リアルな体験の価値
クライアント様から
「求人を出しているが応募が全然来ない」
との相談を受け、
責任者の方と一緒に求人掲載内容の見直しを実施。
闇雲に内容を考えても効率が悪い。
職種は変えられませんが、
働き方や職務内容説明の参考になればと思い、
まず転職の検索上位ワードを調べることに。
相変わらず
事務、営業事務は上位。
これは想定内のこと。
他に、上位を占めているワードが、
在宅ワーク、完全リモート、週1〜2回出社など、
コロナ禍以降の働き方の変化が如実に現れていました。
この企業様はクリニック、
募集職種はカウンセラーなので、出勤が必須。
今の時代、
出社必須の職業は、
人材確保に本当に苦戦します。
職種内容を魅力的に伝えることを試みながら
試行錯誤で掲載内容を変更してみました。
先日ホテルスパのオーナーと話した際も同じことを言っていました。
営業事務の募集をかけると信じられないほどの応募が来るそう。
ですが、セラピストの応募は全く来ず、
予約を断らざるをえない状況だと。
店頭接客、
技術職、
対面での職種は今の時代本当に人材確保に苦戦します。
それにも関わらず、
世の中は物に溢れ、
物欲が既に満たされてしまった方は体験を求めるという、
皮肉にも需要と共有が反比例状態。
確かにオンライン診療や
AIカウンセリングも可能な時代になりましたし、
これはこれで素晴らしく便利だと思います。
ですが、対面接客でしか得られない満足も
数え切れないほど存在します。
私自身、
美容従事者として施術を通じ、
接客業を行ってきました。
触れることで初めて得られる信頼感、
対面接客を通じ、
どれほどのパワーと充実した時間を、
お客様からも頂いてきたか。
お客様から思いがけずに癒やされたことも数しれず。
対面接客は本当に素晴らしい職業です。
今直ぐには難しいと思いますが、
いつかまた、
“技術を身に着けて提供したい”
“接客を通じてお客様を喜んで頂きたい”
という職業の人気が高まることを期待してしまいます。