RieDorji

ハワイ大学で相方と出会いブータン在住21年目。子供3人、犬9匹。現在2010年に開校し…

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ハワイ大学で相方と出会いブータン在住21年目。子供3人、犬9匹。現在2010年に開校したPelkhil School(ぺルキル・スクール)小中学部校長7年目。ブータン柔道協会顧問。#ブータン#教育#柔道#NLP

最近の記事

校長7年目にして遅刻をしないと決めた理由

私は昔から遅刻魔であった。 「基本的に理絵は遅れる」と皆の寛大な想定内で許されるほど、例外に漏れることなく、必ず時間には遅れた。わざと遅れた事は一度も無い。遅れようと思って遅れているわけでもない。 高校時代は朝なかなか起きれず、いつも遅刻か遅刻ギリギリに滑り込んでいた。いつも私と一緒に学校に行ってくれていた私の親友は、毎日毎日私のせいで遅刻かギリギリのダッシュをしなければならないにも関わらず、私を見放さず3年間それに付き合ってくれた。 高校は長い坂道をずっと上って行った頂

    • ブータン全中学生に経済学の科目は必要か (1)

      ある朝学校に着くと同時に、副校長先生が血相を変えて迫ってきた。「今年からクラス9全員経済学が必修科目になるらしいのです。」ブータンでは左から右、右から左の方針転換がたまに爆弾の様に突然降ってきて、現場は大騒ぎとなるのだが、これは又新たな一発である。 「どこからの情報?」と、私はいつも尋ねる。噂が先行するこの国では、事実とは異なる事がまことしやかに話される事が多いので、私はいつもその情報の出所を確認する。「他校からの情報で、もうその準備を始めているらしいです。」「じゃ、学校

      • れいわ新選組候補者:安富歩先生

        れいわ新選組の候補者であった安富歩先生が一昨日「政治の世界に関わらない」姿勢を自身のツイッターで示した。これは安富先生の最初の候補者記者会見の時と同じほど大きなショックを受けた。 現社会を「高価な地獄」と表現した安富先生は今までの政治家のイメージとは全く異なるもので、熱いれいわ新選組の候補者の中においても飄々とした雰囲気がいつもあり、私は大好きだった。 私は先生の「エリートが真剣に真面目に取り組んで人々を地獄に連れて行くビジョン」というのに共感した。政策を掲げるというより

        • 日本人の先生がブータンのピクニックで涙を流した理由

          先日学校のスタッフとピクニックに行った。ブータンのピクニックをなめてはいけない。ピクニックと言う名の数時間に及ぶ山登りが普通のブータン人。それが分かっている私はいつも「ピクニック」と言われると「車から降りてどのくらい歩くか?」を先ず尋ねる。自分をブータン人と同じペースで考え無い事。ブータンで生きる日本人の私にはこれはとても大切な事である。 事前にこのピクニックの為に打ち合わせを一時間以上していた私達だが一つ今年は気を許していた事があった。それは毎年場所を確保する為に前日組が

        校長7年目にして遅刻をしないと決めた理由

          神様がいると思える瞬間

          皆さんは「神様はいる」と思いますか? 私は思います :) 何故私がそう思うかと言うと、壁にぶつかった時にどこからかその解決策を知っている人が目の前に突然現れた事があるからです。 もちろん物事がいつもいつも上手く運ぶわけではありません。解決策を模索し続ける期間が数年にも及ぶ事もあります。 恐らくそれは「今はその時期ではない」と神様が言っているのでしょう。 苦しい期間が続くと全てを投げ出して諦めようか、と思う気持ちになるのは人間として当たり前です。それでも忍耐強く待って

          神様がいると思える瞬間

          俺の目標はまだ達成されていないから・・・

          私がお嫁に来た17年前99%以上のブータン人は「柔道」を知らなかった。テコンドーは40年以上も前にブータンに紹介されていたから、文化推奨という観点からするとかなり日本は後れを取っていた事になる。 それはさておき、相方と私がブータンに「柔道」を紹介してから今年で記念すべき10年目となる。始めは学校のクラブの一つとして柔道をブータンに紹介したのだが、この10年の間に世界で一番小さい柔道組織である「ブータン柔道協会」は目を見張る成長を遂げた、と自負している。笑 今日はその協会メ

          俺の目標はまだ達成されていないから・・・

          Happy Losar!(今日はブータンの新年)

