「なぜ」の重要性

最近、環境問題や社会問題への関心が強く、時間があればいろいろな記事に目を通すよう心がけている。ネットには情報が溢れすぎていて、うっかりしているとすぐに次の最新情報が更新されるから目が回る。

それはさておき、ハッとさせられる記事があったので
思い出した時に見返せるようにここに書き留めておこうと思う。

https://ideasforgood.jp/2019/06/20/gender-inequality-matome/

男女格差を無くす世界のアイディアをまとめた記事で
紹介されているアイディア全てが素晴らしいものなんだけど、その中の「男性トイレへのおむつ交換台義務化」にちょっとした感動を覚えた。

私は女性なので、男性トイレに入る機会がないけれど
確かに男性トイレにおむつ交換台があるイメージはない。
しかし、現代では育児は夫婦二人でしていくものであり、主夫の増加や企業の育休制度も整えられてきている中で男性トイレにもおむつ交換台がないのはおかしい。

-----以下、引用
女性トイレにしかおむつ交換台がないのは、育児をするのは女性という意識に基づいている。男性トイレにもおむつ交換台の設置を義務化することで、そういった性別による役割意識を取り払おうとするアイディアだ。

女性でも気づかないんではないか?レベルの無意識の男女格差だと思った。
休日にショッピングモールなどで赤ちゃんを抱っこしている男性はよく見かける。おむつを交換する機会も多いだろう。
そんな時、男性トイレにおむつ交換台がないのは不便だし、どう対応するんだろう?
また、現代ではLGBTのカップルや夫婦も一般的になりつつある。男性同士の夫婦に子どもがいて、おむつを交換しなければいけない時は?
考えると「おかしい」が浮き彫りになる。

普段から当たり前としていることが、別の角度から見て・考えると”当たり前じゃない”ことを改めて痛感する。

他にもこんな記事があった。

https://www.businessinsider.jp/post-169402?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=201906

20代の株式会社manma代表取締役がスイスのサンガレンという街で行われる世界中から若手リーダーが集う大規模なシンポジウムに参加して、感じたことを記事にしている。

-----以下、引用
人生の選択はそれぞれのもの。焦って就職する必要もなければ、20代後半になったら結婚適齢期という固定観念に縛られる必要もない。子育てにはお金もかかるが、ないならないなりに、育て方はあるといった具合だ。
日本がいかに特定のレールを強く意識して生きている人の集まりなのか、ハッとさせられた。

読んでいて私もハッとした。

ルールは人が人と人として生きていく上でとても大事だ。
しかし、「当たり前」という認識は常にアップグレードしていく必要があるんではないかと、記事を読んで思った。
時代や文化や伝統、人々の考えや感じ方は常に変化して、進化している。
100年前の常識は現代で通用しないように、私たちは”今この瞬間に”に順応して生きていかねばならない。

スケールの大きい言い方になったけど、日本ももっと伝統を保持しながら、世界に目を向けるべきであるんじゃないかと。
技術とか経済とか目に見えやすいものはどんどん変わりつつあるけれど、ずっと根付いているものはどうなんだろう?と。

記事中でも書かれている。
「日本では“高学歴エリート”といえば、大学を4年で卒業して大手総合商社や広告代理店などに入社するコース」や「20代後半から30代が結婚適齢期」などはそれが全てではないし、それが当たり前とは思っていない人もいるかもしれないが、
これらは何となく日本人みんなの頭の片隅にインプットされている「当たり前」ではないだろうか。

上記で述べた例のような日常に溶け込み、私たちの無意識となっている当たり前に対して「なぜ」と思うことの重要性は大きいのではないか。

「なぜ」と意識的に考えることで、問題点は浮き彫りになっていき、様々な角度からの「なぜ」で解決策が見つかっていく。

なぜだろうと考えることを習慣化していこうと再意識できる良記事に出会えてよかった。

p.s.
どちらも読み応えのある記事なので是非に!(勝手に紹介…w)

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