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アナウンサーに負けた時。。。

今日のティンプーはどんよりとした曇り空で雪がちらつく天気。遠くの山々を見上げると白く煙っているから恐らく雪が降っている。そりゃ寒いはずだ。今日は寒さが一段と骨身に沁みる。こたつに入って仕事をしていたのだが、ある方のツイートをちらっと見てすっかり忘れていた昔の気持ちを想い出した。それは「アナウンサーに負けた時。。。」

ずっと昔交換留学していた時に付き合っていた人がいた。彼は地方出身で世間を全く知らなかった私とは異なり、東京に近い所で育ち、競争社会を早くから経験し、所謂エリートを目指していた人だった。

彼は私なんかよりも先に世界の広さを理解し、そこにチャレンジしていた。少しずつアメリカの教育に刺激を受けつつあった私は、彼に憧れ何とか彼が夢を見ている世界に一歩でも自分が近づける様に、と自分なりに努力はしていた。交換留学が終わり私は日本に帰る事となった。それと同時に又アメリカに帰って来て勉強を続ける決意をした。

帰国し実家に戻り、お金を貯める事、英語力を上げる事、そして再びアメリカに戻って来る事を自分に課した。

岡山の田舎で昼間はホテルで働き、夜は塾の講師をしながら留学費用を貯めていた。英語力はあんまり上がらず、自分の人生に少し不安を覚える事も度々あった。本当に私は留学出来るのだろうか。

一方彼は建築科のカリキュラムでイタリアに当時いた。夜遅くに国際電話を時々かけていたが、少しずつ彼が私に距離を置き始めているのを感じた。

彼が一時帰国した時会う事をお願いした。実はもうその頃には分かっていたのだが、自分が認めたくなかった為、やはりもう一度会って欲しかったのでお願いした。そして彼が「アナウンサーと付き合っている」と言った。それから続けてその彼女のどこが私と異なるかを。悲しい現実を言葉で表現されるとそれ以上私からは言葉が出なかった。客観的に見ても全く勝てる相手ではなかった。そうだよな~、だってアナウンサーだもん、勝てるわけが無い。

自分が一人で留学出来るかどうかも分からない不安な時期だったので、益々自己肯定感を失った。

それから留学し、最初の学期の成績でその彼が当時載りたいと言っていた全米成績優秀者リスト・ディーンズリストに自分の名前が載った時、やっと「アナウンサーに負けた」コンプレックスから解放された。笑

次の学期の成績で大学から授業料全額免除の奨学生に選ばれ、自分の心が完全に自由になった。私もやれば出来る!

一人一人は異なると頭で分かっていてもやはり羨ましく思う人は普通に周りにいる。その人達と自分を比べない様にしようと思っても、そこは人間。やっぱり比べてしまうよね。だから自己肯定感を常にある程度持っておく事が大切。自分がどんなにすごいかをリストにしてみるのも良いかも。そうすれば他人に対する愚痴も自然に少なくなるからね。

20年前の話を今日久々に想い出した。

明日は晴れるかな~!

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