見出し画像

【参加企業募集中!】『限界集落と農業』社会課題解決に挑む他業種合同プログラム:フィールドアカデミー(2024年6月~9月)を開催します!

本プログラムは、2024年6月~9月の全8日間延べ4か月のプログラムとなります。


皆さん、こんにちは!株式会社リディラバの石井です。
このnoteでは、2024年6月から開催予定の、フィールドアカデミー 2024第1期についてご紹介します。申込〆切が迫っておりますので、ご関心のある企業の皆さま、ぜひお問い合わせください!

目次


開催概要

・日程:2024年6月~2024年9月(延べ8日間)
・エリア:新潟県十日町市・津南町
・実施形態:オフライン開催(状況に応じて、一部オンライン)
・テーマ:『限界集落と農業の未来』
・プロジェクトミッション:限界集落で花を咲かせてきた、アートと農業の新しい循環。世界的芸術祭プレイヤーと共に未来を描き出す。
・パートナー:原 蜜 氏 (NPO法人越後妻有里山協働機構 事務局長)

フィールドアカデミーとは?


フィールドアカデミー は、経済産業省「未来の教室」実証事業から生まれた、企業人が慣れ親しんだ会社の外に飛び出して、社会のリアルな課題にゼロから挑む、越境型の多業種合同・人材育成プログラムです。

社会・市場の変化が著しい現代。これまでの様な「誰かが決めたお題に従って、効率的に課題解決をするスキル」以上に、「自ら向き合うべき本質的な課題を決め、周囲を巻き込んで事業推進をする自律性」が、企業人に求められています。

フィールドアカデミーは、会社の外に飛び出して、普段の業務ではなかなか出会えないリアルな社会課題と向き合い、多様な業種のメンバーがチームを組んで、共に課題解決に挑みます。
与えられたお題を解決する「HOW」の力だけでなく、答えのない領域で自ら未来を切り開く「WHAT・WHY」を決める力を育みます。

私たちリディラバは、研修会社ではありません。企業や国・自治体、社会課題のフロントランナーといった多くのステークホルダーと共に、10年以上社会課題の解決に挑み続けているプレイヤーです。
企業の新しいチャレンジに向けて、ひとり一人が仕事の意味や価値を再発見しながら「未知の問いに挑む力」を、共に生み出しませんか?

テーマ「限界集落と農業の未来」を通して取り組む事は?

2019年から開催している本プログラムも、ついに6期目を迎えました。
通算第10回目となる2024年第1期のテーマは「限界集落と農業の未来」。取り組むフィールドは、新潟県の「越後妻有」エリアになります。
20年以上に渡り、中山間地域の集落や棚田にアート作品を点在させる「大地の芸術祭」が開催され続けておりで、アートによる地域振興のモデルケースとして、国内のみならず世界的にも有名な地域です。

もしかすると、地方創生のモデルケースとして捉えられるこの地域を見て、「課題なんて、なさそうじゃん!」と思われる方も多いかもしれませんが、そんなことは一切ありません。
ここからは、その背景をお伝えできればと思います。

20世紀末ごろに、今回の新潟に限らず、日本全国各地において人口減少や流出などの課題を抱えた自治体が多数存在していました。これに対応すべく、行財政基盤・インフラ・産業の維持を目的に実行された「平成の大合併」。この越後妻有エリアも、当初は6自治体あったところ、紆余曲折を経て2005年に5市町村で合併し、現在の十日町市が誕生しました。

行財政基盤の強化を目的に実行されたこの市町村合併ですが、実態としての自治体運営は非常に困難なものでした。行政区が広がったことによる、行政と住民の物理的・質的な距離の拡大に伴う、もともと交流のなかった集落同士を1つの自治体にすることで発生する関係者調整、住民の声が届きづらい行政サービスなど、多様な課題に直面し続けています。

その課題を超え、新たな地域の在り方を模索する中で立ち上がったのが、「大地の芸術祭」になります。越後妻有に点在する集落と協働して、地域の魅力を再発見できるアート作品を創り上げ、エリア外からの集客を行うと同時に、衰退していた地域のつながりを再構築する手段立ち上がりました。2000年に第1回を開催して以降、3年に一度の周期で開催され、2018年会期では来場者54万人以上、地域への経済効果として約50億円の効果をもたらす、地域にとってなくてはならない財産になりました。

原蜜さん (NPO法人越後妻有里山協働機構の事務局長)

今回は、この大地の芸術祭の企画・運営を、行政と一体となって行っている、NPO法人越後妻有里山協働機構の事務局長、原蜜さんやNPOのメンバーと共に、集落の課題に向き合います。
NPOのメンバーが共通して掲げている「地元のおじいちゃん、おばあちゃんの笑顔を守る」ために、芸術祭という小さな枠に収まることなく、棚田を域内外の多くの人たちで支えるファンドレイジングモデル「棚田バンク」事業や、半農・半サッカーという新しいスキームで農業人口増加と女子サッカー活性化のマルチイシューに取組む「FC越後妻有」事業など、目的逆算型の事業拡大・運営に挑みつづけています。
本プログラムは、単に事務局が決めたお題に対する解決策を参加者が提案するといったものではありません。誰も答えを知らない『未知の課題』に飛び込んで、触れ、対話し、取り組むべき課題を自ら考え、本気の提言づくりに挑戦するプログラムです。課題発見に始まり、解決策提言など一連のプロセスを通して、ゼロからの課題解決に挑戦する自律型人材を育成します。

プログラムを通して、どんな人たちに出会えるの?

