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ブータンの空の下からNoteを書くことにしました

フェイスブックもインスタグラムもやらない私は今までツイッターだけで自分の気持ちや意見を伝える場を設けてきました。校長になって3年、心に余裕が無かったので長い文章が書けなかった、というのが本音です。コンピューが全くダメで、相方がいないと何も出来ないという相変わらずの私ですが、これから少しずつ長い文章を書いていきたいという思いが強くなり、Noteを始める事にいたしました。これからどうぞ宜しくお願いいたします。

さて、今回のテーマーは「社会における女性の地位」についてです。

アメリカに留学していた私は女性の地位については、かなり確固とした思いがありました。アメリカという社会を知ってしまった私は日本社会においての女性に対する位置づけに疑問を抱き続けていたので、留学後も日本には戻らず、どこか海外で働きたいと思ってました。その時に「ブータン」という全く聞いた事も無い国の今の相方と知り合ったのです。人生とは不思議なものです。広い世界を覗いてみたい、と思っていた私ですが、日本より遥かに小さい国にお嫁に来る結果となりました。笑

もう20年も前の話ですから、ネットでも全く情報が入らない国の事です。私は結婚を決める際に考慮する点を自分の中で当時決めていました。その一つの点が、「社会における女性の地位」でした。

ブータンはチベットとインドに挟まれた現在人口75万人の小さな国です。隣国はネパール、バングラデシュとあまり日本の方々にはなじみの無い国々ばかりです。「結婚をこれから一緒に考えて行くのであれば、一度ブータンを見に来て欲しい」と言われ、全く知らないブータンという国までハワイから出かけて行きました。

国の第一印象は自然がとてもきれいな国であるという事です。真っ青な空と稜線がくっきりとした緑の山々。これだけで溜息が出るほどでした。しかし、私は観光に来ていたのではなく、自分の人生の分岐点に立っていたので、見ておくべきポイントがありました。

ブータンの市場で男性が子供を背負って普通に買い物をしている風景を見て私はとても嬉しくなりました。相方の友達の家に行くと、旦那さんがエプロンをして食べ物の注文を取っており、その横ではソファに奥さんが寝転んでテレビを見ているという衝撃的な光景に思わず笑ってしまいました。「この国は面白い」と思ったものです。そしてもっとこの国を知りたいと思いました。

滞在中、ブータンの女性にいろいろと女性の地位を尋ねてみました。ブータンでは娘が土地と家を継ぎ、息子は基本的に出て行く事。学校のお迎え等は父親と母親が平等に行い時間がある方が行く事。女性が昇進し転勤となった場合、男性が仕事を辞めついていくケースがある事。そして家庭内では基本的に女性が決定権を持つ場合が多いという事。

もちろん相方が最大の理由でしたが、この国は女性ということで差別される機会は少ないなと思い、結婚を決めました。

あれから20年、ブータンの女性達は益々逞しくなり、自分達のキャリアを磨く様になってきております。そしてブータンで一番の難関と言われる今年の国家公務員試験ではトップ3を女性が占めるまでとなりました!(ちなみに3番目に入ったのはぺルキルの卒業生です。イェィ~!)

一方日本はどうでしょう?GDP世界第3位の日本の女性達は社会でどこまでの地位を築けているでしょうか?日本の場合、何故か同性が冷めた目で闘う女性を見ているのが気になります。私には娘が二人おりますが、「女性だから」という理不尽な理由で自分の人生の可能性を諦めてもらいたくないですね。物事を動かすには数が必要です。数があって初めてマジョリティーとなりますから。従いまして女性をサポートしてくれる男性を取り込んでいくのが一番の最善策だと私は思います。女性に理解がある男性もかなり増えてきています。上や下というのではなく、男性と女性がパートナーとして一緒にがんばっていければ良いですね。

というわけで、今回は「社会における女性の地位」をブータンの空の下から書いてみました。

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