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Nちゃんの 読み切り小説

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#短編

離れられない女

離れられない女

彼と離れようと決心して別れをほのめかす。

ー別れましょう。
と言えるほど強くない。

あなたはどうしたい?決まって私はクエスチョンを投げかけて彼に答えを委ねる。

彼はいつも言う。
僕が決めれる事じゃない。ただ君といると幸せだ。

言い回しを変えながら毎度同じ事を言う。

そうすると私は無意識に彼に近付き、
彼も無意識に私に手を伸ばす。

のどがじりじりと音をたて、私は空っぽの安い涙を流す。

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色っぽい声

色っぽい声

深夜2時過ぎ、

繁華街の少し外れに住んでいる私。

蒸し暑い今日は窓を開けて、Jazzを流しながら赤ワインを開けてみたり。
車の音が聞こえる。

外は眠らない。
ホステスの今日はありがとね。また。と色っぽい声が外から聞こえる。

見送られたタクシーの中の客の人生を想像してしまった。

家族はいるのか、はたまた独身か。
家まで送るという事は浅い客ではないなとか。

毎日違う音が聞こえる。
#短編

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