RICKY

Barista based on Melbourne. 詩的に記事を書いていこうと思い…

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Barista based on Melbourne. 詩的に記事を書いていこうと思います。心を豊かに、直感で世界を掴む練習。

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  • コーヒーレシピとあれこれ。

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厚化粧

僕がやりたいことってなんなんだろう そう思うと頭が痛くなる 自分は空っぽだ 中身がない。 だから他人に触発されて かっこいいと思ったことをそのまま馬鹿の一つ覚えのように真似をして でも結局信念も覚悟も何も持っていなくて ただ『かっこいいと思ったから』が原動力になっているから すぐ躓く。 思い返せば、今までそういう人生だった それでもここまでこれてしまったのは 自分がある程度のところまでできてしまうからだ。 今思っていることもやっていることも 信念のない空虚でただ傲

    • 神様の条件と僕の意思。

      いつも強くて 凛としている人が 突然涙を流した時、 僕はどう声をかけてあげるのが 正解なのかわからなくなることがある。 感情をさらけ出すのは とても大切なことだ。 自分に正直に生きることは とても大切な事だ。 でも、それを考える暇がないくらい 心が支配されてしまっていたら。 心に寄り添うことはできるが 心に介入することは 神様が作った法則では 絶対にできないことらしい。 それは当然で 混じり合うことのない 水と油みたいなものだ。 それでも、 できないってわかってて

      • AO Outdoor Brew

        世界が混乱で飲まれていく中で 僕には何ができるだろうと ずっと考えてきた。 一体の生命体の力では 水の惑星を丸ごと救済する術と能力は持っていない。 だけど、 僕の周りの人たちくらいは 幸せになってほしいと願っている。 僕がコーヒーを通じて 創りたいと思う景色は 周りの人たちが笑って、 幸せを感じることができる 非日常を楽しむことができる日常空間。 僕が作りたい景色はそこにたどり着く。 日常に隣接している近しい世界だが、 非日常的な空間を楽しむことができる。 そんな

        • 土を愛でる船乗り。

          自分の庭を整備するようになって 少しだけ心が軽くなった気がする。 ここを花畑にしようと思う。 地を耕して 種を撒いて 水をやって どんな花が育つ変わらないけど どんな花であれ 咲いた花は愛でたいと思う。 今まで気づかなかった 僕は、僕なりの全速力でよくて あの子はあの子なりの全速力で いいってこと。 自分の船と他人の船の 搭載してるエンジンも違うし 僕は僕でいいんだなと思った。 人間、すぐに変われる生き物ではないわけで まだ隣の庭がでっかく見えることもあれ

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        • コーヒーレシピとあれこれ。
          3本

        記事

          芝刈り機

          今日お店でホットチョコレートを小さなお姫様に出した。 目を輝かせてThank Youって言ってくれた。 ベビーカーに乗ってた王子はご機嫌斜めだった。 How’s going? 聞いてもすっごい睨んでくる。 僕らは彼らがなぜ嬉しいのか、なぜ怒っているのか、お店に来る前の事やその人の背景はわからない。 どこまで行っても お客さんと店員の関係だから 別に知ろうとも思わないし そこまで干渉していい権利があるわけでもない それでも 時間をかけて 体力を使って お店に

          芝刈り機

          何も考えない時間。

          スマートフォン、 ネットショッピング、 空気抵抗を少なくした最新モデルの車、 耐震設計の電波塔、 世の中は無駄を削ぎ落とした形を美とする傾向にある。 果たしてそうなのか、 無くては駄目なものは無駄では無い。 有用だ。 用が有る。有用。 無くちゃ駄目。無駄。 矛盾を感じるのは僕だけであろうか。 無駄を削ぎ落としたものがカッコいいっていうのは事実かもしれないが、そこには泥臭さが無い。smartだがdustyでは無いのだ。 ヴィンテージのデザインが高値で取引されたり、

          何も考えない時間。

          宙。

          いつだってそうさ 時の流れに飲まれていくように 自分もそこに巻き込まれていた 僕だってそうさ 日本社会に適応できなかった人間で 向こうでやってる奴らを心のどこかで羨んでいるのは 君だってそうなんじゃないか 時代が刻一刻と移り行く現代社会に 動いてる人たちの真似事をやって満足してるのは 君のやりたいことってなんなんだろう 僕のやりたいことってなんなんだろう 青く雲ひとつない大空は いつになく小さく見えた 心のどこかに 妥協って文字を浮かべてて いつしか妥協は第一候補に

          カワセン。

          僕は小学校六年生の時に 担任の先生によって今がある。 もちろん、その後に出会った人たちも僕の人生に多大な影響を残してくれているのだが、 僕の人生を変えてくれた初めての人だった。 6年3組。 3クラスしかなかった当時の6年生で僕らのクラスは最上階の端っこ。音楽室の横で改修工事が終わった後、ピカピカの廊下で太陽のあたりも良い優良物件だった。 その時に担任をしてくれたのは、赴任3年目くらいの男の先生だった。 みんなからカワセンという愛称で呼ばれていた。 コテコテの関西弁がま

