できる」内容に仕上げる。
そうした趣きが感じられない限り、どんなに有能で素晴らしい実績をお持ちでも、いきなり処女作から「私の人生遍歴」とか書いてしまうシニア新人著者に誰も興味は持ちません(厳しくてすみません)。
あとこうしたステイタスの方に多いのが・・
「普通では経験できないことを経験してきた」
「私くらいしかこのことは体験してきてない」・・・とおっしゃられる方です。
気持ちはわかりますし、それはそれは素晴らしくスゴい経験をしてきたのでしょう。
普通ではない、ご経験とご体験のエピソードも山ほどあるのでしょう。
だけど、その「素晴らしくスゴい」経験が「言語化」され「アウトプットされていない」状態が”今の時代”では、実は良くないのです。
要は「発信」をしていない。
SNSやブログをやってない。
何もアウトプットしてない。
頭の中と心の中だけに「秘匿」している状態。
先に本出せばなんとかなる、という考えが潜在的にこびりついていることが多いので、もうそのお考えは無くされた方が賢明です。
昭和の・・・
かつての・・・
出版事情と市場情勢は、何もかもが変わりました。
行動を変容していただければと存じます。
ご自身が「書きたい本を書く」「記録・記憶として残したい!」「体験したことをまとめたい」とお思いならそれは全て自分史になります。
そういった内容を「ビジネス・実用書の商業本」の会社は基本歓迎しません。
むろん、中にはそういうのに興味を持つ編集者も「ご縁」によって、引き寄せたりお会いできたりして、出版が叶うことも稀にあります。
それを期待したいなら、その方向で行動なされることをお勧めします。
ただ、今の時代「著者」になろうかという人は基本「発信」はやってます。文芸の大御所作家でさえyoutubeやってます。
ブログやってます。
何か「アウトプット」はしておいてもらわないと、編集者も非常に困る。
ぜひブログを書きましょう。
SNSで伝えましょう。
そしてあなたのコンテンツに対する「反応」をみてください。
自費出版的な流れがしっくりこないなら、この行動がむしろ近道ではないかと思いますね。
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