金子みすゞ『不思議』小さな手を掲げて
最近、詩人の川口晴美さんが監修した『小さな詩の本』に読みふけっている。白い小鳥が紺青地の森を舞っているという美しい装丁がなされており、部屋に飾っては笑みが浮かぶ。海外から日本、明治期から現代まで、何十人もの詩人による詩がアソートされて収められているため、ペラペラとページをめくるたび、「今日はこの詩が当たった」と、おみくじのようなことも体験できる。今日の「お守りの詩」を得られて、子どものように嬉しくなる。
詩のテーマは、「愛」「嘆」「愉」「歌」と分かれているので、その日の