見出し画像

HSS型HSPの仕事でのキャパオーバー問題【腹6分目の法則】

HSPは過剰に刺激を受けやすく、それにより心身の消耗が人一倍激しいのですが、HSS型である「刺激追及型」のHSPは、刺激を求める気質故、あえてその刺激に飛び込んでしまうという特徴があります。

私が自分自身が「HSS型HSP」と知って、ものすごく納得したのが上記の部分です。「あぁ、だから、私は知らず知らずのうちにキャパオーバーになって潰れてしまうんだ。」と、何十年もの謎が解明されたように感じました。

以前、twitter上で、HSS型HSPの方にアンケートを取ったことがあります。321名の方に回答いただきましたが、その結果を見ても、「自分のキャパを超えてしまうことがある」という事がお仕事上の悩みとして最も多かったのです。

今日はこの「仕事におけるキャパオーバー問題」について、キャリアコンサルタントとして様々な方のご相談に乗ってきた私なりの見解を書いてみたいと思います。


何故キャパオーバーになりやすいか

私が考える、HSS型HSPがキャパオーバーになりやすい理由は以下の通りです。

①色々な事に気が付いてしまい自ら仕事を増やしてしまう

②完璧主義の傾向が強くミスを恐れるため、手を抜くことができない

③頼み事をされやすい上に、頼み事を断るのが苦手(喜んでもらえる事がとても嬉しいため、自分も喜んで引き受けてしまう一面もある。後から後悔することも多い。)

④業務以外の事(職場の人間関係等)にも意識がいきやすく、割り切れないため、業務以外の「名もなき仕事(人間関係の調整)」もやることが多い。

④「これ面白そう!」が人より多いため、仕事でもプライベートでもやりたい事が常に色々ある。

どうでしょうか・・・?私の見解なので、皆さんが全て当てはまるとは思いませんが、いくつかは当てはまるのでは?と思います。

ここが注意!HSS型HSPならではのキャパオーバーの特徴

自分がHSPであると気が付いている方は、「なるべく無理せず、可能な範囲で仕事をする」という事を意識している方も多いと思います。私もそれを意識していました。

それでも、突然「キャパオーバー」の時がやってくることがあります。どんなに気を付けていても、です。それは何故なのでしょうか。

それは、HSPの4つの特徴であるDOES(D:深く処理する、O:過剰に刺激を受けやすい、E:感情の反応が強く共感力が高い、S:ささいな刺激を察知する)の中の、特に【O:過剰に刺激を受けやすい】がその大きな理由なのではと私は考えます。

【O:過剰に刺激を受けやすい】という特徴の中に、以下の2つがあります。

①パッと神経が高ぶり穏やかになるのに時間が必要
②嫌な事だけではなく楽しい事でも刺激が多すぎると疲労になる

この2つが特に、HSS型HSPが「急に」キャパーバーになってしまう大きな原因なのでは、と考えます。

それでは、それぞれ解説していきますね。

①パッと神経が高ぶり穏やかになるのに時間が必要

これはHSS型に限らずHSPの方も含めての話になります。

例えば、私のキャパシティーが「10」あるとして、「8」くらいまでキャパが埋まってきているとします。通常なら「あと2あるからまだ大丈夫」と思うかもしれませんが、突如、何か刺激がやってくると、「パッと一気に、そして急速にメーターが上がってしまい、10を超えてキャパオーバーとなる」のです。そして、10を超えたメーターが下がるのにも時間がかかるのです。超えたまま戻ってこれない、それで「翌朝から急に仕事にいけなくなる」という事態を招いてしまいます。

通常の人であれば、「急にメーターが上がる」という事がそこまでなく、少しずつ「9」「10」と上がりますので予測もしやすいですし、「計画外メーター上昇」が起こる事態はそこまでないのではと思われます。そして、HSP程メーターが下がるのに時間がかかる事もないため、「キャパオーバー」まで行く可能性がHSPより低いのだと思います。

②嫌な事だけではなく楽しい事でも刺激が多すぎると疲労になる

この部分は、特にHSS型HSPは「要注意」のパートです。

HSS型の人については特に、「刺激=楽しい事」となっているので、ついつい無意識レベルで自ら「刺激」に手を出してしまうんですね。HSS型ではない人は、そこまで刺激が好きではないので、刺激に対して予防線を普段から張れているのかもしれませんが、HSS型は刺激に対してガードが甘くなってしまう傾向があるのです(^-^;。そこが非HSS型のHSPの方とは少し違う点かもしれません。

例えば、仕事帰りに「飲みに行こう!」と誘われたとします。非HSS型のHSPの人は断れる環境であれば断り早く家に帰って一人の時間がほしいと思っているはずです。一方で、HSS型のHSPは、疲れてるので早く一人の時間がほしいと思いながらも、飲みに行くメンバーが自分の好きなメンバーだったり、自分の今後の仕事に活かせそうな話が持ち上がりそうな会であれば、「行きますー!!」っと言ってしまう事があります。「楽しそうな予感」が「一人になりたい」に勝る確率が非HSS型HSPより高いのです。この飲み会に参加した後どうなるか・・・は想像がつきますよね。帰宅後はぐったり、お風呂に入らずそのまま朝まで寝てしまう、そんな人もいるかもしれません(私がそうでした。。。)

腹6分目くらいがちょうどいい

過去に何度も何度も仕事でキャパーバーを繰り返してきた私が編み出したのは、「腹6分目の法則」です。

ご飯で言うと「腹8分目」がちょうど良いと言われていますよね。

でも、HSS型HSPは「6分目」くらいがちょうど良いと私は思っています。「ちょっと物足りない」くらいでいいのです。むしろ、その余裕や余白で、より生産性の高い仕事ができたり、クリエイティブなアイデアが出てくることもあります。

そして何より、突然自分の体調が悪くなってしまったり、想定外の仕事でのトラブルがあった時にも、4割の余白でお休みを取ったり、対応したりができるので、人に迷惑をかける事も減ってきます。

実は、「キャパオーバー」の辛いことって、「本来自分がやるべき仕事を急遽他の人にやってもらわないといけなくなったことによる【罪悪感】」だったりしませんか?私はそうでした。なので、少しでも、この【罪悪感】を感じないで済むように、自己管理ができると自己肯定感もあがっていきますよ。

以上、仕事上でのキャパオーバーをなるべく起こさないようにするための私なりの秘訣についてお伝えしました。

今日も読んでいただきありがとうございました^^

★私の公式HP★

詳しいプロフィールや、サービス(コーチング、HSP向けキャリアコンサルティング)等について書かれています。

★HSP向けキャリアコンサルティング★

★パーソナルコーチング★


★ヒプノセラピーのモニタークライアントさん募集中★

https://note.com/rie_licht/n/nea1b85f0de24

★SNS★
<twitter>


<stand.fm(ラジオ)>

★インタビュー★
<Youtubeにてこれまでの半生をインタビューいただきました>

<Voicyにてフリーランスの活動についてインタビューいただきました>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?