          カワセン。

          自然回帰。

          ある晴れた日 時刻は太陽が頂点に君臨しようとしている頃 夢の世界から帰還し 現実世界へと半ば強制的に戻された 一杯のコーヒーを淹れようと思い机の前に立つ 趣味の机と形容すればいいのか 様々な抽出器具が並んだ机には どこか父親の背中のような哀愁があった 朝イチのコーヒーはあまり考えずに 感覚で入れることが多い お湯の温度とか豆の粗さとか 仕事柄気にしてしまうが 可変性のある要素を抜き去った 自分のエゴを出しまくったコーヒーの方が 案外うまかったりする 冷えた空気が鼻の

          自然回帰。

          王国建設中。地球侵略中。

          自分の世界ってなんだろう 僕の王国はまだ建設中の段階だ 建設中というか補修というか オーストラリアと言う場所に来て幾度も 自分の世界は一度壊滅した 1600年初頭の日本のように鎖国を開始していた自分に 突如宇宙から宇宙船がやってきて 今まで自分の「常識」と言う価値観を全て破壊してくれた 僕の国の国民たちは今までの鎖国に違和感を感じていたらしく 当時は嘆き、落ち込んだりもしたけど 今ではその外来からの侵略をリスペクトしている 新しい王国は 外界からの文化や考え方を 存

          王国建設中。地球侵略中。

          RELIFE

          『時代は必ず繰り返される』 どっかの偉いのかわからない 何かの肩書きを持っている人が 書いた題名不明の 著書で見た記憶がある。 見た当時がいくつの時か、 どんな状況だったのか 全く覚えていないが、 昔のカルチャーが今また再流行していると なんとなく理解していた時に 入ってきた言葉が、断片的に記憶しているのだと思う。 1950年、アメリカ。 第二次世界大戦を終え、平和時代が到来した時に 今までの社会規範を否定し、 自由の狼煙を上げた人たちがいた。 彼らはビートジェネレ

          『ナリワイ』と『ホコリ』

          南半球に浮かんでいる大陸と呼ぶべきなのか、巨大な島国の南に位置するこの場所は19世紀にゴールドラッシュ時代に築きあげられた西洋の建築様式と現代のコンクリートジャングルが混在している。 住人も様々な人種が一つの都市に集中していてまるで世界を旅している、と言ったら大げさだが時々そう思うことがある。 CAFEという場所はその都市の人たちにとっては生活の一部となっている。 店内がオシャレだから、コーヒーが美味しいから、とか、そういう表面的なことではなくもっと濃厚で、重厚な価値観

          『ナリワイ』と『ホコリ』

          コーヒーレシピとあれこれ。vol.3

          こんにちは。リッキーです。 今日は普段僕が使っているレシピを今日は共有したいと思います。 Dose: 16g Yield: 240g Ratio 1:15 Time: approx 2min Grind Size: 25~28clicks (by COMANDANTE) 基本情報はこんな感じです。 この抽出法は、SCAJのジャパンブリュワーズカップ2017準決勝の久保田洋平バリスタのOld Know New Drip methodを参考に作りました。豆とお湯の浸透圧を

          コーヒーレシピとあれこれ。vol.3

          歩。動。進。

          ーーーーー 時代が動いている。 あの日、成人式をするくらいの歳だった青年はアメリカへと飛び出していった。今思うと、あれは日本から逃げたんだな。 あの日、念願の英国留学をしても机にしか向かっていなかった彼。あれも『逃げ』だったんだな。 あの日、仕事の毎日で時間がなくて、心の体調が悪かったアイツは元気にやっているだろうか。退社したって聞いたけどあれも逃げたかったんだろうなぁ。 過去に幾度となく逃げていた彼らは、確実に次の自分へとバトンを渡している。過去から学び、未来へ繋

          歩。動。進。

          目に見えないものを言葉にするハナシ。

          こんにちは。リッキーです。 最近、自宅にいる場合はインスタグラムの方でライブ配信をしています。今日もライブをさせていただきました。自分が気になるコーヒーのことや、リクエストがあればそれをやって意見交換ができる会にできたらなってことで時間がある際にやっています。インスタグラムのプロフィールは貼っておきますので是非ご覧ください。ライブをする際は事前に告知をしていこうと思っています。 さて、今回は自分を見つめなおそうぜってお話です。 山に木がある理由。 海に波がある理由。

          目に見えないものを言葉にするハナシ。

          コーヒーレシピとあれこれ。Vol.2

          前置きが長くなってしまいました。前回の記事はプロフィールから飛んでいただけると幸いです。 僕はオーストラリアでコーヒーを始めたので、日本のコーヒーに関してはわかりません。コーヒー用語に関してもあまり詳しくありませんし、学校に通っていたわけではありません。 これから公開していくレシピでもしかしたら今読んでくださっている皆さんが知らない言葉が出てくるかもしれませんので、書き記しておこうと思います。 もし、違うんじゃないかと思いましたらコメントして教えていただけたら幸いです。

          コーヒーレシピとあれこれ。Vol.2