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『気まま読書帖』

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#エッセイ

本と私・読者好きと言えるまで

本と私・読者好きと言えるまで

プロフィールに載せていることを少しずつ書いていこうと思っている。
今回は「読書」

※ ※ ※

どのくらい読む人を読書家というのかわからないけれど、学生時代までの私は少なくとも読書家とは思っていなかった。

にも関わらず図書室という空間が好きで、高校生の頃は放課後になると図書室に通っていた。
図書カウンターからほど遠い机に友達と陣取る。
図書室は静かに過ごしましょう、とは暗黙のルール。
もちろん

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幼稚園時代に出会った思い出の本

幼稚園時代に出会った思い出の本

しのは きょろきょろしたよ。
もうれつに きょろきょろしたよ。
いろんな いろが みえたよ。
あおっぽいみどり、みどりっぽいあお、ひかってるきんいろ、

詩人、谷川俊太郎氏が若かりし頃に書いた童話、児童文学である。
「しのは きょろきょろ」というタイトル。
1969年初版、一度絶版になり、2008年復刻したが、今はまた手に入れるのは難しい。

いくつのときに出会ったのか、はっきりと覚えていないけれ

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心臓移植後の人生~心音(しんおん) 乾ルカ著~

心臓移植後の人生~心音(しんおん) 乾ルカ著~

今も小児心臓移植を受けるには海外渡航をも視野に入れる必要があるのが現状の日本。

主人公の明音は9歳の時に心臓移植のため寄付金で1億5000万を用意し海外に渡り移植手術を受ける。そして手術は無事成功し帰国。
普段私たちがニュースで間接的に知るのはそこまでだ。

非常に重たいテーマを取り上げている。舞台を札幌にしたのは、単に乾ルカさんが札幌出身だからなのか、いやきっと日本初の心臓移植をしたのが札幌医

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