Rick@言の葉屋

プロの「言語家」を目指して奮闘中。中国語×日本語教育×コーチング

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  • Rickの月曜心理学

    毎週月曜日、アドラー心理学を中心に心に効く心理学のアイデアをご紹介します。

  • 日本語教師 オンラインとリアルの間で叫ぶ

    オンラインとリアルの間で、授業のコツをなどを叫びます。

  • 外国語教師の本棚

    日本語教育や教案作成、授業のヒントになる本を紹介。日本語教育能力検定試験、外国語教育、第二言語習得に役立つ本も紹介。時々心理学関係も。

  • 日本語教育能力検定試験対策

    合格者以上講師未満が語る!日本語教育能力検定試験対策

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「日本語教師は生き方」

Twitterを見ていたら日本語教師関連で 「新卒で日本語教師 どうなんだろう」 というようなことが話題になっていました。 その問いにいろいろな先生たちが 思い思いの答えをつぶやいておられ、 熱いものを感じました。 私も思うところがありましたので、 いまnoteで流行っている改行多めの書き方で 記事にしていきます。 わたしは以前こんな記事を読んだことがあり、 ずっと心に残っているのでシェアしたいと思います。 日本語教師は職業か? いや「生き方だ」と。 私も同感です。

    • 日本語読解学習用「日本語と英語の世界観のちがい」(N1レベル)

      よく日本語は「鳥(虫)の視点」、英語は「神の視点」と表現されます。また、日本語の視点は「動く」、英語の視点は「動かない」とも言われます。どういう意味でしょうか? 日本語の世界では、自然の中に自分もいて(虫や鳥のように)、中から外の自然の世界を、動きながら見ている。一方で、英語は外から世界を(まるで神のように)一つの方向から見ている世界観だ、と言われます。 例えば日本語には「山があります」「お金がある」のような自動詞文が多く、その理由は、中から世界を見ている時に見えているモ

      • オンライン授業で提供する「笑顔の価値」

        いろんなことがある世の中ですから、 オンライン授業のときは笑顔でいられることが ありがたいなあと感じています。 生徒たちも日本語で何かを話そうと奮闘しているときは、 他のことを考えずにすみます。 一生懸命授業を提供している教師側の私も 授業の時間は楽しく過ぎていきます。 オンライン授業が増えているおかげで、 笑顔で生徒たちと話せる機会が多くなっているのは、 自分のメンタルヘルスを考えても 意味があるなあと思っています。 (ΦωΦ)(ΦωΦ)(ΦωΦ) そんなわけで、

        • 「原因追求症候群」をやめた話

          「どうして、こんなことになったんだろう」 「だれが失敗して、こんなことになってるの?」 「これって、結局だれが悪いんだろう」 いろいろなニュースや世相を見ていると、 どのニュースからもそんな声が聞こえてきます。 自分自身、ちょっと疲れて今の状況を憂えているとき 「あの時、誰かがあんな選択をしたから・・・」 「自分がこうなったのも、あれのせい・・・」 と原因(犯人)探しをしているのに気がつきます。 根がまじめな人たちは特に、問題の原因の追求に、 とことんあたってしまい

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          日本語教師の「ティーチャートーク(先生日本語)」あり?なし?

          先日こんなツイートを見ていて、いろいろと考えさせられました。 全く同感です。 ただ、「日本語教育の教科書」などでも、このような説明もあります ティーチャートーク:直接法の指導では、既習語だけを使う。一文を短くする。大きい声ではっきりと話す。 この、「既習語だけを使う」という部分だけ見れば、 「ティーチャートークもありなのなか?」とも思えます。 みなさんはどう思われますか? 私が日本語教師になりたてのころのことを思い出しました。 教務室で、先輩の先生が生徒と話してい

          日本語教師の「ティーチャートーク(先生日本語)」あり?なし?

          「逃げたら負け」から「やめるのもあり」に

          私はオンラインの授業で、 中国の学生を担当することが多いんですが、 最近、生徒とオンラインで話していて、 こんな言葉を口にする学生が多いように思いました。 「わたしは今の仕事に向いていない。だからやめたほうがいい」とか、 「目標の大学に入れなかった。だから自分には価値がない」とか 「結婚できない。だから自分は敗者だ」と。 もちろん、生徒たちは日本語勉強中なので、 表現が足りず、やや極端な言い方になってしまう、 という部分あるとは思いますが、 何人かがそういうような考え方を

          「逃げたら負け」から「やめるのもあり」に

          「公認日本語教師」と今できること

          昨日、めずらしく日本語教師界隈の話がニュースで取り上げられました。 いよいよ「公認日本語教師」について大筋が決まりました。 これまで文化庁の「日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議」でずっと話し合われ、7月29日に行われた第九回の会議で決まった内容が、来年の国会提出される、ということです。つまり、実際に施行されるのはまだ数年先です。 会議の資料はこちらからも確認できます。 これまでも、話し合われてきたことが二転三転してきましたし、国会提出までまた横やりが入って二転

          「公認日本語教師」と今できること

          「日本語は世界一早口の言語」という説、本当?

          どこかで「日本語は世界一早口の言語」という説を見かけて、ずっと気になっていました。それって本当なんでしょうか?ちょっと調べてみました。 ネットでいくつか記事が見つかりました。 この話自体は、2019年に発表された論文がもとになっているようです。 どんな論文?1,日本語は1音節中に入れられる情報量が少ない。 音節はまとまって聞こえる音の単位です。例えば、「ストライクSu/To/Ra/I /ku」は5音節になります。一方、英語は「Strike」となり1音節ということなりま

          「日本語は世界一早口の言語」という説、本当?