今回のフィールドアカデミーを通して出会うのは、プログラムパートナーである、NPO法人越後妻有里山協働機構の原さんだけではありません。原さんの右腕として活躍される羽鳥さんや、半農半サッカーに取り組むFC越後妻有のメンバーの方々、意志ある自治体のプレイヤーや芸術作品を切り盛りする集落の女性たちなど、この地域が向き合うリアルな現状に関係する、ありとあらゆる人と向き合います。

デスクリサーチに終わらず、現場に出て、人と対話する中で触れる手触り感ある今を前にして、皆さんにはぜひ課題解決を楽しんでいただければと思います。

4か月で課題解決をやり切れるの?-フィールドアカデミー設計と開催スケジュール-

フィールドアカデミー で取り組むテーマには、予め用意された正解はありません。インフラの存続・農業・人と人との繋がり・限界集落の未来など、様々な背景から今まさに発生する社会課題に直面するフィールドで、自ら課題を設定し、解決に取り組むプログラムとなっています。

一方で、社会課題をテーマに、本質的かつ、社会的なインパクトを生み出す課題解決を、指針もない状態で取り組むことは困難を極め、成長の臨界点を越える前にプログラムが終わってしまうことも多々あります。

▲リディラバが考える『本質的な社会課題解決をする事業に必要な要素』とプログラム設計

リディラバでは、これまで事業を取り組んできた『本質的な社会課題解決をする事業に必要な要素』を整理しています。Field Academyは、プログラム全体を通してこれら要素を網羅し、ゼロからの課題解決に取り組む参加者のアウトプットの質を高め、経営に資する学び・気づきや成長の最大化に取り組んでいます。全行程8日間は、以下のような形で進みます。

【キックオフセッション】6/7(金)
 
チームアップ, フロントランナー基調講演, 目標設定
【1stセッション】6/20(木)-21(金)
 
現地視察, 多様なプレイヤーとの対話セッション, 現場関係者含めた懇親会
【2ndセッション】7/4(木)-7/5(金)
 
追加対話セッション, パートナー/リディラバ運営とのプレ発表・壁打ち
【中間発表】8/2(金)
 
中間発表, 提案へのフィードバック、最終発表に向けたグループワーク
【最終セッション】9/5(木)-9/6(金)
 
最終発表、リフレクション、全体に向けた宣誓

学び・気づきは事業に返ってくる?参加者は本当に変わる?

ロジカルシンキングの様な、特定の能力開発でない「非認知能力」「越境型人材育成」を検討される企業担当者の多くは、日々「で、コストに対するメリットは?」「本当に役に立つの?」という社内の声と戦っているかと存じます。
本プログラムでは、『職場で実践されるかどうか(研修転移)』『経営に資するインパクトを与えるか(人的資本投資の判断)』を評価するため、「関連度」「有用度」「自己効力感」を、分析の評価指標に取り入れています。(尚、参加者による研修の満足度評価では、研修効果への正しい評価はできないそうです。)

参加者の事後振り返りによると、参加者の約8割が本プログラムでの学び・気付きを現業に接続できることをポジティブに感じている(6:非常にそう思う/5:そう思うを選択)と回答しています。
(尚、参加者の約7割が学び・気付きを既に現業に活かしており、うち60%はプログラム修了時に成果が表れているという結果が出ています。気になる方は、是非お問い合わせください。)

共にこの課題に向き合ってきた企業の皆さま

本プログラムは、社会課題のフィールドに、異なるバックグラウンドを持った様々企業のトップティアたちが集まって、社会課題の解決に取り組むプログラムです。
Field Academyではこれまでの通算5期9回を通して、50企業183名の企業人と共に、課題解決に向き合ってまいりました。

これまで共創してきた企業の皆さま

取り組むテーマである社会課題には正解がありません。異なる文化・バックグラウンドを持つ企業人同士がこのテーマに向き合う際に、時にぶつかり、時に迷うことも多々あります。しかし、このハードシングスを乗り越えて、本質的な課題解決に挑戦した先には、苦楽を共にしたメンバーから送られる感謝やフィードバックを通した今の自分、これまでの企業内の延長線では得られなかったこれからの自分を正しく見つめることができます。

最後に

参加者は原さんと共に、『地元のおじいちゃん、おばあちゃんの笑顔を守る』というNPOのミッションに向き合いつつ、集落や地域社会の未来を自ら描く挑戦に取り組みます。
原さんが、何かわかりやすい答えを持っている訳ではありません。しかし、地域に生きるひとり一人を見つめ、あるべき地域社会を描いてきた先駆者として、皆さんと共にこの難題に向き合います。

私たちリディラバがフィールドアカデミーを通じて実現することは、「HOW」型から「WHAT」型へマインドを切替え、「未知の問いに挑む力」を身につけてもらうことです。社会課題はいわば誰も正解を知らない、大きな領域だからこそ、普段の仕事の枠内から自分を解き放って全力で挑めます。その挑戦こそ、成長の起点になります。
企業の皆さんと共に挑み、共に創るフィールドアカデミーへ、ご賛同いただける方からのご連絡、お待ちしております!

熱狂を生む「一人」をつくる Field Academy | 株式会社Ridilover

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?