          今日はブータンの新年です!今年は雌豚年。日本語にすると何となく微妙な感じですが、イノシシが豚となっており、全ての12の動物は毎年が交代で雄か雌となるんです。 ブータンにお嫁に来てから毎年ロサには相方と私の近況報告をしていたのですが、2014年を最後に滞っておりました。15年前にブータンにいたイギリス人とフィリピン人のご夫妻から先日メッセージが来て、毎年の報告を実は楽しみにしていると言ってくれたので、今年から又「ドルジ家近況報告」を復帰します! 今回はNoteにも添付してみ

          Happy Losar!(今日はブータンの新年)

          人生で一番美味しいコーヒー

          一年前内閣府に「日本とブータンとの架け橋女性」として選んで頂き、日本でのイベントに招聘頂いた。大阪でのイベントが終了し、用事があったので金沢に出掛けた。初めての金沢!全く計画を立てない私に親友が同行してくれ、二人の珍道中が始まった。 せっかく来たのだから観光も少ししようと、二人で兼六園に行ってみた。寒い雪のちらつく日だったが、雪の兼六園は溜息が出るほど美しかった。しかし身体が心底冷えてき、コーヒーでも飲もうという事になった。兼六園の近くにあるコーヒーショップに入ろうとして交

          人生で一番美味しいコーヒー

          アナウンサーに負けた時。。。

          今日のティンプーはどんよりとした曇り空で雪がちらつく天気。遠くの山々を見上げると白く煙っているから恐らく雪が降っている。そりゃ寒いはずだ。今日は寒さが一段と骨身に沁みる。こたつに入って仕事をしていたのだが、ある方のツイートをちらっと見てすっかり忘れていた昔の気持ちを想い出した。それは「アナウンサーに負けた時。。。」 ずっと昔交換留学していた時に付き合っていた人がいた。彼は地方出身で世間を全く知らなかった私とは異なり、東京に近い所で育ち、競争社会を早くから経験し、所謂エリート

          アナウンサーに負けた時。。。

          最後に寝っ転がって青空を見上げたのはいつですか?

          冬のブータンは青空が高く澄んでいる。今日ござを敷いて庭でごろっと寝っ転がっていた。雲が殆ど無い青空。遠くにヒマラヤの山々が見え、頂上辺りには雪が残っていた。 そう言えば、小学校の頃「秘密の湖」(正確に言えば池だが)の水辺で寝っ転がって空を見ていた事があった。家の裏山は私たち小学生の専売特許の様な遊び場で毎日遊んでいた。川口浩さんの影響で私たち小学生も自分達の探検隊を組んで山の中を飽きる事なく歩いていた。毎日毎日山で遊んで、誰も腕時計なんて持ってなかったから、暗くなったら家に

          最後に寝っ転がって青空を見上げたのはいつですか?

          ブータンの国会では原稿を読まずに答弁するのが普通です。

          ブータンの民主政治は、第4代国王陛下によって人々に与えられた。それは絶対君主制から立憲君主制になった瞬間であった。そして国王自らが各県を周られながら「民主主義の意義とその必要性」を国民に説かれた。人々は涙を流しながら王様に思いとどまる様にお願いしたが、陛下のご意思は固く、笑って、「大丈夫。私はブータンの国民達を信じているから。」とおっしゃり、そのまま王の座を息子に譲り、引退されてしまったのである。 それから当時皇太子であられた現第5代国王陛下が即位され、新憲法が発布され、そ

          ブータンの国会では原稿を読まずに答弁するのが普通です。

          メディアの皆さん、真実を伝えない事は罪なんですよ。

          今回Noteを始めてから#ハッシュタグというものを活用する事にしました。というのもフェイスブックもィンスタも全くやらない私にとって「#ハッシュタグって何?」「何の為に使うの?」と言うレベルの意識でしたから、自分が書いたものを公開する時にあった「ハッシュタグの選択」に戸惑いました。取り敢えず、キーワードとなる言葉を選んでみたのですが、自分がこういうものを全く活用した事が無いので、「これで調べる人ってどのくらいいるんだろうか」と思ったのが正直な感想でした。 しかし、#ブータンで

          メディアの皆さん、真実を伝えない事は罪なんですよ。

          ブータンの空の下からNoteを書くことにしました

          フェイスブックもインスタグラムもやらない私は今までツイッターだけで自分の気持ちや意見を伝える場を設けてきました。校長になって3年、心に余裕が無かったので長い文章が書けなかった、というのが本音です。コンピューが全くダメで、相方がいないと何も出来ないという相変わらずの私ですが、これから少しずつ長い文章を書いていきたいという思いが強くなり、Noteを始める事にいたしました。これからどうぞ宜しくお願いいたします。 さて、今回のテーマーは「社会における女性の地位」についてです。 ア

          ブータンの空の下からNoteを書くことにしました