          「ゴン攻め」は「ガン攻め」の最上級とのこと。でも、オノマトペの強さとしては「ガン」のほうが上では?と思っていたら、こんな論文を見つけた。「ゴン」のほうが「大きさ、安定感」の面で上回っている、と。なるほど・・・。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/30/1/30_30_364/_pdf

          「ゴン攻め」は「ガン攻め」の最上級とのこと。でも、オノマトペの強さとしては「ガン」のほうが上では?と思っていたら、こんな論文を見つけた。「ゴン」のほうが「大きさ、安定感」の面で上回っている、と。なるほど・・・。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/30/1/30_30_364/_pdf

          「日本語教師も外国語を学習しておいたほうがいいかも」という話

          昨日のお話の続きで、日本語教師が外国語を勉強しておくメリットについて考えてみたいと思います。 昨日の記事と同様に、その言語そのものからくメリットは除外します。例えば、媒介語を使って授業ができる、とか。その国に渡航して仕事ができるとか。英語が話せればハイクラスの人材への外国語教育ができ、実入りがよくなりますが、そのことも心を鬼にして除外します。 1,生徒の間違いに優しくなれる 外国語を勉強する苦労を知っていれば、生徒のエラー/ミステイクに対し、寛容になれます。自分自身が外

          「日本語教師も外国語を学習しておいたほうがいいかも」という話

          「何語でも外国語は学習しておいたほうがいい」という話

          外国語のメリットってなんでしょうか。やっぱり外国語は何か勉強しておいたほうがいいんでしょうか?そのうち、かなり使える自動翻訳アプリが出てくるから、外国語を勉強する必要はないじゃない、という気分にもなりますよね。 私はこれまで中国語などを20年以上勉強してきました。私は「今から勉強するなら、プログラミングより外国語」だと思っています。というのも、外国語を勉強することからくるメリットは、多すぎて「本当にコスパが良すぎ」なのです。 なぜでしょうか?まず結論をお伝えします。 「

          「何語でも外国語は学習しておいたほうがいい」という話

          #映画レビュー 「男はつらいよ お帰り寅さん」

          週末、Amazonプライムで「男はつらいよ お帰り寅さん」を見た。 本作は、寅さんシリーズ最終話にして、壮大なネタバラシになっている。なにしろ「寅さんとは何者か」という謎に答えているのだから。 50作目にしてやっとわかった。寅さんとはピーターパンだったのだ。 その出で立ちは、実のところ本物の露天商そのものとも言えない。どこからかふらっと帰ってきて、またいなくなる、実体の乏しい存在感。リアリティーがない。しかし、それでよかったのだ。そのふんわり加減が、だれからも愛される国

          #映画レビュー 「男はつらいよ お帰り寅さん」

          不安疲労とさよなら 不安を上手に受け流すには

          この1−2年いろいろなことがありを誰しも少なからず「コロ○疲れ」、「不安疲労」を感じているかと思います。 また、ネットやSNSを見ていてもとにかくいろんなことに「怒り」を感じている人が多く、やはりそれも現状への不安が影響しているようにも思います。 この状況もまだしばらく続きそうなので、この辺で「不安との上手な付き合い方」について、一度考えてみてもいいかなと思い、いろいろ調べてみました。役立つ点があってのでシェアしていきたいと思います。 この記事の結論をひとことで言うと以

          不安疲労とさよなら 不安を上手に受け流すには

          【日本語教師の本棚7冊目】「新 コーチングが人を活かす」を読んで授業で使うには

          今週、仕事の関係で語学教師とコーチングについて伺う機会がありました。一度コーチングの本を読み直してみたいと思っていた時、こちらの本がKindleで読み放題に入っていたので、週末読み直していました。以前、この本の旧版は読んだことがありましたが、新版では新しい内容に改定されています。 前回読んだときは、一般論として読んでいた気がします。今回はあくまで「日本語教師としてこの知識を活かすには」という目線で読んでみました。いろいろ学べたので、個人的に授業に活かせそうな内容に絞ってアウ

          【日本語教師の本棚7冊目】「新 コーチングが人を活かす」を読んで授業で使うには

          #日本語教育能力検定試験 残り3ヶ月でやっておきたい必須の勉強

          いよいよ7月も半ばを過ぎ、受験生の皆さんは3ヶ月前の勉強に突入しているところと思います。 この時期には、すでに過去問を何年度分か解いてみたという方は多いと思いますが、成果はいかがでしょうか。だいたい合格最低点の154点くらいとれ始めているでしょうか? もし、まだ最低点の154点をとれないとしても、あと3ヶ月もあるのでぜひあきらめないでください。むしろ勝負はこれからです。もう一度赤本などの基礎項目に目を通し、基礎固めをしたいですね。この試験は、基礎項目だけでもかなり点数がと

          #日本語教育能力検定試験 残り3ヶ月でやっておきたい必須の勉強

          上手に聞こえる中国語1 音域を意識する

          (今回、初めて中国語について書いていきたいと思いますので、まずは私の中国語学習歴について紹介しています。最初の(ΦωΦ)まで読み飛ばしても内容はわかります) 私は、かれこれ20年くらい中国語の勉強を細く長く続けてきました。さらに、これまで台湾や大陸、香港などで中国語(普通話)を使って仕事をしてきました。一応、新HSK6級も合格しています。 ただ、この20年間、私の中国語のレベルはほぼなだらかな横ばいで、時折ちょっと上向きという程度。人に自慢できるような学習歴ではありません

          上手に聞こえる中国語1 音域を意識する